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期限のある試験よりも、期限のない取組みの方が
いろんな意味で難しいのではないでしょうか。

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上達へのチャレンジにゴールはない

わたし自身、テニスにおいていろいろな
チャレンジしてきています。

その中身は大きく分けて二つ。
“未体験をなくすためのチャレンジ”と
“上達のためのチャレンジ”です。

前者は、やったことのないことについて、
実際に体験してみるためのチャレンジです。
これはある程度体験することが目的です。
そのうえでそれを取り入れるかどうかを
ジャッジメントすればいいです。

最近では、シングルバックハンドに
チャレンジしてみました。
今まで難しいと決めつけて
やってこなかったからです。
(結果、ダブルハンドに戻しました・・・)

後者の目的は「上達」です。
このチャレンジの過程では、
なかなかうまくいかないときに
「このチャレンジは正しいのか。
元に戻した方がいいのではないか?」
という心の揺れが生じます。

もちろんどちらが正しいということではなく、
どちらに「納得」するかということだと思います。

また、いつまでチャレンジしたらいいのか、
という期限もありません。

いつになれば結果が出るのか、
それとも出ないのか、
カニの味噌汁、、、
いや、神のみぞ知る、です。

心が折れなかったオトコ−Pさん

地元のテニス界にPさんという方がいます。

最初にPさんのテニスをしっかりと観たのは
たしか10年くらい前の県民大会でした。
当時30歳くらいだったその方は、
関西学院大の体育会で主力の選手と
ストロークで互角に打ち合っていました。
会場のビーンズドームはインドア施設で、
ただでさえ音が響き、上手くなった気分に
させてくれますが、この試合のラリーから
発する異質の音は確実に会場全体に響き渡り、
多くのギャラリーが取り囲んだことを覚えています。

同じ姫路市を拠点とされていることもあり、
ときおりご一緒させていただいていますが、
昨日の朝練は参加者が少なかったこともあり、
マンツーマンになったのですが、そこで
自分の姿勢を正してくれる会話がありました。

それはテニスをするうえで必須のショットである
フォアハンドストロークのとある技術について
話していたときのことでした。

Pさん
「最近やっとこの技術を身につけられたねん。
だいたい1年半くらいかかったかなぁ。
その間に出た試合はぼろぼろやったで。
自分からミスってばかりで試合にならへんもん。
仕方ないわな。」

え?待ってくださいよ。
10年前の時点であれだけ激しい打ち合いを演じ、
その後の大会でもコンスタントに上位進出され、
多くのプレーヤーから「Pはストロークいいなぁ。
どうやったらそんなに上手くなるん?」などと
声をかけられていたPさんです。

「もともとあれだけ打てていたのに、
1年半もの間結果が伴わない中で元に
戻そうかなと心が折れることは
正直なかったんですか?」
とお聞きすると、

「いや。実は当時からフォアハンドストロークの
クロスが思うように打てなくて悩んでてん。
それが解消されると確信できる技術を体得するための
期間やから、まったく苦しくなかったで。むしろ
長年の悩みから解放されると思ってワクワクしてたわ」

継続の原動力

ずいぶんとすっきりとした感じで
さらっとおっしゃいました。

そうか、結果がなかなか出ないときに継続のために
必要なものはやっぱりビジョンなんです。
それも、根拠に裏付けされた明確なビジョンです。

Pさんは長年の悩みを解消できるという確信があったからこそ
ワクワクしながら続けられたんだと思うんです。

結果はすぐに出てくれた方がいいに決まってます。
結果が1年以上出ないなんて、絶対に苦しいです。
そんな苦しいときでも、その先に明確なビジョンが
見えている人はワクワクできるんです。

そして、Pさんに明確なビジョンを与えたのは
世界を転戦する地元出身の若手プロテニス
プレーヤーです。彼が学び、実践している
技術だけにその根拠と効果が明確です。

裏付けのある明確なビジョンが見えていることが
人の行動の原動力になるという事例を
目の当たりにした日曜の朝の話でした。

事業経営においても、こうなりたいという姿を
思い描かれているなら、その実現に向けての
明確なビジョンとしての経営計画を
ぜひ作ってみましょう。
きっと、それまでよりも将来を具体的に
イメージできるようになります。

では。

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【編集後記】

ウィンブルドン、いよいよ今夜から
セカンドウィークに突入です。
いや、本当に、フェデラーにも
チャンスあると思います。

【昨日の一日一新】

ガネーシャ

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。