これはカレー店開業を決意したオトコの軌跡である。

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前回までのおさらい

彼の名前は苅田玖珉(カルダクミン)。
学生時代になんとなく参加した
海外ボランティア活動で訪れた
スリランカで出会ったカレーに
魅了されたオトコである。

<第一章 開業決意までの日々>

カレー店開業記 〜第一章 開業決意までの日々〜 | 歩々是道場 〜脱力系税理士のblog〜

<第二章 経営理念の策定>

カレー店開業記 〜第二章 経営理念の策定〜 | 歩々是道場 〜脱力系税理士のblog〜

<第三章 店舗コンセプトの決定>

カレー店開業記 〜第三章 店舗コンセプトの決定〜 | 歩々是道場 〜脱力系税理士のblog〜

<第四章 物件を即決>

カレー店開業記 〜第四章 物件を即決〜 | 歩々是道場 〜脱力系税理士のblog〜

<第五章 融資の相談へ公庫に行くも、、、>

カレー店開業記 〜第五章 融資の相談へ公庫に行くも、、、〜 | 歩々是道場 〜脱力系税理士のblog〜

<第六章 税理士に開業の相談>

カレー店開業記 〜第六章 税理士に開業の相談〜 | 歩々是道場 〜脱力系税理士のblog〜

<第七章 間借り交渉>

カレー店開業記 〜第七章 間借り交渉〜 | 歩々是道場 〜脱力系税理士のblog〜

開業前に行った報告と相談

社長への事前報告

苅田にはしなければならないことがあった。

勤務先の富松物産(株)の富田社長への報告である。

富田に、日曜限定でカレー店を開く旨を報告すると、

「通常業務に支障の出ない範囲にすること」
「社内行事とかぶったときはできるだけ
社内行事を優先してほしいこと」

この2つが、社長からの条件だった。

再度、税理士に相談

次に、苅田は、例の税理士さんに
開業前の有料相談を申し込んだ。

そこで、開業するにあたって
やらなければいけないこと、
やっておいた方がいいこと、
を教えてもらった。

税理士からのアドバイス

やらなければいけないこと

まず、苅田の住所を管轄する
灘税務署に、
「個人事業の開業届出書」
「青色申告の承認申請書」
を提出する必要があるとのこと。

従業員を雇わないのであれば、
「給与支払事務所等の開設の届出」は
出さなくてよい。

また、労働基準監督署への手続きや
ハローワークでの手続きも、
人を雇用しないのであれば
必要ないそうだ。

ひとりで事業を始めるというのは、
なんとも身軽なものである。

やっておいた方がいいこと

まず、売上の管理用に『Airレジ』という
システムの利用を勧められた。

【Airレジ】iPadで使える無料POSレジアプリ – エアレジ

ipadがあればゼロ円で利用できる
レジアプリだそうだ。

コレを使えば、日ごとの売上管理ができ、
周辺機器を揃えれば、レシートを
出すことだってできる。

そして、『Square』というサービスと
連携することで、カード決済についても
対応できるそうだ。

Square (スクエア)|スマホ、タブレットでカード決済

なぜ、やっておいた方がいいのか?

しかし、品数が少なく、客数も
それほど多くなく、従業員もいない
スタイルであれば、レジ箱を作って、
そこにお金を入れておいて、やりとり
すれば十分ではないか。

なぜ、レジシステムを導入する必要があるのか?

その疑問を税理士にぶつけてみた。

すると、答えはこうだった。

「それは、面倒な経理業務について
お金をかけずに楽をするためです」

面倒?を、楽にする?

そりゃ、誰だってそうしたい。

そのために、レジシステムが必要ということだ。

事業者が楽をして得する“奇策”

年一回の丸投げはよくない

「苅田さんはこれから個人事業主として、
年に一回、確定申告をする必要があります」

「漠然としたイメージしかないかもしれませんが、
一年間のお金の流れをきちんと記録して、それを基に
税金を計算して、税務署に申告する義務があります」

「商売を始められた方はまず、自分の商売に集中
したいですし、集中すべきです」

「売上を生まない経理業務は会計事務所に丸投げして、
一年に数回資料を郵送するというスタイルの人も
特に開業すぐの個人事業者さんには多いです」

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「ただ、これだと、年が明けてみないと
どれくらい儲かっているかもわからない。
どれくらい納税することになるかもわからない。
そんな状況はあまり好ましくないですよね?」

たしかに、どれくらい税金を負担するのか、
そもそもきちんと儲けが出ているのかは
把握しておきたい。
数字は早く知ることにこしたことはない。

「だからといって、経理代行と定期的な
報告を会計事務所に依頼するとなると、
けっこうな出費になります」

そう、そこが問題なんだ。。。

クラウド会計の活用

「しかし、今は便利なサービスがあります」

「それは、『クラウド会計』というサービスです」

「私のオススメはこの“MFクラウド確定申告”」

確定申告ソフト「MFクラウド確定申告」

「これは、さまざまな口座やサービスと連携して、
自動で経理業務をしてくれるサービスです。
確定申告も、これでできてしまいます!」

「そして、これを使えば、毎月の収支や利益、
月ごとの比較も簡単に見ることができるんです」

「このMFクラウド確定申告は月々800円、
年額払いだと8,800円で利用できます。
これって税理士に頼むより安いですよ」

え??それってめちゃくちゃいいじゃないですか!!

まさに、楽をして(出費が減るので)得する話だ。

「ただし、この便利さの恩恵を受けるためには
最初の設定が肝心なんです」

「ここを間違えてしまうと、全然楽じゃないし、
自分で確定申告するのも難しくなるんです」

クラウド会計で楽をするためのコツ

「では、コツって一体どんなことってところですが
できるだけ『クラウド会計』が連携できる範囲内で
商売の収支把握ができるようにしておきたいんです」

「そのためには、現金収支をデータ化することと、
現金でのやりとりを極力減らすことがポイントです」

「売上代金の受取りは、現金に寄らざるを得ません。
しかし、これを『Airレジ』に入力していれば、
そのデータを『クラウド会計』が“自動的”に吸い上げます」

「そして、経費の支払いのために、事業用の
クレジットカードを用意してください。
できれば使える店が多いVISAやJCBで」

「こうしたクレジットカードの利用記録も、
自動で吸い上げてくれます」

「事業用の通帳も一つ用意しましょう。
そして、インターネットバンク登録を
しておいてください。
そうすれば、この口座のデータも
自動で吸い上げてくれます」

「こうすれば、本当に細かい現金払いの経費
以外はだいたい自動で吸い上げてくれるので、
経理業務は苅田さんでも十分できますよ」

「週に一回の営業であれば、ここまでする
必要はないかもしれませんが、将来のために
今からやっておいても損はないのでは」

なるほど、苅田には目から鱗の連続だった。

技術は少しでも早く身につけた方がいい

たしかに、週に一回の営業だと、
ここまでやらなくてもいい気はする。

ただし、週に一回の営業の先にあるのは、
自身の店舗でのカレー店の開業である。

そうなったときに、ある程度のスキルは
持っておきたい。
今はそのための準備期間でもある。

本格的に開業したときにできるだけ
負担を減らしておきたい。

今、練習がてらできることはむしろ
ラッキーな環境かもしれない。

というか、本格開業までやらない
メリットは金銭的負担だけ。
月々たった800円である。

たいしたメリットではない。

このスキルを身につければ、
その後の事業期間はずっと
負担が軽減できる。

早くマスターするにこしたことはない。

苅田は、この税理士さんの言うように、
『MFクラウド確定申告』を使うことにした。

そして、その恩恵を十分に受けるために
『Airレジ』『VISAカード』
『インターネットバンク』の
準備を進めることとした。

こうして、苅田は税務署に届出を行い、
しかるべき準備を進めて、事業を開始した。

(続く)

※ この話はフィクションであり、実在する名称とは
いっさい関係ありません。

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【編集後記】
今日はスタバで打ち合わせした後、
神戸外国倶楽部という会員制倶楽部の
バーに移動して乾杯。
1869年創設の社交クラブは都会の
喧噪から離れた素敵な空間でした。
神戸の街は歴史があるだけに
奥が深いですね。
まだまだ知らない世界が、
たくさんあります。

【昨日の一日一新】
上島珈琲 限定フレンチトースト

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。