年末ですし、もう一度身の回りを整理しておきましょう。

経費はもらすな

まず、経費を漏らしてはいけません。

その理由は

「事業の成績を正しく知る」
「税金を余分に納めない」

この2点です。

事業の成績把握

なんといってもこれです。

事業自体の採算性を知ることは
自分の巡航速度を知ることになります。

たとえば、事業で設備投資が必要になったとして
自分の事業の巡航速度を知らなければ
借金して(分割払いで)購入してもいいのか、
もう少し手元資金を貯めないといけないか、
つまり“やっていけるかどうか”の
合理的な判断ができません。

勘ピューターはいつか痛い目にあいます。

そして、自分自身に満足すべきか
もっとハッパをかけるべきか、
それにも正しい業績把握は必要です。

業績の把握は売上ではなく
利益ベースで行うべきです。

「売上1,000万円で利益10万円」
1,000万円売っても、そのために
990万円の仕入れをしていたら
手元に残るのは10万円です。

「売上150万円で利益100万円」
150万円の売上のために
かかった経費が50万円なら
手元に100万円残ります。

事業の基本は
いくらを投入して
いくらが残るか、
です。

いくら入ってくるか、ではなく、
いくら残存するか、が大切なので、
売上から経費を引いた利益に
注目する必要があります。

経費の一部が漏れてしまうと

その分利益が大きくなり、
「めっちゃ儲かってる」と
錯覚してしまいます。

そうした誤認を防いで
真実を直視するためにも
経費を漏らすことは
避けなければなりません。

税金の抑制

「経費が増えると税金が減る」

この関係性は多くの方がよくご存知です。

経費が増える

利益が減る

税金が減る

という流れです。

したがって、本来は経費になるものを
漏らしてしまったら、
本来は納めなくていい税金を
納めることになります。

既に支払った経費で漏れているものが
ないかどうかを気にしましょう。

車のサイドポケットに入れたはずの
駐車料金のレシートを紛失していたり、
お客さんと食事に行ったときの
レシートを紛失したり、
仕事関係の冠婚葬祭での祝い金や香料も
記録(メモ等)を残しておけば
経費になります。

こうした一つひとつの積み重ねが
税金を余分に納めない秘訣です。

つまり、日ごろからの整理整頓が
損をしない秘訣といえます。

最後に

ちなみに、年末になって
「経費になる買い物ないかな〜」
と探す方も多いですが、
これは一歩間違えば時間と労力を
使って損しているだけになります。

大原則として、税率が100%を
超えることはありません。

仮に税率が20%だったとして、
10,000円のモノ(経費性あり)を
購入すると税金は2,000円軽減します。

逆から見ると、
2,000円の税金を軽減する(恩恵の)ために
10,000円(という犠牲)を支払うことに。

これでは手元のお金は減ってしまいます。

また、別の側面からみると、
その購入したものは
20%オフの8,000円で
購入できたという見方も。

これってある意味でpaypayと同じで、
paypayのときは要るものを吟味する
マインドがしっかりと働きますが、
税金となると冷静な判断を
失いがちです。

決算間際の駆込み購入は
“絶対に必要なものだけ”に
するようにしましょう。

“絶対に必要なもの”で
“ちゃんと経費になるもの”なら
駆込み購入は効果大です。

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【編集後記】
すっかり冬になり、
近所の山の上の公園から
姫路城と朝日を愛でる
季節となりました。
ということで
昨朝行ってきました。
ハイエンドなカメラと
ハイエンドな三脚に
囲まれる時間を過ごすと、
いい三脚がほしくなります。
当分の間は今のそこそこの
もので頑張りますが・・・。

【昨日の一日一新】
インスタ投稿に拡散系のハッシュタグ

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。