毎年、8月になると全国各地で花火大会や夏祭りが開催されます。
週末、一つのイベントに参加してみました。
(おっ!サンとは、地元サンテレビのキャラクターです)
“カンパイKOBE2014”
8月2日、神戸では“みなと神戸海上花火大会”が
開催されました。
今年で第44回を迎える、関西夏の風物詩です。
その同日昼、会場から歩いてすぐの
『みなとのもり公園(震災復興記念公園)』では
“カンパイKOBE2014”という音楽イベントが
開催されていました。
主催者は地元テレビ局のサンテレビ。
そこに兵庫県の酒造メーカーがタッグを組み、
イベントを企画しています。
事務所がすぐそばなので、小雨になった11時過ぎに
様子を覗いてきました。
会場では、K-POPグループがステージで
パフォーマンスしていたり、
スポーツ・アウトドア用品を販売する
協賛企業のブースがあったり、
この手のイベントではよく目にする光景が広がります。
しかし、この『みなとのもり公園(震災復興記念公園)』で
開催する意味が、このイベントにはありました。
「大義の存在」
阪神淡路大震災から来年で20年という節目を迎えるにあたり、
「神戸は様々な地域からの支援を受けて復興したことを
若い世代の人たちにあらためて知ってほしい。
今度は神戸から東北の地へできる支援を形にして
つないでいきたい」
主催者はこのような思いでこの企画を発足したそうです。
神戸から東北へ、復興を見守るシンボル桜の木「カンパイザクラ」を
贈り続けたい、ということで、募金ブースも設置してあります。
この企画には、(ET−KING)いときん、ガガガSP、
TEEなど、有名アーティストも多数参加しています。
しかし、公園への入場は無料、ライブももちろん無料で楽しめます。
きっと彼らのファンにはかけがえのない時間となることでしょう。
この場を楽しみに来る人たちは、どこが協賛しているかは
二の次で、まずは純粋にイベントを楽しみたい。
そうした気持ちを大切にしているのでしょう。
昔参加したapbankfesもそうでしたが、こういったイベントでは、
協賛企業名をごり押ししてくることがないように感じます。
(一部、ステージ横だけは残念でしたね・・・。)
そのかわり、各種ブースなどでこのイベントとの繋がり方やその想いを
伝える工夫をしておられます。
「受け取る側の気持ちが大切」
様々なスポーツの場において、企業スポンサーは
なくてはならないものでしょう。
また、ネーミングライツを取り入れる地方自治体も増え、
最近では公共施設に企業名や企業の愛称をつけては
どうか、と募集することも多くなっています。
このような動きは財政面でのメリットからは
一定の理解はできます。
しかし、名乗り出た企業がPRのために企業名や
愛称をそのままチームや施設の名前につけることを
私は好意的に受け取ることができません。
逆に、たとえば、あるチームのスポンサーになったものの、
その地域の伝統や文化、利便性を重視して、あえて企業名は
小さくとどめ、名称には影響させない企業があれば、
私はその企業をとても応援したくなるでしょう。
スポンサーの目的は「支援」や「広告」であると思います。
ここで、その目的を「広告」であるとするなれば、
大切なのは関わった人の心にどれだけ刻まれるか、でしょう。
あるイベントが開催される場合、参加者の中には「いったい
誰がこんなすてきなイベントをしてくれたんだろう」と
思ってくれる人が必ずいるはずです。
この人たちには、スポンサー名が視覚に飛び込まなくても
そのスポンサーへの好印象は必ず残ります。
逆に最初からそういったことが気にならない参加者に対して
企業名を強制的にアピールしたとして、それは果たして
有効な告知となるでしょうか。
手にしたものの範囲で与えるのではなく、
手にするものと同等のものを与えようとするのではなく、
精いっぱい与えたうえで、与えられるものを受け入れる。
このようなスタンスも、時と場合によっては必要です。
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【編集後記】
神戸で一番港に近い税理士事務所からの
花火大会見物は絶景でした
窓が振動するほどの大迫力です。
明日から税理士試験が始まります。
受験生の皆さん、
『あなたが困っているとき、隣の人はもっと困っている』
難問奇問が出たとしても、落ち着いて
できる限りを尽くしてこよう。
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石田 修朗
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