フリーランス(個人事業主)の方向けの記事です。
クレジットカードでの支払
経費の支払いにおいて
クレジットカードを利用される方も
多いと思います。
カード会社のポイントが付与されるうえに、
10月からはキャッシュレス決済について
ポイント還元制度も始まりました。
そこで、クレジットカードで
経費の支払いをした場合に
どのようにデータ入力すればいいのか、
を解説していきます。
事業用の銀行口座からの引き落とし
まず、モノ(サービス)の流れと
お金の流れを確認していきます。
飲食店でお客さんを接待(7,700円)し、
それをカードで支払いました。
また、ホームセンターで備品を購入(2,200円)し、
それをカードで支払いました。
これらの代金を実際に支払うのは
カード会社からの引き落としの時点です。
このように、クレジットカードを利用すると
購入時と決済時にタイムラグが生じます。
このときに決済時にデータ入力してしまうのは
(会計ルール上)まちがったやり方です。
正しくは、飲食店で食事をした日、
ホームセンターで備品を購入した日、
にそれぞれ経費としてデータ入力したいです。
そこで使用するのが「未払金」という概念。
いったん未払で経費入力をしておいて、
カード決済時にこの未払金の支払いと
いう形で精算します。
これを簿記の世界のルール(会計データ)で表現すると
このようになります。
事業用以外の銀行口座からの引き落とし
もし、カードの利用代金の引き落とし口座が
事業用の銀行口座ではない場合、
つまり、プライベートで利用する口座から
カードの利用代金が引き落とされる場合、
次のような実態となります。
つまり、こんな形です。
このときにはデータ入力方法が
2種類あります。
一つは前述の方法を忠実に守るやり方。
もう一つはもっと楽なやり方。
忠実なやり方はこちら。
最後の支払がオーナーのプライベートの口座からと
いうことなので、こちらは事業主から借りて
支払ったという形になります。
そこで使用するのが「事業主借」という概念。
最後の支払は事業用の口座の減少ではなく
事業主から借りて支払ったということで
このようにデータ入力します。
でもですね、これならもっと楽をして
こんなデータ入力でもオッケーです。
なぜなら、プライベートの口座は
いついくら減ったかの記録をする
必要がありません。
だったら、このようにシンプルに
データ入力する方が楽ですよね。
最後に
ということで、
個人事業主であれば
クレジットカード決済口座を
事業用口座以外にした方が
データ入力は楽チンです。
freeeやマネーフォワードクラウド確定申告といった
クラウド型の会計ソフトを利用する場合には、
口座の明細だけでなく
クレジットカードの利用明細も
自動で取得してくれるので、
初期設定を正しく行い、
定期的にメンテナンスしておけば
日々のデータ入力はとても楽できます。
こうしたクラウド型の会計ソフトを
利用することで、タイムリーな管理が
手に入りやすくなります。
3月になって確定申告に
追いつめられないためにも
毎日、毎月のデータ入力を
心がけたいものです。
そのためには、こうしたデータ入力を
できるだけ省力化することが大切です。
(面倒なことは遠ざけたくなるので)
どうすれば楽に管理できるのか、
どこは手を抜いてよくて、
どこは手を抜いてはいけないのか、
このあたりのポイントを
最初におさえておきたいですね。
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【編集後記】
先日、ややピークを過ぎてしまったものの
備中国分寺(岡山県総社市)にて
赤米の撮影をしてきました。
あいにくの曇り空で夕焼けも空振りでしたが
ただただ無心に撮る時間はひさしぶりで、
こうした時間は大切だなと痛感しました。
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❐石田修朗税理士事務所HP
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石田 修朗
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