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会社の現況を知るための最適化と繰り返し作業の撲滅と。
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目次
悪名高き3つの勘定科目
消耗品費
会社の経理(入力データ)を
チェックしていて厄介な科目が
「消耗品費」「支払手数料」「雑費」です。
「消耗品費」には、本当の意味での
消耗品も計上されていますが、
「10万円以上30万円未満の設備など」が
計上されていることがあります。
これは措置法規定によって
経費として処理できるもので
処理としてはまちがっていないです。
が、年間300万円まで、とか
別表への記載が必要など、
注意を要します。
また、月次損益推移を見るときにも
そうしたものの購入があった月には
「消耗品費」が突出することになり、
特別な支出がいくらあったかが
わかりづらいです。
「高額消耗品費」とか
「10〜30万円消耗品費」という
科目をつくってしまえば、
「消耗品費」に“異常値”が
混在することがないので、
今後の予算計画も立てやすいですし、
期中に300万円に到達しそうな場合にも
事前にその状態を捕捉できます。
支払手数料
「支払手数料」の中には
「システムの利用料」や
「行政サービスの利用料」など
さまざまなサービスの対価が
混在しがちです。
これではパッと見たときに
現状の把握がままなりません。
「支払手数料」の他に
「システム利用料」や
「行政手数料」を
別に設定することで
そうした欠点が排除できます。
え、行政手数料って別に
そんなにたくさん出てこないし
「支払手数料」でいいのでは?と
なるかもしれません。
しかし、この事業者が
消費税の課税事業者で
原則課税の場合、
これらの手数料は
「非課税仕入」として
税区分を設定しなければ
正しい税額計算ができません。
「支払手数料」の中から
行政サービス関係を抜き出す作業を
決算のたびに行うのは面倒です。
なにより、毎回やることがわかっているなら
やらなくていい解決策を講じるべきです。
「行政手数料」という科目を設定することで
その手間はなくなります。
「行政手数料」の税区分を「非課税仕入」に
しておけばいいわけですから。
雑費
「雑費」も、中身が不透明です。
できるだけ、その支払いの中身がわかる科目で
細分化してデータにしていきたいです。
分けるよりまとめる方が楽
こうした細分化について、
設定やルールづくりに二の足を
踏みがちです。
しかし、細分化したものをあとで
まとめて表示するよりも、
まとめて処理されたものを
あとで細分化する方が
百倍しんどいです。
会計データは情報の宝箱で
会社のこれまでの活動内容が
数値化されて詰まっています。
この宝箱からデータを取り出す際に
あまりにざっくりとまとめられていると
データの使い勝手がすこぶる悪いです。
枝番(補助科目)で分けていたとしても、
それはしょせん枝番であって
勘定科目の細分化にはひけを取ります。
最初に少し手間がかかったとしても、
できるだけ勘定科目は細分化するクセを
付けておいた方が、その宝箱の価値が
相対的に向上します。
前年との比較がしづらい問題
勘定科目の設定を変更すると
前年との比較がしづらいという
もっともらしい抵抗理由が出てきます。
いや、それはまちがいです。
過去の処理にひきづられて
現状を正しく認識することに
二の足を踏む必要なんて
あるわけありません。
会計に求められる第一の要素は
現状を正しく認識することであって
過去との対比はその次です。
過去との比較が難しいなら、
過去のデータを現在との比較用に
加工すればいいのです。
それは「会計上の変更及び過去の誤謬の
訂正に関する会計基準」のスタンスからも
明らかです。
データの価値向上
データは情報して活用できてなんぼです。
活用できないデータは無意味に等しいです。
せっかく経理(データ入力)するのであれば、
ふりかえりの際にかゆいところに手が届くように
しておきたいです。
顧客に過度の負担をかけてしまっては
いけませんが、経営者の意思決定に
必要な情報をいつでも抽出できるように
しておくことがバックエンドの務めです。
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【編集後記】
EX-ITや羅王ブログでたびたび取り上げられ、
早くKindleにならんかな〜と待っていた
スラムダンクですが、先日のモロトメさんの記事に
とどめを刺され、気づけばポチってました。
前半は読んでいたので三井登場くらいまでは
多少の記憶がありますが、その先を読むのが
今から楽しみです。
【昨日の一日一新】
スラムダンク新装版 まとめ買い
【昨日の山トレーニング】
テニスレッスンがあったのでトレーニングは休み
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❐石田修朗税理士事務所HP
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石田 修朗
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