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このまま衰退していくのでしょうか・・・、

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減少し続ける申込者数

第67回の税理士試験申込者数が

発表されました。

 

比較的人数が多い簿記論、財務諸表論、消費税法の

ここ4年間の申込者数の推移がこちら。

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どの科目も軒並み減少しています。

唯一増加しているのが国税徴収法です。

詳しいデータはこちら。

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さて、こうした状況を見て、

税理士業界の衰退を危惧する声が

聞かれますが、どうなりますかね。

 

わたしは、次のように考えています。

 

必要とされる主な理由

<理由その1>最適解がわからない

IT技術が発展し、個人・法人の申告が

今までよりも簡単にできるようになっています。

 

しかし、まだそれほど多くの事業者が

その道に入っているわけではなく、

半数以上の事業者がその申告を

税金のプロである税理士に

依頼されています。

 

なぜでしょうか?

 

それは『最適解』がわからないからです。

 

決算・申告によって、納税額が決まります。

誰だって税金を余分に払いたくありません。

 

たとえ自力で申告できたとしても、

それが最適解かどうかがわからないです。

最適解を手に入れるための対価として

税理士への申告業務の依頼が成立しています。

 

そう、申告できるかどうかが問題ではなく

最適解で申告できるかどうかが問題なんです。

 

 

<理由その2>税務署の目が黒い

税務署の目が黒いうちは

税理士という職業も世の中から

一定のニーズを得るでしょう。

 

なぜなら、一般事業者がたった一人で

税務署の調査官と対峙することは

やはり気重でしょう。

 

会計・税務といった世界は

良くも悪くも特殊な領域です。

 

自身の申告に対して、

追加の税金を探しに来る

調査官とのバトルは

できれば味方がほしいです。

 

そこで必要とされるのが

税理士です。

 

税務署がふぬけになってくれば、

税理士も必要とされなくなるかも

しれませんけどね。

 

これらを崩す要因

ただし、上記2点の理由は、

税理士自身の発信力の向上と

事業者自身の納税意識の向上、

そしてAIの発展によって、

ある程度瓦解するでしょう。

 

最適解といっても、そんなに

特殊な事例はありません。

信頼に値すると思える税理士の発信を辿り、

事業者自身が申告の仕組みを学べば、

最適解は意外と簡単に見つけられます。

そのうちきっと、AIに相談すれば、

最適解がみつかる時代もやってきます。

 

そして、税務署の調査官の仕事は

適正な申告を促すことです。

 

それを理解していれば、

税務調査はおそれることでは

ありません。

もしミスが指摘されたら、

本来納付すべきだった税金を

あとから納めるだけです。

悲劇的な事案でも何でもありません。

むしろ、専門家が時間を割いて

わが社の経理能力を高めるために

チェックしに来てくれたと

考えることだってできます。

 

そう、税理士のさらなる発信と

事業者の意識改革が起きれば、

事業者自身での申告、つまり、

税理士への申告依頼は

減少するでしょうね。

 

それでも税理士はなくならない

しかし、それでも税理士は

きっと必要とされます。

 

それは、税理士が単なる計算屋ではなく、

専門性を持った相談相手たりうるからです。

 

単なる計算屋として仕事をしていれば、

上記のような変革によって

仕事はなくなるでしょう。

 

しかし、税理士として専門知識を高め、

伝えることを鍛錬していけば、

必ず多くの事業者に必要とされます。

 

スポーツ選手の活躍の裏に

フィジカル面やメンタル面の

サポートをするコーチがあります。

 

選手自身は長年トレーニングを

積んできて、ある程度の

専門知識を有しているはずです。

 

それでも、コーチを必要とします。

 

さらにいい方法が存在しないか、

今の自身の状態はどうなのか、

こうしたことを常に相談できる

相手が必要だからです。

 

事業経営にとってもっとも大切な

資金のことを相談できる相手は

昔も今も税理士です。

 

今の税制、将来の税制、を

常にキャッチアップし、

その影響や波及を想定し、

会社の未来のお金を

コントロールすることは

専門家である税理士なしでは

難しいという信頼があります。

 

その揺るぎない信頼は、

今までの税理士の方々が

築き上げられてきたものです。

 

そうした諸先輩方に感謝するとともに

その社会的信用と信頼をさらに高めるべく

一人ひとりの税理士が研鑽することで

税理士に対するニーズはこれからも

残り続けることでしょう。

 

そして、そうなればきっと

税理士を目指す人は

増えるでしょうね。

 

これからの税理士業界が

衰退するかどうかは、

AIの台頭ではなく

われわれ税理士自身に

かかっています。

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【編集後記】
今夜、いよいよ男子準決勝。
フェデラーの相手は
下位選手にめっぽう強く、
上位選手にめっぽう弱い
チェコのベルディヒ選手。
プレースタイル的にも
きっと大丈夫。
未だ失セットなし。
全仏のナダルのように、
全英でフェデラーが
輝いてほしいです!

【昨日の一日一新】
外付けハードディスク録画

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❐石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。