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2000年夏に友人と訪れた札幌大倉山のスキージャンプ台。

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夏よりも冬がアツい

冬季五輪が開幕しました。

昨夜は3人の選手が見事に
メダルを獲得されています。

決してメジャーとはいえない
その競技生活の中で
最大のイベントである五輪で
力を発揮されたその勝負強さには
尊敬の念しかありません。

原選手、高木選手、高梨選手、
本当におめでとうございます!

小さいころ、五輪といえば
冬ではなく夏でした。

夏季五輪であれば、
水泳だったり陸上だったり、
自分が経験しているスポーツだけに
そのすごさもわかりやすいです。
しかし、冬季五輪の競技は
そのほとんどが未知の世界です。
そのせいか、関心がありませんでした。

大人になるにつれ、
さまざまな競技の存在を知り、
そこに全てを捧げている人の
競技人生を見聞きすることで
徐々に引き込まれていきました。

今では、夏の五輪以上に
関心を持って観ています。

そこには、税理士試験に
チャレンジしていた自分を
どこかで重ねていたことも
大きいです。

税理士試験との共通点

一瞬に全てをぶつける

趣味嗜好が多様化されたとはいえ、
夏の競技と比べるといささか
マニアックな部分もあり、
とくにスピードスケートや
スキージャンプといった
伝統的花形競技はむしろ
多くの方にとって
未経験の世界です。

それだけに、五輪以外での
注目レベルはお世辞にも
高いとはいえないでしょう。

スポーツニュースで
「ワールドカップ第〇戦で優勝」
ということが流れていても、
それは週に6日開催されている
プロ野球の後ろだったりします。

そんなマイナー競技が
一転して注目を集めるのが
冬季五輪です。

長年積み重ねてきたものの全てを
一瞬の戦いにぶつけます。

税理士試験も年に一回です。

途中の答練などで高得点を取っても
別にだれも褒めてはくれません。

消費税の勉強をしているとき、
上級演習で連続満点記録に
チャレンジしていたときも
それを評価してくれるのは
受験仲間くらいです。

こうしたことで得られた達成感を
自分のエネルギーに換えて
さらに前に進むのみです。

すべては真夏にやってくるあの2時間に
持てる力の全てを出し切るために。

こうした日の目を見ない積み重ねが
長く続く点にわたしは勝手に共感を
持って観ていました。

五輪選手に比べたら
12%近くが合格する税理士試験なんて
ちっぽけなことかもしれないですが、
それでもみんな必死で頑張っています。

勝手に投影してかまわんのですよ。

そういう勇気をくれる選手に感謝して
自分のエネルギーに換えていきましょう。

平等が担保されていない

スキーやスノーボードでは
風向きがめまぐるしく変わり、
全ての競技者が同じ条件で
記録を競っているわけでは
ありません。

スキージャンプで追い風なんて
たまったもんじゃないでしょう。
それでも飛ばないといかんのです。

もちろん夏の競技でも天候に
左右されることはあるでしょう。
円盤投げなどの投てき競技であれば
そうした影響も否めません。
しかし、基本的に夏の競技は
レース、つまり競走です。

水泳にせよ陸上にせよ、
同時刻に同じ場所で
せーのでスタートして
どちらが速いかを競います。

これなら悪天候だったとしても、
それも含めて対応できたものが
勝利したというだけのこと。

冬季五輪の多くは記録勝負です。
順番に登場して、記録を競います。

登場するタイミングで
まったく状況が異なることが
あり得るのです。

その結果、優勝候補だけが
悪天候に見舞われて
勝利をかっさらわれることも
起こりえます。

税理士試験でも、隣の席に
香水がキツい人、
貧乏揺すりが激しい人、
やたら舌打ちする人、
電卓がうるさい人、
こんな環境にあたってしまう
不幸な人もいらっしゃいます。

香水がキツいというのは友人に
本当にあった話でして、
それはそれは辛かったそうです。
音は耳栓で回避できても
臭いは回避しづらいですし。

けれど、それも含めて
記録を出さないと
勝利を手にすることは
できません。

足元からすくわれる世界

スキージャンプの世界では
日本人が技術を高めて強くなると
まさかのルール改正が行われた
こともあります。
しかも複数回にわたって。

こんな理不尽なことないです。

税理士試験でも理不尽なことが
あったりします。
近年あったとされるのが
不備と思われる出題内容。

消費税の指示不足なんかはともかく、
法人税のそれはまちがいなく不備です。

真面目に勉強してきた人ほど
ありえないその不備に頭を悩ませ、
時間をロスすることになったと
聞いています。

こんな理不尽なことはありません。

これまでの積み上げてきた努力や
実績がゼロになるわけですから。

積み重ねがマイナスになった
わけではないと心を切り替えて、
次に進むしかありません。

葛西紀明選手はその理不尽を
技術の修練で跳ね返し、
ソチ五輪では見事に
銀メダルを獲得しました。

ただベテランというだけでなく、
そうした理不尽に打ち勝つ姿は、
大きな感動を与えてくれました。

冬季五輪は中継で観たい

一人で頑張れる強い人はいいですが、
やっぱり辛いときもあります。

そんなときに勇気をくれるのは
自分以上に頑張っている人の存在です。

とくに税理士試験は途中経過で
評価されることはありませんので、
長年の頑張りを一瞬に賭けるスポーツに
共感を覚えやすいと思っています。

そうした存在が自分の身の周りに
いることがベストですが、
いない場合にはぜひ冬季五輪を利用して、
その頑張るエネルギーをもらいましょう。

そのエネルギーをもらうために
たとえ10時間を投下したとしても、
その後の推進力を考えれば
じゅうぶんに元は取れます!

ニュースで結果だけ、はダメです。
競技に入る前のなんともいえない
時間を過ごす表情から注目して
パワーをもらいましょう!

録画でもいいので、中継を観るのが
オススメです。

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【編集後記】
冒頭の彼を含めた大学の友人で
(大学の試験もキャンセルして)
長野五輪も観にいきました。
もじもじ君の衣装(黒タイツ)を
もってスケート会場を訪れたり、
ノルディック複合の会場で
クロスカントリースキーの
スピードに驚いたり、
楽しい思い出です。

【昨日の一日一新】
フレッシュトマトとエリンギのキーマカレー

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所 |姫路|

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。