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戦略は試合の前にしっかりと立てておきましょう。
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本記事の内容はあくまでも石田個人の考えによるものであり、
石田が所属するTAC株式会社とは一切関係ありません。
目次
合格可能性を最大化するために
試験まで、残すところ40日となりました。
戦略を立てて計画的に勉強している人、
立てたけどそのとおりに進んでいない人、
戦略を立てずにひたすら目の前のことをこなす人、
いろんなタイプの受験生がいらっしゃるでしょう。
そんなことはおかまいなしに、
今日はこれからの40日を利用して
いかにして合格可能性を最大化
するか、について、検討してみます。
そのために必要なのは、ポジション分類です。
これまでの勉強が順調に推移してきた人と
そうでない人では、とるべき戦略はちがう、
というのがわたしの持論です。
同じようにやっていたら、“そうでない人”は
なかなか合格に近づきません。
長期的に見れば近づくのかもしれませんが、
40日しかない現状では、キツいです。
それでも上位に食い込む方法はあるはず、と
いうことで、作戦を立てましょう。
ポジション別戦略
ポジション分類
理論と計算をまとめてしまっては
効果的な戦略は立てられません。
まず、理論と計算に分けて、
ランク付けします。
それぞれ、理論力をa~c、
計算力をA~Cの3段階に
分けます。
すると、組み合わせ的には9通りになります。
では、ここから戦略を立てていきましょう。
aA型
ここまで、ばっちりですね。
ペースアップは必要ありません。
今までのペースで、体調を崩さないように
気をつけながら、全体のメンテナンスを
続けてください。
ときおりテキストを引っ張り出してきて、
“知識の漆塗り”をしておけば鬼に金棒!
aB型
計算力が強化できれば、
合格確実圏内に入れます。
理論はしっかりとできているので、
これ以上時間をかけないようにして、
できるだけ計算力の強化に
時間を充ててください。
具体的には、ここまでの答練や補助問題を
繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し解いて、
失点要因を突き止め、テキストを確認して
一つひとつ地道に消していきましょう。
aC型
計算力をかなり上げていかないと、
合格は厳しい状況です。
理論は現状維持で十分ですので、
計算力の向上に注力すべきです。
第3回までの答練と補助問題
(平均点が高めだった平易な問題)を
まずは時間をたっぷりかけていいので、
問題の隅々まできっちり解いてください。
スピードを気にするのはまだ早い。
まずは基礎問題を丁寧に解いて、
自分がどこを理解できていないか、を
洗い出しましょう。
いきなりテキストを読んでも効果は薄いです。
演習を通じて、弱点を洗い出すことから
始めて下さい。
bA型
こちらのタイプは、ひょっとしたら
同じレベルのように見えるかもしれませんが、
aB型の人よりも、合格可能性が高いです。
自身をもってください。
計算問題の練習は、平易なものはせずに
ある程度骨のある問題だけにしておきましょう。
そして、理論学習の時間を少し厚めにして
針会計基準に出てくる会計用語の意義や
基準に記載されているさまざまな事柄に
ついての論拠などを丁寧に覚えましょう。
そのあたりがうろ覚えになっていて
理論で原点が入ってたりするのでは?
bB型
もうひと伸びが必要なポジションです。
ここで力を注ぐべきは「計算」です。
なぜなら、本試験でより武器になるのは
「計算力」であり、理論はアベレージで
かまわないからです。
<参考:昨年4月の記事>
7月では遅い、GW前に戦略を立てよう 〜財務諸表論合格への戦略〜 | 歩々是道場 〜脱力系税理士のblog〜
計算力強化のために、答練(と補助問題)を
繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し解いて、
失点要因を突き止め、テキストを確認して
一つひとつ地道に消していきましょう。
この作業にはきっと相当の時間を要します。
したがって、場合によっては、理論の
いくつかの論点は捨ててしまう決断が
必要にもなるでしょう。
理論もよくばって、両方中途半端に
なってしまうのが一番怖いポジションです。
bC型
やるべきことは見えています。
どう考えても、「計算力」の強化。
これしかありませんね。
平均点では合格ラインを
越えることはできませんので
さらに上にいけるように、
死にものぐるいで計算力の
向上を図りましょう。
そのためには、理論を全体的に
薄いままにするか、いくつかの
論点をばっさり捨ててしまうかの
決断が必要です。
合格可能性を高めるために、
ときにリスクを取る必要もあります。
8月に入ってからするよりも今決断した方が、
効果的な学習ができることは明らかです。
cA型
簿記との親和性が高いからでしょうか、
財表に限っていうと、このポジションに
いる人はけっこう多いです。
正直、今のままでは合格は厳しいです。
しかし、理論を平均までもってくることが
できれば、一気に合格への道が開けます。
それをするしかありません。
こつこつ理論暗記に励みましょう。
計算のレベルが非常に高いのに、
理論が平均点に届いていないということは
勉強への苦手意識があるのではなく、
理論暗記に対する苦手意識があるのでは
ないでしょうか。
苦手なものがまだまだ膨大にあるかと
思うと憂鬱ですよね。
理論のいくつかの論点をばっさりと
切り捨てたくなりますよね?
でも、このポジションの人に
それはオススメしません。
理論をアベレージレベルにもってくれば
合格が見えています。
全体的にまんべんなく、薄くていいので
広い範囲の理論をおさえていきましょう。
そのためにはTACの方はポイントチェックを
利用していただけると勉強しやすいですよ。
cB型
合格のためにやるべきことは2つ。
①「計算力」の強化
②理論の厳選
です。
①を行うためにある程度の時間を要します。
しかし、ここで①をおろそかにすると、
合格への道はほぼ閉ざされますので、
①は絶対に必要です。
となると、「理論」を学習する時間が
どうしても確保できなくなるでしょう。
そんな状況下で合格の可能性を高めるために
必要なのは、②で挙げた、理論の厳選、です。
出題可能性の高そうな論点を
いくつか見繕って、その理論に
注力しましょう。
そうですね、全体の50%くらいの範囲を
おさえるのがいいのではないでしょうか。
cC型
いや、本当に厳しいです。
しかし、受験は終わってみないと
何が起こるかわかりません。
最後まで諦めずに闘いましょう。
このポジションの方が採るべき戦略ですが、
基本的にcB型の人と同じです。
①「計算力」の強化
②理論の厳選
しかし、①についてより多くの時間がかかるので、
②の厳選は全体の10〜20%くらいにおさえないと
きっと仕上がってこないでしょう。
もちろん、理論が外れたら終わり、です。
が、全般的にまんべんなく勉強を続けても
今年の試験での合格の可能性は、
残念ながら限りなくゼロに近いです。
少しでも勝てる見込みのある場所に
戦略をシフトして、そこで闘いましょう。
最後に
税理士試験は競争試験です。
本試験問題に対して、一点でも多く
得点したものから勝ち抜けできます。
総合力だけで闘うのが王道なら、
局地的に強みを作って、そこで
一点突破するのもアリです。
とくにここまで順調でない方
(aA型、bA型、aB型以外の方)は、
どうやって一点突破するかを
考えましょう。
正攻法では、現状から
合格ゾーンにポジションを
シフトすることは
なかなか難しいですので。
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【編集後記】
引越し作業はいいですね。
本当に必要だったのかを考えて、
どんどんモノを捨てています。
引越しがなくても定期的に見直す
習慣があればもっといいですね。
そして、今回の写真も2002年のものです。
サンシーロで観たACミラン。
写っているのは、シェフチェンコ、インザーギ、
セードルフ、ルイコスタ、左の3番はネスタです。
なんていう豪華メンバーだったんでしょう。
【昨日の一日一新】
たつや
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■ 石田修朗税理士事務所HP
開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所
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石田 修朗
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