先週大阪で行われた女子テニスの国際大会を観戦してきました。
ダブルスの陣形
女子テニスの国際大会を観戦したときのことです。
センターコートで行われた日本人ペア(穂積・江口)と
台湾人ペアの試合を観ていたのですが、
残念ながら、ショットの精度・動き、ともに
台湾人ペアの方が一枚も二枚も上手です。
このまま押し切られるのかなぁと思いながら観ていると
江口選手のサービスゲームでそれは起こりました。
通常、ダブルスの試合では、サーブを打つ人と
反対側の前方のパートナーが位置します。
ところが、アドバンテージサイドからのポイントになったとき
(サーバーが左側サイドから右側の相手にサーブを打つとき)、
サーバー江口のまっすぐ前にパートナー穂積が位置取りました。
オーストラリアン・フォーメーションという陣形です。
ダイナミックなフォアハンドが江口選手の強みです。
普通の陣形だと、相手はバック側に鋭く返球しようとしてきます。
江口選手がフォアハンドで次のボールをアタックできれば
いいのですが、バック側に返球されると一転ピンチになります。
そこで、ペアの穂積選手が江口選手の前に立ち、相手選手の
クロス方向へのリターンを打ちにくくしたのです。
前衛がいるところに返球すると、ボレーで仕留められる
可能性が高くなるため、リターンする人は前衛を避けます。
そう、それは江口選手がフォアハンドで打てるスペースへの
返球になるのです。
しかし、いい点ばかりではありません。
テニスコートはストレート方向の方が距離が短いため、
ストレート方向に鋭いボールを打たれると追いつきません。
そのため、クロス方向につないで、ストレートに
決めるというのがテニスの定石です。
そのストレート攻撃を防ぐ意味で、通常はパートナーは
サーバーの反対サイドに陣取るのです。
実際に、サーブの威力が落ちるセカンドサーブのときは
アタックされるリスクを考え、陣形は元に戻していました。
つまり、あっさりと決められるリスクはあるものの、
フォアハンドでの攻撃につなげる陣形を選択したのです。
結果は、うまくいきませんでした・・・。
ストレートに強打されたり、それでもクロスに打ってきたり、
相手の対応には正直スキがありませんでした。
結果は1−6,1−6の完敗です。
オーソドックスなスタイルで戦い続けていたらどうなっていたか、
それは誰にもわかりません。
しかし、この日本人ペアは現状を打開するためにトライし、
そしてそれはまだ、このレベルで通用しないことを知ったのです。
こういった展開を間近で感じることができて
本当に興味深い試合観戦になりました。
ゴールは必ずやってくる
仕事にしても、勉強にしても、スポーツにしても、
何かしらのゴールを目指します。
仕事であれば、売上や利益、雇用人数、顧客数、
勉強であれば、満点答案や赤点回避、試験合格、
スポーツであれば、勝利、優勝、自己ベスト更新、
人それぞれ、意識しているかどうかは別として
ゴールはあるはずです。
その結果は残酷なことに2択。ゴールに到達するか、しないか、のみ。
結果についてどのように対処するか、これは個性が出るところです。
前向きに進める人、落ち込んで立ち止まる人、いろんな人がいますね。
これはおそらく、その人の性格によるところが大きいことでしょう。
しかし、トライする際に結果の後の状況を意識しているかどうか、
ここにもそのマインドの差の要因があるように思います。
わたしのスタンス
ゴールに到達することはすばらしいことです。
到達したときの喜びは何度味わってもいいものです。
しかし、だからといって到達しなかった場合に
そのことをことさらに悲観する必要もないでしょう。
到達できなくても命まで取られることはありません。
(そんな無茶なチャレンジは最初からしません・・・)
ゴールに到達できないルートを証明したのですから、
次は違うルートでゴールに向かっていけばいい。
初回より、到達できない可能性は下がります(^-^)
このような気づきは、トライしないと得ることができません。
トライしないことと、トライして到達できなかったことには
大きな違いがあります。
仕事でも、勉強でも、テニスでも、先に潜むリスクを
見極めながら、トライしようと思っています。
ただ、基本的に慎重な性格ですので、頭ではわかっていても、
いざ実践するとなると足がすくむこともあります。
そんな自分の性格に打ち勝つために、常に暗示をかけています。
“トライしなければ得るものもない。
であれば、失敗を恐れるのではなく、
トライしないことを恐れよう。”
自分への言い聞かせが、誰かのヒントになれば幸いです。
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【編集後記】
今、テニスでいろいろとトライしています。
失うことを恐れずに、新たなモノを得るトライです。
まぁ、横好きテニスに失うモノなんてないんですけどね。
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石田 修朗
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