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サービス残業とテニスに明け暮れていた当時の一枚。

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残業は上司の能力欠如が原因

“やらされ残業”で得られるもの

その昔、さんざんサービス残業を
してきた私が感じるところですが、
残業がメリットを生み出すのは、
双方が納得している場合のみです。

従業員が自身の納得のいかない
“やらされ残業”で得るものは、
いくばくかの経験(と少しのお金)です。

もしかしたら、残業代すら出ない
職場もあるかもしれません。

そうなると「経験」しか
手に入りません。

残業手当は当然の権利

本来、残業に対しては
時間によって25%や
35%の割増し賃金が
支払わなければなりません。

たとえ「年俸制」と
謳っていたとしても、
所定労働時間を超えれば、
残業代は発生します。

それが支払われないのであれば、
その職場では従業員の権利は
蔑ろにされています。

そもそも、経営者や上司には、
現有戦力で結果を出す
管理責任があります。
戦力不足なら、補充するのも
彼らの重要な任務です。

補充がままならず、現有戦力に
時間外労働を強いたのであれば、
そこにはきちんと対価を支払って、
そのうえで結果としての利益を
出す責任があるのです。

経営者や上司の管理能力の欠如で
残業が発生しているとしたら、
経営者や上司の管理能力の査定を
下げるべきであって、従業員が
サービス残業で補てんする必要
などまったくありません。

また、たとえお金が発生したとしても、
雇用時に了承していないのであれば
残業に応じる必要はありません。

イシダの話

“量>質”の馬力重点型スタイル

わたしが会計事務所に勤め始めた
28歳のころ、35歳での独立に向けて、
この業界の仕事を多く経験したかったので、
自分が納得して残業していました。

残業代は出ませんでしたが、
(業界デビューに遅れた焦りもあり)
さまざまな経験を積むことを
第一としていましたし、
独身で時間もあったので、
特にイヤではありませんでした。
むしろ、もっといろいろ
仕事をふってほしい的な。
「圧倒的な量は質を凌駕する」と
いう、馬力重点型スタイルです。

所長自身も馬力重点型でスキルを
磨いてこられた方だったので、
その姿勢に見習う点がありましたし、
同じスタイルで遅れを
取り返そうとする姿勢に
ある程度の共感を抱いて
くれていたのでしょう。
移動時間や残業中に、
業界のことや独立時の
苦労などをいろいろと
お話ししてくださいました。

さすがに3年ほど経過すると
残業はかなり減りましたが、
あの時間で得た「遅れに対する
おそれの払拭」は自分の独立に
とって非常に大きな影響を
もつものでした。

当時は受験も終わっており、
かつ、独身だったのが救いで、
もしあの働き方と家庭や勉強を
両立しなければいけなかったら、
続けられなかったでしょうね。

本当に必要だったのは時間外労働ではない

ただし、実際に行ったものとして
誤解のないように書き記しますが、
残業で労働時間を上乗せすること
などなくても、独立することは
絶対に可能です。

当時の私はネット上で他の税理士の
“考え方”にアプローチすることも
していなかったので、勝手に
「なんとなくの不安」を増幅
させていたのかもしれません。

結果、それを振り払う代償として、
時間を差し出していたのですね。

ベクトルを伸ばす方向を
誤っていました。

時間を差し出すことは
誰にでもできる、
ある意味で一番
楽な選択です。

業務の中身に向き合い、
一の事例から五や六を学ぶ
姿勢で取り組みましたが、
その間の『業務の効率化』について
Excelの簡単な手法すら
学ぼうとしていませんでした。

『手書きと電卓』が武器でした(‥;)

今でも「圧倒的な量は質を凌駕する」と
信じていますが、『業務の効率化』に
真剣に向き合う姿勢があれば、
そこまで時間をかけずとも
圧倒的な量は経験できたはずです。

そうした選択のミスを
業界から減らすためにも、
こうして発信することは
続けていきたいです。

最後に

自分自身が納得して残業するのであれば
別に他人がどうのこうのいうことでは
ありませんが、納得のできない残業で
あれば、それは拒む権利があります。

また、自身がそうしてきたからといって
それを部下に押しつけることは
決して許されることではありません。

当時の私はそれに納得して行動しましたが、
それを推奨するわけでは決してありません。

むしろ、貴重な有限資源である“時間”を
大切に配分する姿勢を尊重します。

月に100時間ってかなりの時間です。

たとえば、月に100時間あれば、
簿記論と財務諸表論の2科目受講も
ムリではありません。

半分をリフレッシュに充てても、
簿記論の受験は十分に可能です。

そうした“時間の尊重”を重視する
社会にならなければ、昨今の
過労死問題は解決しないでしょう。

企業に自浄能力は望めそうにもないので、
社会と政治から働きかけるよりありません。

私は、ひそかな不買運動を
よくやります。

残業に関してですと、
将来家を建てることに
なったとしても、
〇〇ハウスだけは避けると
強く決意しています。

周囲の友人にも、
「あそこはやめとけ」と
忠告します。

大学の先輩が入社して、
激やせされていたので
事情をお聞きすると、
月の時間外労働が
180時間という
とんでもない数字を
聞いたからです。

もちろん、残業代は
支給されていたようでしたが、
「お金は要らんから休みたい」と
言っていた先輩の姿を
今も鮮明に覚えています。

今ではすっかり元のぽっちゃり体型に戻って
テニスコートで足をもつれさせている姿を見て
本当に無事で良かったと胸をなで下ろしています。

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【編集後記】
ノーベル文学賞、
ボブ・ディラン氏が
受賞しましたね。
グレイテスト・ヒッツの
3作しか持っていませんが、
学生時代からよく聴く
CDの一つです。
ということで、今日のBGMは
ボブ・ディランにしよう。

【昨日の一日一新】
シリコン製の菜箸(マーナー)

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。