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税理士受験シリーズ。財表の計算問題について紹介します。

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有形固定資産に関して得点するために必要なデータ

計算問題を解くときに意識すべきこと。

それは「〇(マル)をもらうために必要なものが何か」です。

財表の計算問題で有形固定資産の資料が出題された場合、
最終的に必要な数字は何でしょうか?

ヒントは、財表の計算問題の解答要求事項です。

財表の計算問題では、貸借対照表(B/S)と
損益計算書(P/L)の作成を求められます。

B/SとP/Lの中に、配点箇所があるのです。

B/Sで、有形固定資産を表示するのは、
「固定資産」の「有形固定資産」の区分です。

ここに記載される金額は、
“間接控除法”であれば、『取得原価』と『期末の減価償却累計額』。
“直接控除法”であれば、『期末の帳簿価額』です。

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ここで、『期末の帳簿価額』とは、『取得原価』から
「期末の減価償却累計額』を控除した金額です。

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つまり、“間接控除法”であろうが“直接控除法”であろうが
必要な数値は『取得原価』と『期末の減価償却累計額』なんです。

あとは、これが“科目別”か“一括”かに細分されます。

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一方、P/Lではどうでしょうか。

P/Lで必要とされるのは『減価償却費』ですね。

定額法や定率法、ときには級数法や生産高比例法で計算します。

その計算結果を基本的には「販管費」に記載します。

その有形固定資産が“遊休状態”にあったり、“投資目的”で
使用されている場合には、その期間に対応する減価償却費は
表示科目をアレンジしたうえで「営業外費用」に記載します。

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P/Lで得点するために必要な数値は『減価償却費』です。

必要なデータとワークシート

ここに、得点するために必要なデータが出そろいました。

① 取得原価
② 期末時点での減価償却累計額
③ 減価償却費

この3つです。
この3つをうまく集計していかなければいけません。

そこで、私が使っているのがこのワークシートです。

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減価償却費の計算に必要なデータとして、
『取得原価』と『期首減・累』
計算結果として、
『減価償却費』と『期末減・累』
これらを一覧表にまとめるクセをつけることで
無意識的にB/SとP/Lで必要なデータを拾います。

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実際に埋めていきましょう。

【残高試算表】
建物:800,000
車両:50,000
備品:32,000

【参考資料】に与えられるそれぞれの個別の資料を拾いながら、
ワークシートを埋めていきます。

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実際に減価償却費を計算して、一段ずつ埋めていきます。

『減価償却費』を計算したら、電卓の上では
その画面のまま『期首減・累』を加算して
『期末減・累』を計算して記入します。

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このときに、下取り(売却)したものについては、
期末現在存在していないので、『期末減・累』は
×、もしくはー(バー表示)しておきましょう。

あとは、それぞれ集計していくだけです。

しかし、ここで気をつけないといけないのが、

① 期末現在存在していない資産がある
② 投資目的の資産がある
③ 遊休状態の資産がある

①については、決算日の状況を表すB/Sには記載しません。
②については、B/S、P/Lともに特殊な表示が必要です。
③については、B/Sは通常どおりですが、P/Lは特殊な表示になります。

一つひとつの計算は横に横に進んだと思いますが、
最後の集計は縦にまとめていきますね。

このときに、上記①〜③をケアする必要があります。

これをミスせずに集計するために、一工夫しておきましょう。

『減価償却費』を計算している段階で、①〜③に該当するものは
把握しながら計算しているはずです。

であれば、ワークシートに金額を記載するときに、
集計に含めないようにわかるようにしておきたいです。

ですので、他の扱いをするものにはそれとわかる形にします。
ペンの色を変えたり、マーカーでアンダーラインを引いておいたり、
そこは自由です。
お手持ちの文具と相談して行ってください。
後で縦に集計をかけていくときに、
“含めてはいけない”と気づくことが重要です。

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なお、B/S表示が“直接控除法”の場合は、
このワークシートに『期末簿価』の欄を追加します。

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それを縦に集計した数値が、B/S計上額だからです。

あとで集計するときに、『取得原価』から『期首減・累』を控除して
計算してもいいのですが、『減価償却費』の計算の流れで、
『期末減・累』まで電卓に表示されるはずです。

そこで、“ー”“取得原価”とすれば、簿価が計算できますね。
それを1行追加して書いておいた方が後の集計が楽ですから。

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まとめ

資料整理のコツは、“求められるもの”を意識することです。

“求められるもの”を把握できないのであれば、
資料整理の意味はありません。

ですので、
「この論点では何を明らかにすれば得点に結びつくのか?」
を常に意識しましょう。

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【編集後記】
来週神戸で行われるIPTLの参戦選手が発表されています。
フェデラーも、ナダルも、ジョコビッチも、
誰も来ないそうです。まじか、、、
おまけに、錦織選手、シャラポワ選手も
3日中2日しか出場しないとか。
テニスファンの期待を大きく下回る
イベントになりそうです。

【昨日の一日一新】
cocco 唐揚げプレート

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。