木曜日は税理士試験攻略シリーズ。今日は財務諸表論の理論について。

答えの半分は、問題文の中に隠れているかも

財務諸表論の理論問題では、問題文から筋道をつくり、
解答に結びつけていくことがあります。

たとえば、ここに以下のような問題があります。

この場合、それぞれの問題のスタンスから、以下のようなことがいえます。

そして、「〜〜の観点から」という縛りがありますが、
これはむしろヒントとなります。

では、個別に見ていきましょう。

容認処理が認められる理由

上で述べた理由より、今回の解答スタンスは以下のようになります。

そして、具体的には、次のような流れになるでしょう。

ということは、このように考えます。

そして、解答はこちら。

容認処理を行った場合の問題点

上で述べた理由より、今回の解答スタンスは以下のようになります。

そして、具体的には、次のような流れになるでしょう。

ということは、このように考えます。

そして、解答はこちら。

まとめ

理論問題では、(減価償却の意義などの)ベタな問題以外では、
必ずしも満点を取る必要はありません。
まずは、大筋を解答して及第点を獲得できる力を身につけましょう。

そのときに、暗記した理論(インプットデータ)からだけ考えるのではなく、
問題文からヒントをつかみ取り、解答の糸口を探すことも必要になってきます。

今回の問題はその一例です。どんどん経験値を上げて、
“理論の勘”を養っていきましょう!

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【編集後記】

夏が苦手な人と、冬が苦手な人がいますね。
私は完全に後者です。
冬は美味しい食べ物も多いし、空気が澄んで
景色がきれいになるので魅力的ではあるものの
寒いのは大の苦手です。
が、今年はマイルール制度を取り入れたので、
寒い冬でも早起き生活が続けられています。
マイルール制度ってすばらしいです!

例年どおり、首の後ろにカイロ貼ってますので、
講義中でもジャケットは脱げませんけど・・・。

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。