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仕上げはシンプルにしたいものです。
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目次
正確性を身につけるなら“計算表”
財務諸表論の計算問題を解いていく際に、
“計算表”を作成して解くという
解法テクニックがあります。
財務諸表論の計算問題では、
〔与〕残高試算表と参考事項が与えられ、
〔求〕貸借対照表と損益計算書の完成が求められます。
(年によって、この他に個別問題がついています)
残高試算表で与えられた各科目の金額や科目名そのものが、
財務諸表に記載するために一定の修正が必要である、
そんなシチュエーションで問題が出題されます。
残高試算表に直接書き込みして整理してもいいのですが、
ケアレスミスを減らすためには“計算表”と呼ばれるものを
作成して解くことをおすすめします。
“計算表”の仕組み
さて、“計算表”とはいったいどのようなものか、を説明します。
本試験では、問題と答案用紙以外に計算用紙が配布されます。
この(A3サイズの)計算用紙を使って、作成していきます。
開いた左側に貸借対照表、右側に損益計算書の各項目を
整理していきます。
それぞれをまた縦半分で区切って、左から、
「資産」「負債・純資産」「費用」「収益」の
場所を作ります。
ここに、残高試算表に計上されている項目を写していきます。
そして、参考事項に従って、必要な調整が出てきたら、
この計算表の中で加算減算していきます。
複式簿記は、貸借同額の仕訳を切ることで成り立ちます。
主要な仕訳例はこんな感じでしょうか。
計算表を作成すると、その1面に簿記の5要素があるので、
計算表の中で仕訳が完結します。
そのことを身体に覚えさせるためにも、計算表は役立ちます。
“計算表”作成の際のコツ
まず、表示区分ごとにエリアを分けましょう。
このときに、調整が多くなりがちな区分に
広めのスペースを確保しておきます。
・流動資産
・投資その他の資産
・流動負債
・販売費及び一般管理費
この4つの区分は広めにしておきましょう。
そして、残高試算表の項目を写す際にも
工夫が必要です。
“計算表”というのは『財務諸表の下ごしらえ』です。
下ごしらえの段階で、できる限りの味付けをしておいた方が
最後の仕上げは楽チンです。
ですので、“計算表”を作成する際には、
そのあとの財務諸表作成をいかに楽に済ませられるか、に
意識を持つ必要があります。
具体的に、どこを意識するかというと、「配列順序」です。
財務諸表論の計算問題では、たとえ区分と金額が合っていても、
配列順序を間違えると失点してしまいます。
この「配列順序」をケアしながら最後の仕上げをするのではなく、
“計算表”作成の段階、つまり『下ごしらえ』の段階で
正しい「配列順序」どおりに並べておくのです。
そうすれば、最後にやることは“計算表”から
答案用紙に転記していくだけ、です。
関係会社に対する債権債務を独立科目で表示する際には
該当する科目の次に記載します。
貸倒引当金を科目別間接控除法で表示する際にも、
該当する科目の次に記載する必要があります。
“計算表”に残高試算表を写す際に、詰めて書き写してしまうと
配列順序どおりの計算表を作成できません。
そこで、間に何か入ってくる可能性のある箇所は
あらかじめスペースを空けて作成します。
こうすることで、“計算表”時点で配列まで
完璧に仕上げておくことができます。
さらに、もう一つ効能があります。
このやり方で練習していると、配列順序が自然と身につきます。
残高試算表に直接書き込んでいく解き方よりも時間はかかりますが、
正確性ではこの方法に分があります。
正確性のないままスピードを意識しても、
この試験ではうまくいきません。
正しいフォームを知らずに素振りをしても
ホームランを打てないのと一緒です。
まずはフォームをきちんと固めて、
それから素振りしていきましょう。
是非一度、トライしてみてください。
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【編集後記】
昨日紹介した河野太郎さんのブログが
「メンテナンス中」だとか、、、
もしこれが政府の方針だとしたら
残念でなりませんね。
【昨日の一日一新】
ゴータム
六甲ライナー
なか卯 鴨つけそば
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石田 修朗
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