結局のところ、自分がやるしかありません。

経験者という強み

第69回本試験がおわってから
はや3週間が経とうとしています。

朝晩は涼しさを感じるようになり、
秋の気配が感じられるように
なってきました。

第69回の本試験の手応えがよくなく、
合格は厳しいかなという方にむけて
「今もっている強み」について
お話しします。

その強みとは“経験者”であること。

すでに消費税の勉強をひととおり
終えている現在の知識量は、
初学者をはるかに凌駕しています。

これを放置して初学者が追いついてくるのを
待っている必要はありませんし、
それは戦略としては悪手中の悪手です。

第69回でくやしい想いをした方は
現時点で初学者よりも圧倒的に
合格ラインに近い位置にいます。

強みが強みであるために

その優位性を保てる人ばかりであれば
経験者から順番に受かっていき、
初学者には合格がむずかしい試験に
なるわけですが、
現実としてそんなことはなく、
1年で合格していく人もたくさんいます。

その現場では何が起こっているのか、
それは「優位性の放棄」ともいえる
“たるみ”“ゆるみ”です。

なぜか、12月の合格発表を待って
1月からスタートする人が多いです。

でも、次こそ本気で合格したいなら
やれることは12月までたくさんあります。

例えば、理論マスターのA・Bランク理論、
すべて完璧に、一言一句レベルにまで
仕上げていたでしょうか?

たしかに、一言一句レベルの暗記は
合格答案に必要ないかもしれません。

でも、一言一句レベルの暗記は
合格答案のさらに上のレベルの
解答を導く可能性があります。

それが、多少のミスが出ても
合格できるバッファです。

全ての理論を一言一句レベルに、
とまではいいませんが、
ABランク理論くらいは
そのレベルにまで
精度をあげておきましょう。

全部で30題、12月末までに
週に2題覚えたらクリアです。

週に3題覚えられたら、
1月には理論マスターを
完全制覇できます。

また、計算問題だって
直前期の答練の解き直しだったり
テキストの見直しだったり、
できることはたくさんあります。

ある程度戦える位置にまで
仕上げられていたならば、
「年明けの上級コースからで」と
考えられる方も多いでしょう。

それは判断としてアリです。

だからといって放置しないで
できることからやりましょうよ

というのがわたしの伝えたいことです。

初学者(の中で合格を狙える層)は
おそろしいペースで力をつけてきます。

しかも、今年は10%増税と、
それに伴う軽減税率の導入で
計算過程が複雑化します。

例年よりも、経験者の優位性が
損なわれることはまちがいありません。

きっちりこの時期から取り組んで、
初学者が「おいつけないや」と
諦めたくなるくらい引き離しましょう。

そうすれば、自ずと結果はついてくるはず。

というか、本気(マジ)で合格したいなら
現在の優位性を利用しない手はないです。

やるべきことをやる

結局は自分がやるかやらないか、
そこに尽きます。

受験にウルトラCはありません。

受験校はトレーニングジム、
講義はトレーニングプラン、です。

ジムもプランもなく身体を鍛えるのは
たいへんかもしれませんが、
ジムとプランがあっても
それを活用しなければ
身体は鍛えられません。

もちろん、
「あのジムはだめ」とか
「あのプランはむり」とか
そういった意見もあるでしょうが、
(そうしたことを言いながらでも)
自分がやるべきこともやりましょう。

おまけ

忘れている人もいるかもしれませんが、
第70回本試験は今のところ、
8月18日〜20日で予定されています。

令和元年度(第69回)税理士試験実施スケジュールについて(予定)|国税庁

来年の夏は休みが短いぞ(受験生も講師も・・・)

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【編集後記】
先週末のオープンフェス、
消費税のトピックセミナーには
多くの方がお越しくださいました。
やはりみなさん、関心が高いですね。
第70回は
10%(標準税率)
8%(軽減税率)
8%(旧税率)
の3本仕立てになります。
計算過程が不安定だった方は
2年目でも基礎マスターから
受講される方がいいかもです。

【週末の一日一新】
2019夏のオープンフェス(TAC)
岡山シティミュージアム
岡山空港

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。