顧問契約という形式を否定していません。ただ、全員に必要かというと。。。

少なくない固定費

商売をしている人にとって
「税理士さん」はわりと
身近な存在です。

顧問契約を結んでいる方も
かなり要ることと思われます。

もちろんメリットがあるわけですが、
デメリットもあります。

お金がかかることです。

とくに、独立開業してすぐのときは
キャッシュフローの先行きが不透明で
眠れぬ夜を過ごすこともあるでしょう。

そんなときに、毎月〇万円の顧問料は
決して軽いものではありません。

ひょっとしたら、あなたにとって
税理士との顧問契約は重荷かもしれません。

その答えは、顧問契約で提供される価値と、
それが必要か否かで判断してみましょう。

顧問契約に備わるであろう価値

一口に「顧問契約」といっても
その中身は千差万別、
税理士事務所によって
大きく異なります。

そこで、今回は一般的であろう
提供サービスを案内していきます。

税務申告代理

これがおそらく基盤となります。

法人であれば法人税その他、
個人であれば所得税その他の
確定申告が必要になります。

また、設備を持てば償却資産の申告が、
人を雇えば給料の計算と納税があります。

こうした業務について
フルサポートしてもらい、
わからないことが出てきたら
すぐに相談できるのが
顧問契約の強みです。

データ入力代行

税務申告の基になるのは会計データです。

その会計データは自分で作成しなければ
いけません。

しかし、会計の勉強なんて
やったことがない人が大半です。

そこで、それができる人を
雇うという選択が出てきます。

が、これは莫大なコストがかかります。

それが難しい場合に、多くの税理士事務所は
顧問契約のサービスとしてそのデータ作成を
引き受けてくれます。

未来の予測

事業の財務を専門分野として
活動する税理士であれば、
過去と現在のデータ、
そして経営者へのヒヤリングから
その事業の将来の姿を
具体化することができます。

そして、それによって、
未来のどのタイミングでお金が枯渇するか、とか、
来年の5月にどれくらいの納税が発生するか、とか、
こうした未来予想図を見ることができるのも
顧問契約の強みです。

また、逆算で5年後に1,000万円を
貯蓄するために今何をすべきか、
そんなアドバイスもできます。

融資申込みのタイミングなどは
ぜひともアドバイスを活用したいです。

業務改善のアドバイス

現行の社内システムや社内ルールに
不備や重複がある場合でも
内部の人間にはそれが意外と
見つけにくいものです。

また、現場担当者は気づいていても
すでに慣習となっているものを
変えるには勇気とパワーが要ります。

外部関係者である税理士は
その点ドライです。

また、会社の経理周辺のルールの多くは
税務面での不備をなくすことを目的として
制度化されているので、税務上の必要十分を
熟知している税理士のアドバイスによって
業務の風通しがよくなることは多いです。

こうした効果も顧問契約には期待できます。

悩み相談(聞き役)

経営者は誰しも孤独です。

人に共有できない悩みも
10や20はあります。

そうした悩みを共有し、
解決策を探るための
相談相手になり得るのが
税理士です。

様々な事業を疑似体験している
税理士の目(視点)は、
孤独な経営者にとって
きっと力になることでしょう。

価値が無価値(低価値)なら

こうした価値が価値と感じられないなら
税理士との顧問契約は必要ないかも、です。

具体的には、

「とりあえず精いっぱい仕事をして」
「贅沢は敵、節約して生活する」
「年に一回、相談会に数時間並んで申告書作る」
「言われた額をちゃんと納める」

こんなリズムでの生活に
とくに不満がないのであれば、
あえて税理士に頼まずとも
商工会や納税協会の会員になって
会員向けの無料相談会を
フル活用すればいいと思います。

あとは、気になることについて
その都度個別コンサル(個別相談)の
ようなサービスを単発で利用する、
そんな感じで十分かもしれません。

逆に、上述した価値がほしいという人は
固定費をかけてでも税理士との顧問契約を
結んできっちり関与してもらうべきです。

独立したらなんとなく顧問契約、
となるのは御法度です。

まずは「自分はどうありたいか」を整理して
次に「そのために顧問契約は必要か」を
考えるといいのではないでしょうか。

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【編集後記】
とある税理士さんのブログ記事を読んで
改めて著作物の取り扱いには注意しないと
という気持ちになりました。
盗用を指摘された税理士さんについて
謝罪を掲載したページを“noindex”で
検索から隠しているとか書かれています。
それが真実ならひどい事案ですが、
当事者の一方の意見のみでは
物事は判断できません。
けっきょく関係のないわたしの心が
少しざわついただけです。
どうしてくれんねん、この胸騒ぎ。

【昨日の一日一新】
とある手続き

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。