今日は消費税について。割合が上がったり下がったりしたときの話。

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消費税法合格のために、理論・計算ともに避けることが
できないのが「仕入税額控除」規定です。

今回は、「課税売上割合が著しく変動した場合の
消費税額の調整」について紹介します。

ちなみに冒頭の京都タワーは上下には動きません。。。

趣旨

この規定は、固定資産のように長期にわたって使用されるものについて
“仕入れ時の課税売上割合”のみで税額控除を完結させることは
必ずしも合理性を満たすとは限らない、という考えから、
課税売上割合が“著しく変動”した場合には、控除対象仕入税額に
一定の調整を行おう、というものです。

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要件

この規定の適用には要件が4つあります。
その全てをクリアした場合に、この規定が適用されます。
(以下、説明をシンプルにするために、1年決算法人を前提にします)

【仕入れた時において】

①課税事業者が“調整対象固定資産”(税抜100万円以上の固定資産その他一定のもの)の課税仕入れ等を行ったこと

②その仕入れ等の課税期間において、“比例配分法”(課税売上割合を乗じて計算する方法)または“全額控除”によって税額計算をしていること

【翌々課税期間において】

③その“調整対象固定資産”をこの翌々課税期間の末日まで保有していること

④3年間の“通算課税売上割合”が“仕入れ時の課税売上割合”に対して著しく変動していること

以上の4つです。

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調整額

上記の要件を満たした場合には、
その3年目の課税期間の(本来の)控除対象仕入税額に、

その調整対象固定資産について「仕入れ等の課税期間」で実際に
控除した額と、通算課税売上割合を乗じて計算した額の差額を

加算又は減算します。

“著しく変動”している、とは

著しく変動しているかどうかは、次の2つの要件の
両方を満たすかどうかで判定されます。

両方満たした場合に、“著しく変動”していると判断されます。

①変動差 ≧ 5%

②変動率 ≧ 50%

変動差とは、“仕入れ時の課税売上割合”と“通算課税売上割合”の差です。

変動率は、変動差を仕入れ時の課税売上割合で除したものをいいます。

つまり、“仕入れ時の課税売上割合”が90%で
“通算課税売上割合”が40%の場合には、
“著しく変動”していると判断されます。

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電卓の置き方

「著しく変動した場合の控除税額の調整」の計算過程では、
まず「調整対象固定資産の判定」を行います。

そして、次に行うのが「著しい変動の判定」です。

その中では、まず「仕入れ時の課税売上割合」を求め、
そして次に「通算課税売上割合」を求めます。

その後、「著しい変動の判定」を行います。

このときに中盤あたりで求める「仕入れ時の課税売上割合」が
「著しい変動の判定」のキモになります。

ですので、まず「仕入れ時の課税売上割合」を求めたら、
その時点で“M+”を押して、電卓にその割合をメモリーします。

次に「通算課税売上割合」を求めます。

「通算課税売上割合」が電卓に乗っている状態で、
“ー”→“RM”と押してみましょう。

それが「変動差」です。
負の値が出ても気にしません。
気になる方は±キーで正の値に
修正してもけっこうです。

そして、電卓に変動差が表示されている状態で、
“÷”→“RM”を押してみましょう。

それが「変動率」です。

「仕入れ時の課税売上割合」をメモリーしておくことの
メリットは大きく2つあります。

まず、正確に素早く計算で器量になります。
メモリーを活用すれば、時間短縮になります。
そのあとの計算がスムーズに流れていくから、です。

そして、計算パターンを体(手)で覚えることができます。
「変動差」まではいいのですが、「変動率」を求める際に
「仕入れ時の課税売上割合」で除するのか、
「通算課税売上割合」で除するのか、最初のうちは不安です。
そのときに、メモリーを使って解く方法をマスターしていれば、
迷うことがなくなりますよね。
計算パターンを自分のものにするためにも、
メモリーを活用して解いていきましょう。

※課税売上割合を求めるときは、電卓の小数表示はフリー(F)にしておきましょう。

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【編集後記】
昨日早朝に行われたフェデラーvsジョコビッチ。
7-5,6-2でフェデラーのストレート勝ち。
フェデラーファンにとっては申し分のない結果となりました。
しかし気になったのは、ジョコビッチに錦織戦のような
球際の強さがなかったところ。
錦織戦では、信じられない態勢から簡単にイーブンに
戻していましたが、その姿が昨日はありませんでした。
単なる不調だったのか、はたまたフェデラーの攻撃の前に
しのぎきれなかったのか、ケガでなければいいのですが・・・。

また、昨夜はナダルがマレーを圧倒しました。
ついにナダルの憎たらしいまでの強さが復活です。

そしていよいよ今夜、フェデラーvs錦織が行われます。
ATPツアーファイナル、目が離せません!

【昨日の一日一新】
NAVIO ブルーノ

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。