「回収」の道筋を立てておくことが必要、という話です。

「投資」が良くて「浪費」は良くない、のか?

お金の使い方には一般的に「投資」と
「浪費」の二つがあると言われます。

「投資」とはリターンを得るための支出、
「浪費」とはリターンを期待しない支出、
このように分けて問題ないでしょう。

そしてこれらはときに、
「浪費」は反省しないといけない、とか
「投資」は正解で「浪費」は間違い、と
いったような論調になりがちです。

しかし、「浪費」をそれと認識し、
趣味やこだわり、息抜きの「浪費」に
よって日々の生活が充実するのであらば、
それは別に間違いではないでしょう。

お金が底をつくと生活に困窮する

間違いなのは、お金が底をついて
“生活に困窮する”ことです。

自給自足の生活を送っているのであれば、
お金が底をついてもなんとかなりますが、
等価交換の世界で生活をするためには
いくばくかのお金は必要です。

「浪費」であっても、底をつかなければ問題ありません。

「投資」であっても、回収が遅れて底をつけば大問題です。

「浪費」がだめで、「投資」が正しいのではありません。

人生において、遊びの部分の「浪費」は必要です。

大切なのは「浪費」できるように「投資」を回収することです。

最初から「浪費」と自覚しているお金は余剰分の範囲で
支出しているでしょうが、「投資」となるといくらかの
リターンを得ることを想定しているはずです。

そのリターンをきちんと「回収」することが大切です。

「投資」を検討する際には「回収」について掘り下げましょう

事業を進めていく上で、商品・製品や
サービスの向上を図ることは永遠の課題です。

顧客や従業員の満足を高めることを常に意識します。

それらを高めるためには「投資」が絶対に必要です。
「投資」なくして向上はありません。

もしも「投資」への「回収」ができなければ、
「意図しない浪費」という最悪の結果になります。

「投資」について検討する際には、
「回収」のための道筋を具体化し、
「回収」の可能性を検討しましょう。

開業当初に行った某システムの回収が計画通りに
できていない自分への戒めを込めて記事にしました。

ではでは。

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【編集後記】

冒頭の愛用コインケースは二代目です。
2003年のイタリア旅行の際に
まとめ買いしてきたのですが
ストックがあと一つになっています。
けっこう傷んでいるのですが、
次がラストと思うとなかなか思い切れず、
まだ二代目に頑張ってもらっています。
二つで12年、ちなみに一つ三千円ほど。
我ながらいい「浪費」です(^-^)

【一日一新】

ピエール・ルドン

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。