ハンミョウも数が減りすぎる前に住みやすい環境が護られるといいのですが・・・。
在来種と外来種
日本の自然と向き合ううえで、
カメしかり、ザリガニしかり、
池の魚しかり、小動物しかり、
在来種を脅かす外来種問題は
避けては通れない課題と
なっています。
そして、
「生態系(在来種)を護るため」
「人への危険を排除するため」
「農作物等への被害を防ぐため」
特定外来生物については
・輸入
・飼育
・野外への放出
だけでなく
・運搬(生きたままでの移動)
なども禁止されています。
特定外来生物のリストはこちら。
ヌートリア、アメリカザリガニ、
ウシガエル、オオクチバス、、、
姫路城の周囲を取り囲む堀は
まさに特定外来生物の宝庫ですね。
(堀にいたヌートリア)
しかし、在来種(固有種)の
生存を脅かす可能性が高い
これら特定外来生物を
それを理由に駆除することは
感情的には理解できるけれども
論理的ではないと感じてしまいます。
もちろん、日本で生まれ育ったものとして
日本の固有種を守りたいという意識はあります。
が、だからといって外来種を一方的に駆除するのは
いささか抵抗があって、むしろそうした状況を
作らない努力が必要だと感じています。
ですので、環境省が行う「特定外来生物」を
持ち込ませない政策は全面的に支持しますし、
絶滅危惧となる前に積極的に保全して
生態系を守る取り組みを切望しますし、
そのためにわれわれ民間人が意識すべきことを
どんどん発信してほしいと思っています。
でもはたして、固有種だけが
大切にされるべきなのでしょうか?
判断に影響する魔力
絶滅危惧種(希少性)
メダカやニホンザリガニが減少している
身近な事例だとこうしたものがあります。
えぇ?愛着のあるメダカやニホンザリガニが
そんなことになってるんだ!かわいそう!
ということで保護が叫ばれるのですが、
その大きなエネルギー源の一つが
数の減少、つまり希少性です。
ニホンザリガニが昔と同じようにたくさんいたら
ここまで問題視はされていないはずです。
顕著なのが、ツシマヤマネコや
イリオモテヤマネコといった
絶滅危惧種の存在です。
「もう数が少なくて保護しないと絶滅する」
こうなると、応援団が一気に増える印象です。
ジュゴン、ライチョウ、イヌワシ、
コウノトリ、カスミサンショウウオも
我が国の絶滅危惧種として
リストアップされています。
でも、希少性が高いから大切にするというと
「中国人の命よりも日本人の命が尊い」
みたいな理屈に聞こえてきて、
それはちがうんじゃないの、と
思ってしまいます。
愛されるビジュアル
ただし、すべての絶滅危惧種が
同じように保護されるかというと
そうではありません。
多くの昆虫やコウモリは
なかなか話題にあがりません。
ジュゴンやヤマネコ、トキ、
ライチョウ、ヤンバルクイナ、
愛くるしいビジュアルを持つものが
注目される傾向にあります。
これも、上述した例と同様、
ビジュアルのいいものの生命が
そうでないものに優先される結果が
生まれてしまう構図であり、
納得できかねる現象であります。
幼少期、堀のカエルに石を投げて
親にこっぴどく叱られたお前が
ゆうな、という話ですが・・・。
護るか否かの判断軸
他人がどうというのはいいとして、
自分としてどうありたいか、は
整えておきたい。
ということで、そこそこな田舎で
身近に自然と向き合う生活を
おくるものとして、
判断軸を二つ定めています。
・法律を遵守する(特定外来生物の取扱い)
・人の生命(健康)に害を及ぼすか
この二つを軸に判断します。
ハチがやってきてこちらを攻撃してきたら
駆除の対象とするし、ヘビも同様です。
ただし、たとえ存在したとしても、
危害を加えてこなければ
こちらから駆除する必要はないし、
家の中で出会う蜘蛛やヤモリだって
別に危害を加えてこないので
駆除する必要はありません。
ムカデはダメ。
あいつは放置しておくと
危害を加えるおそれがあるので
駆除の対象とします。
こうして判断軸を定めてからは
出会ったときの意思決定も
スムーズにできます。
「こいつ、危害加えてくるかな?」と
すぐに判断する習慣がつきます。
最後に
人は生活の中で毎日数百の意思決定をします。
その際に判断軸があるかないかで
一つひとつの判断スピードに差がつき、
それが時間を生み出し、失う要因となります。
即効性はありませんが、
仕事の受注判断はもちろん、
食事の選択であったり
書籍購入の選択であったり
こうした場面での自分の判断軸を
車の運転中など、時間があるときに
整理するようにしています。
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【編集後記】
先週末はこども園の運動会でした。
長男は最後、次男は最初の運動会。
二人とも日ごろの練習の成果を発揮して
堂々とした姿を見せてくれました。
よかったよかった。
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❐石田修朗税理士事務所HP
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石田 修朗
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