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それは、バランスを崩すことです。

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確定申告は毎年やってくる

猛烈な寒波に見舞われ
かつてない降雪に
悩まされる人も多い中、
嬉々として出かけて
這いつくばって構図を決める
写真愛好家の方々を見ていると
悪天候すら楽しめる一種の
たくましさを感じるところです。

が、数十年に一度というレベルの
大寒波の襲来とは関係なく、
個人事業主にとって
うれしくないイベントが
毎年やってきます。

そう、確定申告です。

バランスを崩したくない

寒かろうが暖かろうが、
3月15日は個人事業主の
確定申告期限です。

それまでに前年の
事業活動の結果を整理して
国(税務署)に申告し、
計算結果としての税額を
納付しなければなりません。

ざっくりと申しあげると、
儲けが多ければ多いほど、
多額の税金を納付することに
なります。

逆に、儲けが少なくなると
納付する税額は少額になります。

こうした原理を事業者のみなさんは
よく知っているので、ともすれば
なんとか儲けを少なくしようと
やっきになる光景を目にします。

よくわかります。

できることなら税金は
払いたくない。

いえ、できるかぎり
少額で抑えたい。

その気持ちはとてもわかります。

わたしもそう思っています。

けれども、その感情に強すぎて
押し流されてしまい、
バランスが崩れてしまっている
人がいらっしゃいます。

家族でいったレストランの領収書だったり、
趣味で乗っている自転車の領収書だったり、
プライベートで着る洋服の領収書だったり、

こうしたものをなんとか経費にできないかと
半ば強引にねじ込もうとする話題が
年明けに酒場のカウンターに1時間ほど
座っていると聞こえてきたりします。

それは「脱税」という犯罪です。
法治国家に暮らす以上、ダメなことです。

バレたら罰金を払うリスクはあるけれど
バレなきゃいいじゃんという点では
自動車運転時のスピード違反と
似たような意識なのかもしれません。

たしかに、それがバレずに結果的に
税金が安く済んでいる人も
一定数いるでしょう。

しかし、たとえバレなかったとしても
一旦こうした悪事に手を染めると
税金削減の効果よりも重たい足かせが
つきまとうことになりかねません。

そして、それがときに悲劇を生みます。

どこかに経費ないかな〜なんて
考えている方がいらっしゃったら、
確定申告で一年の総決算をすることに
どんな意味があるのかを今一度
見つめ直していただきたいです。

バランスを崩してしまってからでは
なかなか正しい姿に戻れませんので。

ねじ曲げによって生じるリスク

借入リスク

一番に挙げられるのが
銀行などの金融機関から
借入をしたくても
それが難しくなる
可能性があるということ。

金融機関は、
返済してくれる人に
お金を貸したいです。

返済の基となるのは
事業から生まれる利益です。

利益が少ないということは
税金が少なくなるという反面、
金融機関からの融資において
不利益を被ります。

儲かっていないということで
評価が下がります。

たとえ借りられたとしても
融資額が低額に制限されたり、
金利が高く設定されたりします。

最悪の場合、借りることが
できないという事態も
起こりかねません。

また、金融機関の融資担当者は
決算書から事業の内容を
見抜くプロです。

不透明な経理の存在を
察知する嗅覚に優れた方も
多くいらっしゃいます。

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その内容までは見抜けなくとも
「なんか怪しいぞ」という匂いは
敏感に嗅ぎ取ります。

そんな匂いのする事業者に
お金を貸すことはありません。

中小事業者にとって借入は
唯一無二の資金調達方法です。

事業の可能性が広がったとき、
資金調達が必要になるかもしれません。

1,000万円の借入ができれば
すぐにスタートして先行者利益を
手にすることができるのに、
借入を受けられないが故に
それが叶わないことも起こりえます。

また、事業が苦しくなったときに
生き延びるために必要なのはお金です。
そうしたときの保険のためにも
金融機関からは借りられるときに
きちんと借りておくべきです。

数万円、数十万円の税金をごまかして
ビジネスチャンスを逃してしまう、
生き延びるための手段を失ってしまう、
経営者としてその判断が結果的に
誤りであったことは明白です。

税務調査リスク

交際費や消耗品費、旅費交通費が
同業他者と比べて異様に高額な場合、
そこはやはり一度調べたくなるのが
人の心情です。

ましてや、税務署員は国家財政を
管理する『国の金庫番』です。

不正を許さず公平な社会の実現を
目指して日々研鑽されています。

目につかないはずがありません。

「ここ、一回調べないといかんなぁ」

税務調査となれば、多少なりとも
本業に割く時間を奪われます。

痛くもない腹を探られるのであっても
決して心地いいものではありません。

ましてや経費でないものを経費として
紛れ込ませている場合には、、、
税務調査の連絡を受けてからは
眠れない日々を過ごすことに
なるやもしれません。

現状把握不能リスク

比較的軽視されがちですが、
このリスクもあります。

「現状がわからなくなる」
というものです。

自身の商売がその日暮らしを
できればいいというレベルで
活動しているのであれば
別にかまわないかもしれません。

しかし、多くの場合、
開業されるときには
夢や目標があったはずです。

その実現に近づいているのか、
年に一度の確定申告は
税金の申告という行為ですが、
それを知るための手段でも
あるのです。

こうした現状把握が
できなくなるということは
羅針盤(コンパス)を持たずに
航海に出るようなものです。

たった一度きりの人生において
多くの時間を費やす事業を
そんな軽んじていいはずは
ありません。

最後に

こうした事案は世間話から推測するに
おそらく多く存在しています。

個人事業者の方からの個別相談において
そうしたバランスを崩してしまうことの
是非を聞かれることもあります。

もちろん、わたしの答えはNOです。

それは別にイジワルではなく、
その事業者の方の将来を考えたときに
「あかん」と言ってさしあげることが
タメになると信じているからです。

「融通の効かんやっちゃ」と
思われているかもしれませんが、
専門家としてアドバイスする以上
そこは譲りたくないものです。

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【編集後記】
すこしクセのある廃盤カメラを狙っていて
メルカリで定期的にチェックしています。
もともと売れた数が少なく出品が稀で、
出品されても30分くらいで落札されます。
なかなか巡り会えません。

【昨日の一日一新】
GOPROでタイムラプス動画

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所 |姫路|

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。