「よし、絶対に大丈夫」という気持ちで試験に臨みたい。

安心感をもたらすもの

本試験当日に安心感をもたらすもの、
それは“合格十分な実力”ではなく
“圧倒的な実力による余力”です。

“ちょうどぴったり合格できる”状態だと
本試験ではやっぱり不安になります。

「つまらないミスをしたらどうしよう」
「いつも解けている問題が解けなかったら」

こんな不安が頭をよぎって、
さらなる緊張をもたらします。

人生をかけた大勝負での緊張は
仕方のないことかもしれませんが、
“圧倒的な実力による余力”を
備えれば、確実にそれは和らぎます。

“余力”が安心感を生みます。

その結果、実力をいかんなく
発揮できる可能性が高まります。

だからこそ、“圧倒的な実力”を
手にして、その先にある“余力”を
手に入れてほしいです。

ということで、多くの受験生の
学習が始まるこの時期の目標設定として
“圧倒的実力”を提唱したいです。

目標の終盤はしんどい

5キロ走ろうと思っていたら
4キロ地点で疲れを感じます。

10キロ走ろうと思っていたら
4キロではそれほどの疲れを
感じません。

ただし、8キロくらいになると
疲れを感じます。

2リットル×3の荷物を背負って
200段の階段昇降を3往復しようとすると
2往復が終わった時点で疲れを感じます。

同じ階段昇降を4往復しようとすると
3往復が終わった時点で疲れを感じます。

こうした経験から見えてくるのは
目標は軽く設定しても重く設定しても
終盤にはしんどさが現れるということ。

もちろん、とてつもなくハードな設定だと
終盤が訪れる前に力尽きます。
無理無謀な目標設定は逆効果です。

ここで注目したいのはそこではなく
むしろ逆のところです。

ライトな設定にしたとしても
終盤はやっぱりしんどいです。

だから、最初の目標設定が大切です。

“圧倒的な実力”がきわめてハードな
目標設定ならわたしも薦めません。

が、税理士試験における“圧倒的な実力”は
「丁寧な復習」と「勉強最優先の時間管理」が
できればじゅうぶんに達成可能な目標です。

そして、それらの必要な要素は
“その高みを目指すか目指さないか”
ここに尽きます。

やろうと思えばやれないことはない。

それが“圧倒的実力”です。

圧倒的実力のためにすべきこと

① テキストの設例をきちんと解く
② 範囲のトレーニングを完璧に解けるまで反復する
③ ミニテスト・実力テストは満点が当たり前
④ ③で満足せずに②をやり続ける
⑤ 学習した範囲の理論を(テストに関係なく)暗記する

まず、年内はこれだけです。

これをするのに要する時間は人それぞれですが、
本試験直前に必死になった状態で
費やす時間を上回ることはありません。

つまり、最初から勉強最優先で必死になれば
じゅうぶんにこなせる課題です。

「まだ試験まで時間があるから」
「ここで必死になったら試験までもたない」

これは勉強を始めた当初、
わたしが思っていたことです。

その結果、簿記論はギリギリなんとか
間に合わせた感じで滑り込みました。

その後、いろんな経験をしながら
最終科目の消費税法にチャレンジしたときは
①〜⑤を肝に銘じて継続しました。

上位5%以内に居続けたので
本試験では不安を感じることなく
解答できました。

こうした自己の体験から学んだのは
「やっぱり目標の初期設定は大切だ」
ということ。

そこをまちがえてしまうと
とてもしんどい思いをしているのに
結果が伴わないという苦行になります。

人が持つ能力はもちろん個人差があります。

ただし、その大半は努力で補えます。

「あの人たちは頭の出来がちがうから」
と弱音を吐く人に足りないのは
たいていの場合は才能ではありません。

“適切な目標”と“努力を継続する力”です。

いずれも心持ち次第でどうにでもなるものです。

だから、受験は「できるかどうか」ではなく
「やるかやらないか」だと思っています。

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【編集後記】
今日から2019年目標の講義がスタートします。
がんばっていきましょう。

【昨日の一日一新】
XtendBCAAs

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。