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この時期になるとリクエストの多い話題です。

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【はじめに】
この記事はあくまでも石田個人の見解であり、
わたしが所属するTAC株式会社の見解ではありません。

財表<理論>におけるヤマのはり方

“ヤマをはる”という行為

試験において“ヤマをはる”という行為は、
通常「出題可能性の高そうな論点を
ピックアップし、(他を捨てて)
それを覚えにかかる行為」です。

しかし、それで本当に自身の合格の
可能性を高めることができるのか、
考える必要があります。

通常のはり方で結果を出せる人と出せない人

まず、“ヤマをはる”行為をする人は、
おそらくそれほど順調に理論の学習が
できている人ではないでしょう。

そして、出題可能性の高そうな
論点は、成績優秀者はもちろん
おさえてくるでしょう。

理論が伸び悩んでいる人が、
誰もがおさえてくる論点に
ヤマをはって挑んだところで
上位10〜15%に入れるでしょうか?

可能性があるのは、計算は抜群に
強いけれども、理論がからっきしで、
トータルの点数がイマイチな人。

毎年クラスに数名いらっしゃいます。

こういう方は、ヤマをはって当てれば、
ほぼ合格に繋がることでしょう。

一方で、理論も計算もいまいちな人。
こういうタイプの人は厳しいです。
たとえ理論で肩を並べたとしても、
計算で勝てる見込みが少ないからです。

こういうタイプの人がヤマをはる場合、
成績優秀な人がさらなる強化にむけて
細部までキッチリと詰めていく作業を
行うために出題可能性の高そうな論点を
知りたいという願望と、「一発逆転」
を狙ってヤマをはるという行為を
一緒にしてはいけないんです。

弱者には弱者の戦い方がある

弱者にも試験で勝つチャンスはあります。

ただし、弱者が強者に勝つためには、
戦い方を考える必要があります。

同じ方向に進めばなかなか
追い越すことは難しいです。

競争試験ですから、一点でも多く
とれればいいんです。

後者タイプの人は、勝てる道を
模索する必要があります。

弱者のための理論ヤマ当て

方向性、基本方針

「当たれば勝てる」理論を狙う

ここに尽きます。

そして、その作戦を立てるために
まず必要なことは、本試験時の
自身の計算力を見積もることです。

計算力の現状と試験までの
強化スケジュールを鑑みて、
自身の本試験時における
計算力を設定します。

ここで、
「平均的な計算力」
「平均に到達できるか微妙」
「平均以上に高まる」
この3タイプに分けて考えましょう。

平均的な計算力

平均的な計算力ということであれば、
理論である程度リードしなければ
合格を勝ち取ることはできません。

平均までの到達が微妙

計算力が平均まで到達するか微妙、と
いう状態であれば、理論のヤマあてを
少なくして、計算のレベルアップを
図るべきでしょう。
その結果、理論のヤマが外れる可能性は
高くなりますが、それは仕方ありません。

平均以上に高まる

ここからの頑張りで計算力を平均以上まで
高めることができそうなら、そのうえで
理論をどうするか、2択です。

「全体をまんべんなく浅くおさえる」

「出題可能性の高そうな論点に絞る」

わたしは前者をオススメしますが、
ここは個性が出るでしょうね。
どっちつかずが最もいけません。

どっちでいくか、方針を固めましょう。

出題可能性が高そうな論点

損益計算の構造、利益の特性

収益・費用の認識、測定

収益費用アプローチ、資産負債アプローチ

金融基準(デリバティブ、ヘッジ)

繰延資産

リース会計

税効果会計

退職給付会計

工事契約会計

包括利益の表示

企業結合会計

一発逆転理論<弱者向け>

会計公準

資産除去債務会計

事業分離会計

外貨換算会計

連結財務諸表

四半期財務諸表

最後に

試験勉強は試験に合格するための勉強です。

探究することを目的とした学問ではありません。

合格の可能性を高めるために、残された時間で
何ができるかを考え、悔いのない戦いをしましょう。

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【編集後記】
昨日は朝から事務所にこもって仕事。
その後、昼間にテニスレッスン受講。
帰所後、TACへ講義に。
久々の日中のテニスで熱中症気味に。
少しずつ身体を慣らしていきます。

【昨日の一日一新】
日中のテニスレッスン
ザバスアクア

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。