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解答する際には、あらかじめアタリをつけましょうという話。
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目次
仮払金の表示区分
財務諸表論<計算>において出題される総合問題は、
会社の経理担当者がある程度完成させた残高試算表について、
与えられた補足資料から追加・修正して正しい試算表を作成し、
貸借対照表と損益計算書を作成する形式です。
そこでしばしば出題されるパターンが、
「会社から支払をしたものの、(担当者が勘定科目を
どうしたらいいのか分からないため)仮払処理している」
というものです。
残高試算表に、“仮払金”が計上されているパターンです。
(同じ流れで“仮受金”もよく計上されています)
この場合、何に支払ったかという資料を基に
正しい勘定科目に振り替えていくのですが、
その際に見落としがちな点があります。
それは、仮払金の残高はゼロになるかどうか、です。
与えられた資料の合計と、残高試算表に計上されている額が
一致するのであれば、正しい科目に振り替えることで残高は
ゼロになります。
しかし、与えられた資料の合計と、残高試算表に計上されて
いる額が一致しないのであれば、正しい科目に振り替えたと
しても、残高はゼロにはなりません。
この場合、仮払金の残高は貸借対照表の流動資産に記載します。
上記のように、与えられた資料の合計と残高試算表の金額を
比べれば残高が残るかどうかは分かりますが、
そのアタリをつけるために重視すべき資料が別にあります。
資料の一行目を大切に読み取ろう
上で示した残高試算表に対する補足資料として、
以下のような2つのパターンが考えられます。
この場合、注目すべき点はココです!
パターン①の場合、与えられた資料には全ての明細が
記載されています。残高が残ることはありません。
パターン②の場合、与えられた資料には一部の明細しか
記載されていません。残高が残ります。
“認識”する前に“意識”しよう
ちょっとしたコトですが、これを資料を読んでから“認識”することと、
資料を読む前から“意識”することには大きな違いがあります。
認識することに頼ると、気づかずにスルーしてしまうことがあります。
解答していくとき、問題に対して受け身になります。
意識して問題に取りかかると、気づかないことはありません。
解答していくとき、問題に差しかかった時点で先手を打ちます。
この少しの差が、ケアレスミスを減らすことに繋がります。
どの科目でも、一つひとつの資料にはパターンがあります。
問われるところ、ひっかけてくるところは決まっています。
それらについて、受動的に“認識”するのではなく、
能動的に“意識”して解答するように心がけましょう。
ではでは。
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【編集後記】
朝の冷え込みがつらい毎日が続きますが、
あと一月もすれば、それも終わってしまいます。
冬ならではの空気の透明感を味わえるのもあと少し。
そう思って寒い朝に立ち向かっています。
【一日一新】
にしむら珈琲「カカオシュタンゲル」
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石田 修朗
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