週末、ギアをあげることの重要性を痛感しました。

明らかに「ギアをあげた」錦織選手

仕事においても、受験勉強においても、
「ギアをあげる」という技術は
必要ではないでしょうか。

これを感じたのは、錦織選手の土曜日の試合。
楽天オープンテニスの準決勝でした。

けっして体調がよいといえない状況の中、
ランキングがやや下のB.ベッカー選手相手に
ファイナルセットでタイブレークに入ります。
先に7ポイントを取得した方がそのセットを
勝ち取ることができる、緊迫した空気が
漂うこの場面で、錦織選手はいとも簡単に
エースを連発し、試合を決めてしまいました。

ナダルなどの格上相手ならわかりますが、
日本中が注目する中でのタイブレークで
自分よりランクが下の選手相手に、
あそこまで前に入って攻撃的にいくなんて
そうそうできることではありません。
ああいった切り替えができているからこそ、
今のランクにいるのでしょう。
(本日、6位になったと発表がありました)

あの試合だけを意識すると、負けたくないため、
大事に大事にすすめてしまうことでしょう。
おそらく「世界ナンバーワンになる!」という
目標を常に意識しているからこそ、
あそこでギアをあげて攻撃的になれて、
一気に勝負を決することができたのだと思います。

「フルスロットル」は続かない

たとえば、200メートルくらいのランレースなら、
最初からフルスロットルでいいのかもしれません。

ただし、そのレースが10㎞だとしたら、
絶対に最後までもちませんね。
結果的には、ゆっくり走った人にも
負けてしまうことでしょう。
10㎞のレースでは、ペースを管理し、
勝負のタイミングをうかがうべきです。
フルスロットルで走り切ることはできません。

仕事や受験勉強においても、同じことが言えるでしょう。

毎日朝早くから夜遅くまで、日々の仕事に追われている。
毎日朝早くから夜遅くまで、日々の復習に追われている。

ときにはフルスロットルも必要ですが、毎日となると話は別です。

毎日フルスロットルでなければ対応できないのであれば、
それはきっとあなたにとってオーバーペースです。

ギアをあげるのは、非日常がやってきたときです。
そして、そのために余力を残しておくことが必要です。
毎日めいっぱいの状態から、ギアはあげられません。

時間の使い方をもう一度見直して、配分を調整するか、
仕事量(勉強量)を減らすか、何らかの対策が必要です。

キラークエスチョン

仕事も、受験勉強も、基本的には長期戦です。
自分自身でペースを管理できる状態が
あなたにとっての理想の状態であり、
そのペースでの闘いを選択すべきです。

そして、いつかやってくる勝負の場面で
一気にギアをあげて対応しましょう。

そんな場面で守りに入りそうなとき、
逃げ出したくなるときにはこう自問しましょう。

「その選択は、自分の目標にふさわしいかい?」

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【編集後記】
錦織選手、圧巻の2週連続優勝で
ついに世界第6位になりました。
TOP5はもうすぐそこです!

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。