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厳しい波には立ち向かうのではなく、察知して回避することが大切です。

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(加東市・闘竜灘にて)

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“転機”が来てからでは遅い

ほとんどのビジネスには、
好不調の波があります。

順風満帆であったとしても、
あることを転機に、
下降線を辿ることも
珍しくないでしょう。

不調の波がやってくると、
まず第一波を避けることは
難しいでしょう。

しかし、第二波以降への
対処の仕方は差がつきます。

下降への“転機”がやってくる前に
その“転機”をどれくらい
想像しているでしょうか?

その“転機”がやってきたときに
どう対処するかについて、
想定しているでしょうか?

ここで大きく差がつきます。

事業に成功されている方は、
こうしたことへの対処・決断が
ものすごく早いです。

そして、お話を聞くと、
普段からそういった状況を
想定されています。

事業が好調であっても、
それが続くとは考えず、
不調になったときに
如何に早く手を打つか、と
実践されています。

このあたりが、“経験”なのでしょう。

しかし、若いからといって、
経験が少ないからといって、
対処ができないわけではありません。

想定しているかどうか、が大切なんです。

“経営”とは未来への決断

社長の仕事は“経営”です。

“経営”の中には営業や総務、
経理といった業務も含まれますが、
もし営業や総務、経理を担当する
社員がいるのであれば、
そうしたことは社員に任せて、
社長は社長にしかできないことに
時間とエネルギーを注ぐべきです。

それは、“未来への決断”です。

これから起こるかもしれないことを
想像し、打つべき手を考え、
どんな状況がやってきたとしても
柔軟に対応できる姿勢を
とり続けなければいけません。

未来を見るために計画を作る

経営計画を作る、というと、

「計画どおりにいくはずがない」

「だから、作っても意味がない」

といった声が多く聞かれます。

はたして、本当に意味がないでしょうか?

通常、計画を作成するときには、
これから3〜5年の明るい未来を
思い描くことが多いです。

悲壮な未来を描くよりも、
前向きで明るい未来を描く方が
前向きに経営に取り組めるので、
基本的には計画は明るいものを
作成する方がいいです。

ただし、ときにはリスク管理の観点から、
とても辛い、厳しい状況を想定し、
そこから抜け出すための計画を
作ってみることにも価値があります。

計画を作るというのは、
「未来を想像し、さまざまな状況を
想定し、それについての対策を
考慮すること」の連続です。

つまり、今後自社に起きうることを
シミュレーションし、疑似体験して
おくことこそが、その作る意味です。

計画書上で資金がショートしても
痛くもかゆくもありませんが、
現実において資金ショートすると
待っているのは“倒産”の二文字。

社長はおろか、従業員やその家族、
取引先まで巻き込んで、
迷惑をかけることになります。

崩れるときは一気に崩れます。

少しでも早くその異変に気づき、
手を打つ必要があります。

波が押し寄せてくる前に、
避難経路を確認しておき、
いつでも対応できるように
シミュレーションしておく。

大口得意先のA社が倒産したら、
現状の売上の30%を失うことになる。
もしそうなった場合に、会社を
存続させるためには何をどの順番で
手を打っていくのか。

こうしたことは事前に
決めておかないと、
そのときになってからでは
冷静な判断は難しいです。

将棋や囲碁の世界に代表される
先を読むという行為は、
何事においても大切です。

現実の世界がそうなる前に、
疑似体験して手を考えることは
決して価値の低いものではありません。

まず計画において「無手」を打開し、
まだ見えぬリスクに備えましょう。

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【編集後記】
お客様の会社において、
状況が一変したときの
会長の判断のあまりの
早さと的確さに感服しました。
40年以上会社を率いて
こられた方の手腕を
間近に見ることができて、
こちらが勉強させて
もらいました。

【昨日の一日一新】
喫茶イノ
関目高殿駅

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。