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理論マスターを手にするべきか、電卓を手にするべきか、、、

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この時期に増える相談について

9月に開講する初学者向けコースもはや2ヶ月が経過しました。

財務諸表論、消費税法、ともに理論暗記も始まり、
復習にかける時間も徐々に多くなって
きているのではないでしょうか?

そして、会計事務所にお勤めの方の中には
クライアントの年末調整の準備に追われたり、
今年はマイナンバー対応に追われたり、と
季節変動的な業務に時間を取られている方も
いらっしゃるのではないでしょうか?

すべての項目をカリキュラムどおりに進めていくことが
理想だとはわかっていながらも、現実的にはそれを実行
するだけの時間と体力・気力の確保が難しい。

「計算の練習をしていると、理論暗記が追いつかない」

「理論暗記をしていると、計算の練習がおろそかになる」

「両方追いかけていると、どっちも中途半端になる」

毎年、この時期にはこのような相談が舞いこんできます。

不安に思っている方、安心して下さい。

毎年こういった相談があるということは、
不安なのはあなただけではありません。

そして、何をすべきなのか、私の考えを記します。

財務諸表論

財務諸表論の計算は、「財務諸表の作成」がテーマです。

財務諸表論の理論は、「財務会計に関する理解」がテーマです。

両者は内容的に相関関係はあるものの、
実際の解答行程において相関関係は少ないです。

減価償却において、なぜそれを行うか、を記述できることと
減価償却計算&表示が正しくできることは別の能力だからです。

計算の力をつけたから理論が解答しやすくなったり、
理論の力をつけたから計算が解答しやすくなると
いった効果は期待できません。

それぞれ個々の対策が必要となります。

ですので、どちらかに偏ることなく、
両方に均等に力を入れるべきです。

ただし、理論暗記において、学習した全ての理論を均等に
覚えようとしたら、いくら時間があっても足りません。

理論暗記については、しっかりと強弱を付けてください。

極端な話、ミニテストや実力テストに出題されたものだけを
しっかりと覚えて、それ以外は後回しにする。
これでひとまずOKです。

基礎さえ身につけていれば、あとでなんとかカバーできます。

理論を完全に放置すると、あとでどこから手をつけていいか
わからなくなりますので、ポイントを絞りこんでもいいので
少しずつ覚えていきましょう。

理論は局地戦で挑みましょう。

計算は、今日やったことが次の講義に繋がり、
それが総合問題で有機的に絡んだりもします。

ですので、計算についてはポイントを絞ろうとせず、
全論点をくまなく練習して下さい。

計算には網羅性が大切です。

消費税法

消費税法の計算は、「納付税額の算定」がテーマです。
消費税法の理論は、「消費税法の理解」がテーマです。

両者は相関関係があります。
消費税額の算定に、消費税法の理解は不可欠です。
その算定が、消費税法の規定に基づいて行われるからです。

消費税法の理論は、その文章が覚えにくいといわれます。
(他の税法と比較してかなりスマートだと私は思ってます・・・)

たしかに手続関係では覚えにくい規定もありますが、
大半は消費税額の算定に関連する規定です。

つまり、消費税額の算定を正確に行えるようになると、
消費税法の規定を正しく扱えている、といえます。

その状態になってから理論を覚えると、
イメージが持ちやすく、暗記もはかどります。

逆もまた言うことができて、
理論をしっかり理解して覚えると、
計算での得点効果が期待できます。

ですので、消費税法については、
どちらか一方に注力して、徐々に他方について
力を注ぐという形の勉強の進め方もあり、です。

では、どちらから手をつけていくか。
私は計算力を身につけることを
優先するようにアドバイスしています。

計算問題を繰り返し解くことは、理論をひたすら
覚えるよりも、与しやすいですね。

また、財務諸表論と同じく、消費税法においても、
計算は、今日やったことが次の講義に繋がり、
それが総合問題で有機的に絡んだりもします。

ですので、計算をおろそかにすると、
消費税法の全体像が見えない状態がつづき、
テストで点数を獲得することもできず、
勉強することが苦痛になります。

ですので、消費税法の受講生が上述のような相談に来た場合、
まずは計算力をしっかりとつけることを優先してもらっています。

まとめ

受験勉強に限らず、人は多くの局面で
理想と現実のギャップに悩まされます。

そのときに大切なのは「目的達成までの道筋」を
意識することです。

今、理想の状態であればベストですが、
それは必ずしも必要ではありません。

ゴールをくぐったときに理想の自分でいるために
今何をすべきなのか、
自身の置かれている状況を自己分析しながら、
自分にとってベストな道筋を意識するクセを
つけていきましょう。

え、理想ですか?

それは今までに受けたすべてのテストについて
“今解いて”満点が取れることです(^-^)

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【編集後記】
今日からスターバックスはXmasモード全開でした。
バーゲンなんかは別にいつからスタートしても
気になりませんが、Xmasとかバレンタインといった
季節行事は、あまりに早いと違和感を覚えます。
サンタクロースのディスプレイは12月までとっておこうよ。

【昨日の一日一新】
香美園
税理士会の支部研修に自転車で出席

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。