スポンサードリンク

難しい決断を2年連続でやってのけた企業が地元にあります。

DSC01028

スポンサードリンク

恵方巻きの供給制限

「それ、いいね」

こうした共感を得て、
コアなファンを生むことが
重要だという話は
現代のマーケティングで
よく耳にします。

これを見事にやっている
企業が地元にあります。

「ヤマダストアー」です。

つい最近も話題になりました。

何をしたかというと、
節分での恵方巻き戦線で
廃棄を出すことを避けるために
供給量をセーブすることとし、
そしてそれを広告でうたったのです。

結果、多少の筋違いの批判も
あったようですが、
その評価は概ね良好と
いったところです。

このヤマダストアーさんは
姫路市の隣、太子町の企業です。

地元ではよく知られた、
少し値がはるけど
いいものを置いている
食品スーパーチェーンです。

わたしが小さいころには
ヤマダストアーが経営する
「サンパーク」が近所にあり、
父や母に連れられて
よく訪れた記憶があります。

現在は「サンパーク」という名称は廃止され、
「ヤマダストアー」に統一されています。

昨年もあった勇気ある決断

このヤマダストアーが
今回のような決断をしたのは
初めてではありません。

昨年春、瀬戸内の春の風物詩となっている
「いかなご」が大不漁でした。

近年の急激な人気で相場が上昇し、
ハイペースで捕獲が進んだことで
いかなごという海産資源が
自然増加を上回るペースで減少し
不漁に陥りました。

これを重くみたヤマダストアーは
3月の鮮魚売上の看板商品である
いかなごの販売を中止しました。

結果、多くの賞賛と応援が舞いこみ、
3月の売上は前年比100%を
達成しています。

企業の姿勢に共感した市民が
ヤマダストアーを応援して
買い物先として選んだ結果です。

決断した企業、そしてそれに共感し
積極的に支援した市民、
両方ともすばらしいですよね。

ま、わたしも後者の一人なんですけど。。。

経営理念の存在

ヤマダストアーがなぜ売上見込みを
棒に振る、このような決断を
連続してできるのか、
そこには「経営理念」の
存在があります。

ヤマダストアーの経営理念は
『忘己利他』とのこと。

その真意は「すべてのものは
相互に依存しあって生きている、
すなわち相互依存への理解です」と
ホームページにて記されています。

こうした経営理念が企業の中心に
ズバッと通っているからこそ、
あらゆる局面において
判断の軸がブレないのです。

企業を取り巻く状況は
めまぐるしく変化します。

そうした中で迅速に決断し、
変化に対応することが
経営者に求められます。

そうした決断のたびに
フラットな状態で考えると
どうしてもその決断内容に
一貫性がなかったり、
いうことが起こりえます。

それが顧客や従業員の
離散につながることも
あります。

経営理念がある会社は
そのようなことは
起こりにくいです。

何か物事を判断する際には常に
その理念に照らし合わせて行います。

そうすれば、出てくる答えは
自ずと首尾一貫したものに
なります。

「経営理念」は朝起きて考えて
すぐにできあがるようなものでは
ありません。

それだけに後回しにしがちです。

しかし、それがあるとなしとでは
意思決定の品質、スピードが
ともに段違いになります。

起業される際、
法人成りされる際、
人を雇用される際、
いろんなタイミングを
利用して、
自社の経営理念を
練り上げましょう。

しっくりくるものができるまで、
何度も何度も手を加えていいんです。

まずは今の自身のスタンスを
言語化するところから始めましょう。

*************************************************************

【編集後記】
今日は初めてのレシピを
2つやってみました。
チキンマサラとダールカレー。
けっこううまくいったので
ますます楽しくなってきた。
ダールカレーはじゃじゃっと
準備して鍋に放り込んだら
30分以上グツグツ煮込むので
仕事しながらでも作りやすい。

まずい、カレーが止まらない。

【昨日の一日一新】
新しいサポーター(手首)

*************************************************************

❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所 |姫路|

*************************************************************

The following two tabs change content below.

石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。