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昨日に引き続き、災害ボランティアについて書きます。

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ボランティア参加にあたって気をつけたこと

1.協力体制を支える

  ボランティア参加者同士で自らの意見を主張し合って、
  現場でしばしば対立が起きているという情報がありました。
  不慣れな作業の連続が予想されます。
  出しゃばりすぎず、その場にリーダーがいるなら、
  まずは指示に従って作業を進めようと考えました。
  土地のこと、現場のことをよく知る人がいるなら、
  ボランティア参加者はそのサポートをして
  少しでも復旧を進めていくことが必要だからです。

  
2,迷惑をかけない

  ・食事と水分、装備の事前準備
    → 現場に集中できるよう、準備できるものは準備しました。
     (食事、水分、手ふき、簡易トイレ、ゴム手袋、長靴、など)
     (水分や道具は現場に十分な量が用意されていました)
  ・こまめな休憩をとる
    → 熱中症になって倒れたりすると足手まといになります。
     (現場で体調を崩すことは極力避けたいです)
  ・温泉への移動時の備え
    → 汚れた格好のまま移動すると、汚れを拡散させます。
     (結果的に、羽織れるものひとつあるだけで全然違いました)

3.会話をしよう

  被災された方はもちろん、ボランティアに来られている方と
  積極的に会話することも意識しました。
  ときに、人に話すことで楽になる方もいらっしゃいます。
  被災のことだけでなく、この地域についての話をお聞きする
  ことも被災された方の心の負担の軽減につながると考えました。
  ボランティアスタッフのみなさんとも、黙々と作業をするより、
  お互いの作業を支え合いながら進めていくためにも、声かけを
  していこうと考えました。
  もちろん、はしゃいだり盛り上がったりするのとは違います。
  そうならないように、また、そう見えないように気をつけました。

ボランティアに参加して感じたこと

「困っている人のためにできることをする」
        ↓
「“ありがとう”という言葉・気持ちをもらう」

これは人間の本質的な部分での悦びではないでしょうか。

私は、京都や滋賀、兵庫からの大学生に加え、
京都の飲食店オーナーさんとその常連客の方、
そして現地の商工会の方々とご一緒しました。
いろんな境遇の方と話をしましたが、みんな同じです。

被害に遭われた畑の持ち主のおじいちゃんが
“ありがとうね。ほんとにありがとうね”
“ちゃんと休みながらやってくださいね”って
声をかけ続けてくれることにエネルギーをもらい、
「災害復旧のボランティアに来て、元気をもらってるやん」って
話をしながら、いっそう作業する力がみなぎりました。

きっかけは“imagine”

一緒に活動したメンバーの一人が、
「たくさんの人に声をかけたけどあまり手が挙がりませんでした。
どうしたらみんなが参加しようと思うんですかね。」とこぼしました。
私は「その気持ちは大切だけど、何も現場に来るだけが
災害復旧支援ではないんじゃないかな」と思い、
下のような話をしました。

自己犠牲に基づくボランティアは必要ない。
時間に余裕がある。体力に余裕がある。
そんな人が現地で復旧作業を手伝えばいい。
逆に、時間も体力も余裕がない。
そんな状況の方が現地に出向いて復旧作業の
手伝いをする必要はないと思う。
少し節約して被災地に募金をする。
買い物に行ったときに被災地域の野菜があれば、
少しくらい高くてもそれを購入する。
そういったことも立派な復旧支援。
ボランティア=自己犠牲に基づく貢献、ではなく、
ボランティア=可能な範囲での貢献、でいい。
FacebookやTwitterで情報を拡散することも
復旧の助けになることは間違いないし。。。

私自身が参加するきっかけになったのは「想像“imagine”」です。
「もし自分のじいちゃんの家が被害にあったらどうする?」
「そりゃなんとか時間作って復旧作業しにいくよな。」
そう想像したことがきっかけで参加を決めました。

もちろん、これが県外の遠方地域で起こった災害だったら、
今回のような行動には至ってなかったでしょう。
金銭的にも時間的にも負担がまったくちがうからです。
その場合は募金や買い物で支援すると思います。

全てをなげうって活動できる人は本当に尊敬します。
が、そこまでできるのは少数でしょうし、
その人たちに頼ってしまってはいけません。
多くの人が少しの工面でできることをその範囲内で継続すること、
ドラゴンボールの「元気玉」的な発想で被災地にパワーを送ることが
支援のために必要ではないでしょうか。

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【編集後記】
ボランティアや寄付なんていう話は人に言うものではなく、
黙ってやればいいじゃないか、という考え方でしたが、
こうして発信することで一人でも多くの方に災害のことを
思い出してもらうことが大事だと思い、記事に残します。

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。