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税理士試験の勉強は意外なところで実務の役に立ちますよ(?)
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目次
試験勉強での壁
次から次にやってくる理論暗記
「なんでこんなに理論をたくさん
覚えないといけないんだ」とか
思ったりしませんか?
私は受験時代には税理士事務所に
勤務していなかったので、
そう思っていました。
「規定なんて、実務だと
調べて解決できたら
それでいいじゃないか」と。
しかし、実務の世界では、
そんな悠長なことは
言ってられないです。
税理士という資格は、税金の
プロフェッショナルとして
国がお墨付きを与え、
独占業務という恩恵を受けます。
である以上、一般的な規定については
頭に入れておく必要があるのです。
そして、難解な規定は、読み進めて
内容を理解するのも一苦労です。
あっちにとんだりこっちにとんだり、
カッコ書きがやたらと入っていたり、
法律の世界の独特な言い回しもあります。
これらは日常生活では
なかなか経験できません。
しかし、税法の専門家として、
税理士は条文を読めなければ
いけません。
税法の理論暗記というのは、
そのトレーニングとして、
条文の言い回しを身体に
たたき込む作業なんです。
そう、理論の暗記は
必ず税理士として
活躍する際に役立ちます。
膨大な量の計算問題
税理士試験では、たいていの科目で
120分では解ききれないような
ボリュームの問題が出題されます。
それはとくに、計算問題において
顕著に現れます。
ここで試されるのは、
処理の正確性とスピードです。
いずれも税理士の代表的な仕事である
税務申告業務に必要です。
依頼主の税金の計算を代行し、
期限内に申告する業務では、
限られた時間の中で
正しく計算することが
求められます。
実際の計算はソフト内で
行われるとしても、
その基礎段階のデータを
作成するのは人間です。
データ作りにおいて大切なのは、
後の作業を見据えた段取りです。
膨大な量の計算問題では、
効率的に資料を整理する
ことがポイントになります。
二度手間、三度手間をかけていては
時間内に合格点数を取ることはできません。
こんなにてきぱきとできるよ、と試験委員に
アピールすることが、合格に繋がります。
それは、税理士に必要だと
される能力なんです。
あたふたして、段取りが悪くて、
期限内の申告に間に合わない人に
国は税理士資格を与えたくないんです。
だから、あれだけ人でなしな量の
計算問題が出題されているのです。
試験の理不尽な側面
また、税理士試験は理不尽な面もあります。
頑張ってたくさんの規定を暗記しても
そのわずか一部しか出なかったり、
問題の指示事項に不足があったり、
それでも120分でなんとか解答を
することを求められます。
これも、考えようによっては
実務の立派なトレーニングです。
決算で必要な資料がなかなか届かない、
郵送やメールが届いたと思ったら、
毎月もらっている通帳のコピーすら
入っていない、なんてこともあるんです。
明日までに銀行に試算表を出さないと
いけないんだ、といって、慌てて
資料を持ってくる経営者もいます。
けっして好ましい話ではありませんが、
ギリギリまで資料が揃わない状況下でも、
いったん仕事を引き受けたのであれば
きちんとやりきらないといけません。
そう、町の中小企業も税理士事務所も
属人的な組織であることが多く、
そのため理不尽なことも多いんです。
そういう業界で仕事をするんです。
だから、本試験が理不尽であっても
それは実務に向けた鍛錬と考えましょう。
最後に
今回はかなりこじつけてみました。
まぁ、ものは考えようという話です。
試験の先にまで効果のある鍛錬だと捉えて、
積極的に壁を登っていってください。
どうせやらないといけないなら、
少しでも前向きに捉えて
自らに石炭をくべてやりましょう。
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【編集後記】
お客さんの経営計画の下準備に
午後から没頭してしまいました。
作り始めると、本当に面白くて
手が止まりません。
ここにお客さんの構想を加えて
もらうのが今から楽しみです。
【昨日の一日一新】
新神戸から新大阪まで新幹線で移動
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■ 石田修朗税理士事務所HP
開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所
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石田 修朗
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