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穴の空いた缶に水は貯まらない、、、

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穴の空いたバケツ

このところの就職戦線は
「売り手市場」だという
報道がありました。

リーマンショック後の
就職氷河期も一段落し、
大手企業が積極的に
採用を行っているとも。

就職活動をする学生さんには
非常に喜ばしい傾向ですが、
人材不足に悩む中小企業の
経営者にとっては、
頭を悩まされる問題です。

ただでさえキラリと光る
人材の採用が難しいうえに
「売り手市場」になると
今までは大手が姿をみせなかった
地方都市の説明会などにも
大手企業が名を連ねることに。

ますます採用が難しくなります。

そんな中、中小企業が
まず力を入れるべきは
採用活動ではなく
「離職対策」です。

入社から3年ほどが経過し、
これからという人員の退社は、
採用難以上のダメージです。

社内の雰囲気も悪くなります。

こうした事案をなくすために
まずは「離職率の低下」を
主たるテーマとして掲げ、
そこに力を入れるべきでしょう。

いくら採用に力を入れて成功しても
次から次に離職されたとしたら
それは穴の空いたバケツに
水をくべるようなもの。

無駄な労力の大放出です。

ある程度の人員がいる
中小企業や会計事務所は、
採用戦略を練る前にまず
離職対策を講じる必要が
あります。

ではどうすれば
「離職」という
バケツの穴を
ふさぐことが
できるでしょうか?

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やる気に上昇気流を送る

人は、人から与えられた目標を
自分のものと心の底から思えません。

たとえば、テニスのレッスンで、
強烈なスピンショットの習得を
目標にコーチがレッスンします。

それに取り組んでいるものの
なかなか結果が出ない生徒は
徐々にスピンショットへの
やる気が減衰します。

それはコーチから与えられた
目標だからです。

そうではなくて、試合に出て、
強烈なスピンショットの
必要性を感じた場合には、
スピンショットへの練習に
意欲的に取り組みますし、
それを習得したときには
大きな達成感を得ます。

そのちがいは何か、
それは最初の目標設定を
誰がしたか、です。

自分で設定した目標には
想いがつまっています。

そこから逃げ出すことは
敗北を意味します。

他方、他者が設定した目標には
自分の想いが入っていません。

たとえ逃げたとしても、
「目標がおかしかった」と
その責任を他者に
転嫁しがちです。

達成できなかったとしても、
「自分にはこの目標はあってなかった」
という自己弁護に走り、また、
その逃げ道があるが故に目標に対して
真摯に向き合うことが難しいです。

自分自身で目標を設定し、
上司はそれをいったん受け入れ、
ときにアドバイスを送りながら
進捗状況を確認することが大切です。

目標設定自体が難しい社員も
いるかもしれませんね。

そんなときは
「将来どうなりたいか」
という切り口から、
段階的に達成すべき
ことの認識を共有し、
それを目指す道を
サポートしましょう。

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やる気の減衰にくさびを打つ

せっかく目標を設定しても、
それを放置してしまえば
やる気は設定時がMAXで
そこからは減衰していきます。

ですから、定期的な面談を
実施することが大切です。

進捗状況を確認することはもちろん、
それ以上に意味があるのは
本人に目標を意識させることです。

どうしても日々の業務に追われると
目の前にはない目標といったものから
意識が遠ざかることは避けられません。

これは仕方ないことです。

この距離をふたたび埋めるために
面談をして、意識を呼び戻す
きっかけを作り続けましょう。

進捗状況は芳しくないし
面談なんて意味ないといって
途中でやらなくなる会社も
ありますが、面談の目的を
取り違えています。

進捗状況の確認の前に、
従業員への目標に対する
意識喚起が最優先事項です。

これまでの結果としての
進捗状況も大切ですが、
これからの行動を左右する
意識喚起こそが大切です。

定期的な面談は
その目的を上役も
認識した上で
行うようにしましょう。

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離職対策(おまけ)

こんなこというまでもありませんが、
自分のボスや上司が公私混同して
会社の経費を使っているとしたら、
そして、そのくせにミーティングなどで
利益をもっと出すようにハッパを
かけられたら、どう思うでしょうか?

勘のいい人でなくてもわかりますよね。

「まずはあんたの公私混同をやめろよ」

そう思いますよね。

こんなのめちゃくちゃ簡単な話です。

しかし、それに気づかない
ボスや上司というのが
やっぱりいるんですよね。

経費で贅沢をすることは
まだ良しとしても、
公私混同までしたうえに
それを棚上げして
「もっと利益をあげないと
給料アップできへんで」と
叫ばれてもちょっとねぇ、、、

あっ、同業者批判になるので
このへんにしとこうっと(^^;)

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【編集後記】
穴の空いたバケツが見当たらず、
カレー作りで使ったトマト缶の
底を空けてみて、せっかくなんで
シャッタースピードを落として
撮ってみました。
まさに写真に困った記事(^^;)

【昨日の一日一新】
淡州

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❐石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。