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税理士受験シリーズ。今日は財務諸表論での貸倒引当金について。
手際よく整理していきたいところです。
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目次
出題実績と失点リスクが高い論点
今回は、財務諸表論(計算)における貸倒引当金について、
わたしが薦める資料整理手法について紹介します。
本試験においても非常に高い出題実績があります。
(過去10年、連続で出題されています!)
①債権に関する資料が複雑化すること
②正解までの工数が多く失点リスクが高いこと
といった理由から多くの受験生は問題を解く際に
まずはこの論点を避けて解答すると思います。
それはそれでいいのですが、
難易度の高くない問題が出題されると
ここを合わせないと大きな痛手を負います。
したがって、日頃の解き直しなどにおいては、
貸倒引当金はしっかりと正解できるように
練習しておきましょう。
得点のために必要なデータ
ではまず、財務諸表論において得点するために
必要なデータを整理していきます。
財務諸表論(計算)はB/SとP/Lの作成問題が基本です。
したがって、B/SとP/Lに記載される金額を
ターゲットにして効率的に整理を進めましょう。
B/Sの表示ルールは以下のとおりです。
P/Lの表示ルールは以下のとおりです。
ということで、得点のために必要なデータは
以下のようになります。
これらを正確に求めるためにどのように資料を整理すべきか、
わたしなりの手法を次に紹介します。
わたしが行っている資料整理手法
わたしが行っているのは、表形式にして
整理していく手法です。
まず、債権を一般債権、貸倒懸念債権、破産更生債権等の
3区分に分け、表示科目をリストアップしていきます。
このときに一般債権についてはB/Sの配列順序順に
しておくとあとで便利です。
そして、そのすぐ右に、表示科目ごとの債権金額を記載し、
その右に、貸倒見積高(一般債権なら残高×〇%など)を
記載していきます。
こんな感じになります。
流動資産と固定資産で色分けしたり、アンダーラインを
引いておくと、答案用紙への転記がしやすいです。
同じく、P/Lについても、債権の表示科目ごとに
繰入額を整理していきます。
このときに、問題の設定が洗替法なのか差額補充法なのかは
無視してください。
財務諸表論では仕訳は問われません。
どちらの方法であっても、P/Lになれば同じです。
繰入額と戻入額は相殺して表示しますので!
ということで、債権の表示科目ごとの繰入額は
貸倒見積高と一致します。
一方、戻入額は前期設定額の残額です。
資料で与えられる残高試算表に“貸倒引当金”があれば要注意です。
これらを一枚のシートにまとめていきます。
それが次のシートです。
あとは問題の指示に従って表示して行くのみです。
このようにまとめる“クセ”をつけています。
“パターン”ともいえるかもしれません。
資料が複雑化すると、どこからどう手をつけていいか
分からなくなることがあります。
そんなとき、『自分の解き方』がある人は強いです。
“貸倒引当金”の資料に対してどう手をつけていいか
迷ってた人はぜひこのやり方でチャレンジしてみてください。
では。
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【編集後記】
錦織選手、無念の棄権となりました。
全米オープンに向けて、じっくり
治療してほしいですね。
クルム伊達選手、ダブルス一回戦突破。
次は伝説の女王ヒンギスとの対戦です。
【昨日の一日一新】
Brother MFC-L2720DN
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石田 修朗
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