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みんなと一緒でも渡ったらだめ、絶対に。

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みんなで渡ればこわくない?

「赤信号 みんなで渡れば こわくない」

禁止されていることであっても
集団であれば心理的な抵抗も下がり、
行動に移してしまうという、
ツービートの漫才によって
広く知られた言葉です。

たしかに、こわくないよね。

そうした心理的効果は
認めるところであります。

しかしですよ、それと
罪かどうかはまったくの
別問題です。

赤信号は、たとえみんなで
渡っても交通違反!

これは紛れもない事実。

赤信号で渡ってはいけません。

徒歩と車運転の差

かくいう私も徒歩時には
ときどきやってしまいます。

“交差点に小さい子どもが
いないときに限る”という
マイルールはありますが、
小さい子どもがいなければ、
さっと渡ることも多いです。

しかし、いくらガラガラでも、
赤信号時に車を発進させる
ことはありません。

見通しがよく、絶対に
自己にならない確証が
あったとしても、
発信させません。

このちがいは何か、
罰による抑止力でしょうか。

明確な罰があれば、
抑止力が働くのでしょうか。

税務の世界で考えてみると
明確な罰がありますよね。

追徴課税だけでなく、
延滞税や加算税といった本来は
不要である支払いが生じますし、
脱税で起訴ということになれば、
会社の信用も社会的地位も
一気に失います。

それでも「みんなやってる」的な
風潮がぬぐい去れませんし、
実際に「渡っている」人が
いることも事実です。

ということは、厳罰の存在が
抑止力を左右するという仮説は
成り立ちません。

環境が人を左右する

目に見えて街を巡回する
おまわりさんと、静かに
時を待つ税務署の職員では
圧力にちがいがあるのかも。

いや、それよりかはやはり、
集団心理が大きいでしょう。

「赤信号 みんなで渡れば こわくない」

この言葉がすべてを
言い表しているでしょう。

赤信号で車を発進しないのは、
それをする人がほとんど
いないからです。

強引に割り込んでくる
黒塗りの外国車でも、
赤信号には従っています。

なるほど、ああいう連中でも
守ってしまうくらい、信号と
いうのは大きな存在なのか。

こうした意識が、日々の生活で
潜在的に埋め込まれます。

その結果、信号機の指令には
無抵抗に従うことになります。

一方、税務ではどうでしょうか。

人からもらった領収証や
プライベートでの領収証、
こうしたものを経費に
するのは「赤信号」です。

絶対に渡ってはいけません。

しかし、現実的には
「そんなん経費で
落としたらええねん」とか、
「わたしは経費で
落としてますよ」とか、
そういったことが
声高に、ときにひっそりと
ささやかれています。

1月末日が期限の
『償却資産の申告』でも、
「そんなの出さんでも
バレへん。出したら損やで」
と飲み屋のカウンターで
のたまう(自称)税理士が
いる始末。

その人が本当に税理士なのか、
疑わしいですが・・・。

こんな環境に身を置いていると、
まじめにやってきちんと納税
していることがばかばかしく
なってくるという心境も
理解できなくもないです。

だからこそ、そんな環境に
身を置かないことが大切です。

税理士であるという矜恃

世の中には、法令遵守して、
正しく納税している事業者は
たくさんいます。

当たり前のことをしているだけなので、
そんなことを口にしないだけです。

しっぺがえしどうこう以前に、
日本で生活をするのであれば、
日本の法律を守るのは当然です。

そのルールを逸脱して
商売をするのであれば、
その人には日本で商売をする
資格はありませんよね。

そういうまっとうな考え方が
世の中に浸透していくことを
心より願っていますし、
“馬鹿正直で融通が利かない”と
言われるかもしれませんが、
「赤信号を渡ろうとする人」を
ストップする存在でありたいと
思っています。

法律を生業にする税理士としての
矜恃と言えるかもしれません。

あ、その前に私自身も
赤信号での徒歩横断を
やめるようにします。。。

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【編集後記】
最後のテニスから2週間が経過し、
ストレス過多になり始めました。
やはりリフレッシュは大切ですね。

【昨日の一日一新】
次男を連れて中山寺にお礼参り

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。