時間への執着と一点への執着。どちらも大切です。

費用対効果

解ける資料が解くべき資料とは限らない
書ける理論をすべて書くべきとは限らない

これが税理士試験の難しいところです。

120分という制限時間が
十分な科目ばかりでなく、
逆にわたしの受験経験上は
「もっと時間がほしい」
「120分では解ききれない」
こんな問題に遭遇する可能性が
圧倒的に高いです。

したがって、大切なのは
その資料を解くのにどれくらいの
時間を要するかという見立て、を
意識できるかどうか、です。

もちろん、後から振り返って
自分の見立てがまちがえていることも
ときにはあるでしょうけど、
きちんと勉強してきた方の見立ては
そうそうズレるものではありません。

ただし、これは普段から
トレーニングしておかないと
なかなかぶっつけ本番で
できるものではありません。

やったことがないという方は
手元にまだ解いていない問題があるなら
それで練習してみましょう。

手元にある問題はすべて解いたことがあっても
別にこの練習はできます。

通常よりも短い時間設定で
どれだけ効率よく点数が取れるかを
練習すれば感覚は養えます。

消費税法でいうと、
計算よりも理論で
この思考は大切になります。

複数の事例問題が出てきたときに
大切なのは全てに対して
一定量の答案を作成すること。

(1)と(2)はめちゃくちゃしっかり
書けているけれども(3)と(4)はスカスカ

これだと高得点は望めません。

(1)と(2)の回答ボリュームを減らしても、
(3)や(4)にある程度の時間を回すことが
正しい判断といえるでしょう。

この費用対効果、つまり、
1点取るのに5分かけていいのかどうか、
という思考を大切にしてください。

1点をもぎ取る

おそらく、上位3%位の方は
正直ずば抜けています。

10回受験したら9回は合格するでしょう。

そいかし、4%から30%位までの人は
試験のたびに入れ替わっているように
見受けられます。

つまり、混戦状態なんです。

(不合格者への点数通知という仕組みが
加わり)今回からは60点というラインが
いっそう明確にされましたので、
そのスタンスで表現すると、
55点から65点くらいの範囲に
全体の全体の27%ほどの人が存在し
その中でうまく60点を獲得した方が
合格するということになります。

もちろん、今までの積み重ねが
点数になって現れるわけですが、
最後の2分をどこに投下するかで
1〜2点の差が出たりもします。

1点をあきらめない、1点をもぎ取る、
そうした意識が必要です。

計算ではあとから追加で書き足して
点数を加算することは難しいですので、
最初に解答しているときから
美しい計算過程を構成して
配点の可能性の高いポイントを
できるだけ漏らすことなく
解答していきましょう。

逆にいえば、配点の可能性の低いところは
多少おざなりに書いていてもいいんです。

で、理論なら最後の踏ん張りで
加点できる可能性はあります。

関連する言葉の定義を書くのです。

ひょっとしたら、回答の柱の一つとして
1〜2点もらえるかもしれません。

要らないことを書いたからといって
減点するという採点はしていないでしょう。

だったら、最後の最後まで、
ダメ元でいいので、
そういうあがきはしてみましょう。

そのあがきはもはやあがきではなく、
とても美しく尊いものです。

最後に

健康な身体と精神で臨むことも
本試験で高得点を取るために
必要なことであり、
これも受験対策の一環です。

試験休みをもらえない職場なら
体調不良とか身内の不幸とか
理由は何でもいいので
試験に向けて心身を整える
時間を作りましょう。

それをやいやい言うボスがいる職場なら
これから先もあなたの人生はないがしろに
される可能性が高いです。

もしあなたが数日休むことで
クライアントに多大な迷惑をかけるなら、
それは受験生である従業員に
そこまで負担をかけたうえで
その仕事を放置したボスの
管理能力の欠如が原因です。

「信頼して任せたのに」などと
言われるかもしれませんが、
それは勝手な言い草です。

誰かが休まざるを得なくなったときでも
きちんと仕事が回る組織作りが
できている素晴らしい会計事務所も
たくさんあります。

そして、すでに今週あたりから試験休みを
もらっている会計事務所だってあります。
(従業員のことを大切にされている
本当に素晴らしい事務所です)

だから、もしあなたの事務所がそうなっても
それは最終的にはボスの責任です。

早々に見切りを付けて次の職場を
探した方がいいでしょう。

いかんいかん、、、
昔、受験仲間から聞いた話を
思いながら書いていたら、
ついつい熱くなってしまった。

今はそんなむちゃくちゃな事務所と所長が
少しでも淘汰されていることを祈っています。

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【編集後記】
新しく導入したX-T2の操作設定を
今までメインだったX-T20と
同じ仕様に組み替えていく過程で、
「あぁ、使っているうちにこんなに
カスタマイズしてたんだなぁ」と実感。
X-T2は同じFUJIFILMの上位機種なので
操作性に大きな問題はなさそうです。
ちょっと重くなったけど。。。

4日からの夏旅に向けて
持ち方や設定ボタンの
こまかな違いを身体に
覚え込まさないと・・・。

X-T2に慣れてきたら
X-T20はサブ機として
サポートしてもらいます。

【昨日の一日一新】
九龍
税務相談従事

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。