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本日平成27年12月18日、第65回税理士試験の結果発表がありました。

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(昔の官報が残っていました・・・)

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受験者数と合格者数、合格率

国税庁HPの「税理士試験情報」に記載された情報によると、
各科目の受験者数と合格者数、及び合格率は次のとおりでした。

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科目別合格率を比較してみます。

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では、科目ごとに詳しく見てみましょう。

会計科目

まず、税理士試験の登竜門とでもいうべき、
会計科目について見ていきます。

簿記論

申込者・受験者・合格者

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財務諸表論

申込者・受験者・合格者

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合格率の推移

会計科目の合格率の推移を見てみましょう。

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ついに簿記論が財務諸表論を上回りました。
とはいえ、財務諸表論も相変わらずの高水準ですので、
受験生の方はほっとされたのではないでしょうか。

主要税法4科目

次に、税理士試験の科目選択において、
実務に繋がるという理由で多くの方が選択し、
そのボリュームも大きい税法科目を見ていきます。

所得税法

申込者・受験者・合格者

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法人税法

申込者・受験者・合格者

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相続税法

申込者・受験者・合格者

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消費税法

申込者・受験者・合格者

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合格率の推移

では、主要税法4科目の合格率の推移を見てみましょう。

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消費税の合格率の上昇が、担当講師としては
喜ばしいかぎりです。
法人税以外は、ほぼ一線に並びましたね。

軽めの税法5科目

最後に、学習時間が比較的短時間で合格可能なレベルに
達することができる税法科目について見ていきます。

酒税法

申込者・受験者・合格者

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国税徴収法

申込者・受験者・合格者

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住民税

申込者・受験者・合格者

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事業税

申込者・受験者・合格者

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固定資産税

申込者・受験者・合格者

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合格率の推移

では、軽めの税法5科目の合格率の推移を見てみましょう。

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結果を受けての科目選択

受験科目が不合格だった方

直前期において、それなりの点数を取れていて十分に
戦えていたのに、本試験で不合格になった方には、
同じ科目を再チャレンジすることをオススメします。

メンタル的には大変かもしれませんが、
せっかくのアドバンテージをみすみす
手放すことはないでしょう。

直前期において、正直太刀打ちできていなかった方には、
ゼロベースで科目選択してもいいのでは、と思います。

それほどアドバンテージがあるわけではないので、
過去の勉強に固執するよりも、これからの勉強に
前向きになれる科目を選んでください。

受験科目が合格だった方

おめでとうございます!

年内から次の科目を勉強している方も多いと思います。
その科目に集中できることになりましたね。
今まで以上にその科目を極めていきましょう。

年明けからの試験にあてられる時間を考えて、
もう一科目増やしたい方もいらっしゃると思います。

その場合は、軽めの税法5科目の中から選びましょう。

他はボリュームがありすぎて、1月からの学習では
(不可能ではないですが)正直しんどい部分があります。

平成28年1月から新しい科目を増やす方へ

第65回の結果いかんによらず、この1月から
新しい科目を勉強し始める方にオススメできない
科目が、今年は“一科目だけ”あります。

それは、『住民税』です。

合格率の推移を見てください。

この2年、8.7%→9.6%、と他の税法科目と比して
明らかに低水準が続いています。

このデータを基に言いたいのは、
「第66回の本試験でも合格率が低いかもしれないよ」なんていう
根拠のないことではありません。

この2年の合格率の低空飛行によって、12%程度の合格率なら
合格できていたはずの人たち(猛者)が
第66回に繰り越してくるという事実です。

“猛者”についてはこちらの記事を参照ください。

これは初学者にとって想像以上にキツいです。

私なら、この2年で猛者がしっかり受かってくれている
国税徴収法か固定資産税を迷わず選びますよ。

※今回の記事の内容はあくまで石田個人の意見であり、
TACの見解ではないことをご留意ください。

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【編集後記】
こうしてみると、申し込んだのに
受験できていない人も
かなりいらっしゃいますね。
もっと少ないかと思っていました。

【昨日の一日一新】
みなとや

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。