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当事者は視野が狭くなりがちです。そうなる前に、という話。

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「退く」が次につながれば「前進」

世の中には二つの「無理」がある。

「してもいい無理」
「してはいけない無理」

なにかを成し遂げようとすれば
無理をしなければ到達できない。
逆にいえば、無理をしなくても
できることはそう大したものではない。

アルピニスト野口健さんが
産経新聞のコラムで
語られていた言葉です。

そして、そのコラムの最後に
あった言葉がとても共感できました。

「退く」は必ずしも「負け」ではない。
「退く」ことによって次に「つながる」ので
あれば、それは僕にとって前進なのだ。

人生は意思決定の連続

朝起きてから、夜寝るまで、
人は多くの意思決定をします。

朝食をごはんにするかパンにするか、の前に
朝食を食べるか食べないか、という
意思決定をしています。

おそらく、一日で行う意思決定は
ゆうに千を超えることでしょう。

その中には、仕事の上での決定であったり、
受験勉強での決定であったり、
家族との関係についての決定であったり、
はたまた恋人や友人とのそれであったり、
自身の中で大きい存在と認識している
事項についての意思決定があります。

決定対象が大きくなればなるほど、
「負けない」「失敗しない」
「勝ちたい」といった感情が働き、
ともすれば短絡的に見てしまいます。

しかし、他人がそうした問題に対して
下した決定はえてして“愚手”であると
感じることも少なくありません。

「あ〜、なんでそんなこと・・・」みたいな。

・なんでそこでピッチャー交代しなかった?

・なんでそこでワイドのサーブやねん

・そこはシュートじゃなくてパスやろ

・今そこでその言葉は逆なでするだけやで

このように感じる出来事は、
身近に意外と多く起こっています。

それはきっと、近視眼的になっているからです。

当事者はどうしても、近すぎるのです。

そして、傍観者はそれよりも距離があります。

したがって、当事者が見えないことも
傍観者なら見えていたりするのです。

俯瞰的に見ると、
一局面での「退却」は
必ずしも「敗北」でない
ことはよくわかるはずです。

当事者になったとたんに
それが見えなくなり、
意思決定を誤りがちに
なるのがやっかいです。

疑似体験のススメ

そんな事態に陥らないために
お勧めなのが“疑似体験”です。

同業者(〇〇士)や同じ立場の人
(社長、受験生)など、どこか
共通点のある人と接点を持ちます。

すると、ある悩みに対するその人の
意思決定を行う状況とその結果を
垣間見ることができます。

そうしたことを間近に見ることで
積極的に“疑似体験”しましょう。

傍観者として傍観しているだけでは
意味がありません。

自分に置き換えて、徹底的に
考えることで身に入ります。

「自分だったらどうするかな?」と
いうトレーニングをするのです。

100%正しい意思決定ができるように
なるとは言えません。が、

日頃から周囲のあらゆることについて
思考するクセをつけておくことで、
自分自身に何かが降りかかったときに
少しでも冷静な側に立った判断が
できるかもしれません。

なぜ多くの人が困難に直面した際に
すぐに「撤退」や「退却」の決定を
下しにくいかというと、
それが「敗北」に繋がると
理解しているからです。

しかし、一旦下がって立て直してから
再度攻勢を強めて挽回するなんて事例は
仕事であれ受験であれプライベートであれ、
数多く見られるはずです。

そう、「前進」に繋がる「退却」です。

そうしたことを“疑似体験”しておけば、
自身の視点を少しでも高く置くことができ、
俯瞰的に見ることが可能になります。

多くのケーススタディを重ね、
それらを踏まえて、
“わが社の未来”を
シミュレーションする。

ここまでしておいて初めて、
想定内のことが起きた場合に
ゼロ秒で意思決定できるでしょう。

会社の未来シミュレーションである
「経営計画」には、こうした効用も
あります。

自らが目指す場所に到達するために、
常に考え続け、感じ続けることが
大切です。

それを会社について実行するのが
「経営計画の策定」なんです。

「してもいい無理」か
「してはいけない無理」かを
判断するためのエッセンスも、
そこには入っています。

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【編集後記】
パンクしていた自転車を
修理しました。
これでチャリ散歩ができます。

【昨日の一日一新】
XサーバーにWordPressインストール

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。