10%への増税が待ったなしとなりました。

(豊岡市、八反の滝)

2019年10月1日より10%導入

昨日の安倍晋三首相の表明により、
消費税率10%への引き上げが
決定的となりました。

超高齢社会をむかえる日本において
増大する社会保障支出の財源として
所得課税というこれまでの柱ではなく
消費課税に頼るのは致し方ないものと
考えています。

また、その税率は10%では足りず、
15〜20%まで引き上げざるをえない
ことも見えています。

しかし、たかだか10%のことで
軽減税率導入という、
莫大な事業負担になりうるものを
放り込んできた現政権のスタンスは
まったく意味不明ですし、
評価できるものではありません。

政権暴走のストッパーとして
機能すべき立場の公明党が
先陣を切って軽減税率導入を
押し切ろうとするその姿勢は
もはやストッパーでも何でもなく
ただの暴走機関車に成り下がった
印象を拭えません。

本当の意味で連立が機能するためにも
公明党さんには彼らにしかできない
大きな役割があると思っていますが、
どうも彼らの描く国家の未来図は
わたしとはちがうようです。

政治家・国民の不勉強

20〜30年後の人口構成などは
すでに見えています。

であれば、数十年前において
現在の超高齢社会とそれに伴う
社会保障負担の増大は
容易に予測できたはずです。

これらを予測しなかった、もしくは
予測していたものの目をつぶっていた
当時の政治家の責任は重いです。

年金支給額の抑制もせずに
ダラダラと垂れ流した結果、
今の若い世代には年金不信が
広がっています。

行政改革を実行して
無駄な支出を抑える努力なしに
お金がないからもっと税金を
増やそうというスタンスは
とうてい納得できないものです。

消費税増税はいいとして、
こういった事態を引き起こすまで
これらの策を講じてこなかった
当時の政治家には責任を取って
増税を機に退任していただきたいと
切に願います。

また、そうした問題提起をする
国会議員を増やせなかったことは
当時の有権者の責任でもあります。

わたしも選挙権を取得して
21年になりますので、
これは人ごとではなく
責任の一端を感じています。

今の野党をみていると、
未だに政争にご執心で
本当の国の未来を考える
人たちがいったいどれだけ
いるのだろうかと
思わざるをえません。

もちろん、そうした方々は
与党にも野党にもいるでしょうが、
せめて野党のどこか一つくらいは
政争に明け暮れることなく
政策論議を進めていただきたいです。

「モリカケ」は法的にはブラックならざれど
その経緯やその後の安倍首相の対応は
欺瞞に満ちたものであり、
多くの国民の信頼を損ねる結果となりました。

それでいいじゃないですか。

何を今さら追求するというのでしょうか。

あげた拳の下ろしどころが見つからない、
そんなしょうもないケンカをいつまでも
されてもこちらは優劣のつけようがなく、
そんな意味のないケンカを延々とふっかける
薄っぺらい人たちには政権を任せられないから、
それなら現状維持の方がましか、という
国民の目線を感じてほしいものです。

新聞への軽減税率適用の効果

これは目に見えてあります。

軽減税率の適用を巡って
“こんなの現場はどうするんだ”と
いったような区分けが
続々と発表されています。

が、本来はこうした矛盾点に
くさびを入れるはずの新聞が
どうも及び腰です。

そりゃそうです。

自分たちが軽減税率の適用対象なので
軽減税率制度自体を批判しづらい立場に
なってしまっています。

そういう意味では、新聞に軽減税率を
適用させて黙らせた現政権は
相当の手練れ集団であると
評価せざるをえません。

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【編集後記】
先週末までなんだかんだで
体調不良が長引いていました。
が、ようやく復調したようで
今朝は久々の階段昇降。
「ひさしぶりやね」
「どないしとったん」
と年配の方々に温かい声を
かけていただきました。
どうやら、デカいリュックで
階段を往復する姿は
けっこう目立っているみたいで
「最近みいひんなぁ」って
噂されていたようです。

【昨日の一日一新】
小学校時代の校長先生に芋をもらった

【今朝の登山トレーニング】
階段昇降4往復

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。