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サービス業のバイブルと、私が位置づけている一冊です。

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アッツアツの一冊

先日、ひさしぶりに手にした本があります。

「スープで、いきます」

初めて読んだのは、独立を間近に控えた2011年春。
当時、飲食店経営に乗り出す先輩に
薦められて手にしたのがきっかけでした。

三菱商事からKFCに出向した遠山氏が
スープ専門店の企画を社内でプレゼン
するために作られた物語形式の企画書
「スープのある一日」(P.32〜)が
見られるだけでも、1,200円の価値が
あります。

いわゆる一般企業に勤めたこともなく、
企画書というものに無縁だった私が、
組織というものの雰囲気を少しだけ
うかがい知ることができました。

著者がスープ専門店を立ち上げるまでと
立ち上げてからの奮闘を描いた、
熱量に溢れる一冊です。

成功することを決めた、の意

著者の遠山氏は、三菱商事に勤めながら
タイル画の個展を開催します。

そこで、人の協力の偉大さや、ありのままのウソ偽りの
ない自分がやりきったときに得られる謙虚の要らない喜び、
行動に発生する責任、などを感じ、学び、生じた言葉が
「成功することに決めた」だそうです。

(以下、P.23より引用)

成功することに決めた——。
妙な言い方ですが、私の中に生じたそのままの言葉です。
私は、協力してくれた人たちに対して、それが恩返しに
なるんだ、と思いました。
これがスープストックを始めることになる、私の転機であり、
熱病の始まりでした。

そう、税理士事務所を退職して独立開業するとき、
“「独立する」じゃいけない。今まで支えてくれた家族や
友人、先輩、後輩のためにも「成功する」を心に決めないと
いけないんだ”、とガツンとやられたフレーズです。

“成功”には、人それぞれ違いがありますよね。

ちなみに、わたしにとっての“成功”は
「家族を養うために必要な稼ぎをあげること」と
「プライベートの時間を確保すること」の両立です。
どちらが欠けても、“成功”とは言えません。

(BtoC)サービス産業のバイブル

今でこそ、全国にその名をとどろかせる
「SoupStockTokyo」ですが、開業当初は
かなりしんどい状況もあったそうです。

一号店のヴィーナスフォート店での成功から、
赤坂ドミナント出店での大失敗、猛暑との闘いなど、
リアルな起業奮闘が描かれています。

ありきたりながら、起業には冷静さと情熱の両方が
必要であり、そのバランスの難しさに振り回される
著者の姿がとても想像しやすい描写で書かれています。

また、独特のターゲット設定やストーリー展開など、
著者の発想力と空想力、仮説力には舌を巻きます。

決して自分を捨てることのない、こだわりの姿勢も含めて、
とくに消費者向けのサービス産業を目指す方にとって
オススメできる一冊です。

書いてるうちに、「スープストックトーキョー」の
“オマール海老のビスク”が食べたくなりました。

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ここでは必ず頼む、マストな逸品です!

あ、右のバターチキンカレーは
良くも悪くもスープ的で、
スパイシーで辛いものではないです。
これはこれで美味しいんですけどね。

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【編集後記】
オフィスのテーブル選びと
イス選びが難航しています。
いや、どれも魅力的で・・・。

【昨日の一日一新】
長男が新幹線デビュー(エヴァンゲリオン号)

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。