賞与支給の話が増えてきたので、関連することを。

従業員への報酬

従業員への報酬の代表的なものは給与です。

次に報酬として存在するのが賞与(ボーナス)。

これらに共通するのは、
評価の結果が金銭に
反映されるという点。

賞与については事業の業績が
大きく影響する側面もあります。

そこには、正当に評価された結果という
納得感が両者に必要です。

従業員側からその評価内容を聞くことは
むずかしい側面もありますので、
なぜそうした評価となったのか、
それを経営陣側から示すことができれば
従業員側の納得感もある程度高まるでしょう。

人を雇ったことはありませんが、
雇われていた経験はあります。

賞与については
増えたこともあれば
減ったこともありました。

そして、さまざまな会社の
事例を目にしてきました。

従業員の納得感が高い会社は
従業員を公正に評価し、そして、
その内容を面談等で伝えています。

「そんなの面倒だからやっていない」と
いう経営陣も中にはいらっしゃいます。

そうした反応が返ってくる会社は
そもそも公正な評価をしていないことが多く、
評価基準の設定を面倒ごとのように話されます。

それなら人を雇って事業するなよ、と
すぐそこまで出かかって、
あわてて飲み込むこともしばしば。

逆に、上司と部下が一体となって
これから1年間の目標を設定し、
その達成度合いに応じて賞与が
算定される会社もあります。

従業員のみなさんは
事前に自分で決めた目標が
賞与査定対象になるわけですから
その目標達成に必死に取り組みます。

その目標と会社の業績を
いかに連動(両立)させるかは
経営陣の腕の見せどころです。

そうした様々な事例をみて、
本当に会社(とくに中小)は
それぞれだな、と思う次第です。

社員旅行や慰労会

これ、個人的には
「少しはあった方がいい派」です。

やっぱり人と人が一緒に仕事するなら
相互理解は不可欠ですし、
仕事だけだとわからない側面が
こうしたイベントでわかったりします。

むだ話をする大切さってあると思うんです。

でも、最近はこうしたイベントをいやがる
従業員も多いので、むずかしいところですね。

一つ言えるのは、社員旅行で一人5万円を
使ったとして、賞与支給に換算すると
モチベーション向上効果は1万円分くらい
ではないでしょうか。

しかも、その旅行で幹事とか司会とか
一芸とか強要した日には完全に逆効果。
たとえニコニコやっていたとしても、
モチベーションは下がってるでしょう。

「いや、彼はこういうの好きだから」
とか、ダメですよ。
いくら得意であっても、それを職場で
強要されるのはまた話がちがいますし。

せめて、一言二言労をねぎらって、
特別においしい思いをさせてあげないと
その回復はむずかしいでしょうね。

好きじゃない慣習

賞与算定の際に
「基本給×〇ヶ月分」
ってあるじゃないですか。

あれ、好きじゃないんですよね。

その場合、よくあるのが

基本給 :〇〇円
職務手当:〇〇円
住宅手当:〇〇円

みたいに手当で細分化されている事例。

しかも、その手当についても規定を
従業員が見たことないってやつ。

それで「うちは4ヶ月分賞与出してます」って
なんかみっともないというかなんというか。。。

もらう立場、そして傍観する立場しか
経験していないので、
支給する立場になればまたなにか
ロジックがあるのかもしれませんが、
わたしは支給する立場になった
経験がないのでわかりません。

それを前提で意見すると
「かっこわる」と思うわけです。

でも、会計事務所なんかでも
わりとよくある慣習らしいので
これから就職活動を控えている方は
「給与の〇ヶ月分」を鵜呑みにせず
「計算対象は給与総額or基本給」
「手当についての規定ありorなし」
あたりは確認しておきましょう。

納得しての受給には何の問題もありません。

ただ、こうした実態を知らずに入ってきて
あとで「えぇっ」となるのは両者にとって
不利益なので、確認すべきは確認して、
経営陣も説明すべきは説明する。
そんな関係が理想的ですね。

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【編集後記】
週末は科学館で開催された
ロボコンを見学に。
プログラムされた動きを
コントローラーで操作して
橋を渡ったり対戦したり。
コンテストでのバトルを想定して
事前にプログラムを入れていく。
逆算思考を育むのに向いてそうですね。
お客さんが出場されていたので
今度その話をじっくり聞いてみよう。

【週末の一日一新】
ロボットチャレンジコンテスト見学

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。