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行ったきりの経営計画は“言ったきり”で終わります。

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うまくいかない経営計画

「来期の売上げ目標はいくらにしよう?」

「来期はいよいよ1億円を目指しましょう!」

「いいね!では1億円で。次に人件費は?」

「今年より10%増の3,300万円でいかがでしょう?」

「いいんじゃない。それくらい払えるでしょ」

「・・・」

「・・・」

「最終的な税引後の利益は800万円ね」

「よし!来期の経営計画はできた!」

「みんな、これに向けて頑張ろう!!」

こんな経営計画はきっと失敗します。

なぜうまくいかないのか

上記例では、大切な2つのことが
抜け落ちています。

『どうやって達成するのか』(方法論)

『なぜそれが目標であるのか』(根拠)

ここの落とし込みと理解なくして
経営計画は達成できません。
“絵に描いた餅”です。

たとえ達成したとしても、
それは偶然に起因するもので
再現性は極めて低いでしょう。

こうした“一方通行の経営計画”は
一般的に思考不足であり、
メンバーの心に響く前に
完成しているため、
それにむかって進む馬力が
どうしても不足します。

心に響かないものを
毎日意識しろといっても
どだい無理な話ですよね。

意味のある経営計画を立てるには

計画にむかって進む
馬力を生むためには、
『どうやって達成するのか』
『なぜそれが目標であるのか』
についてしっかりと議論し、
メンバー一人ひとりが
腹落ちする必要があります。

それを実行するには、
一方通行ではダメなんです。

もっともっと接点を持って
じっくりと向き合わないと
いけないんです。

具体的には、
計画を立てる段階で
売上から利益までを
何度も何度も往復する
イメージです。

売上から残留する利益までの
道筋を仮定し、また、
期待する利益からそれに
必要な売上を推定する。

こうした往復運動が
とても意味を持ちます。

そうして思考を重ねることで、
達成するための方法論や
その計画を達成することで
得られるもの、つまり、
計画の根拠が明らかに
なっていくからです。

その往復の過程で
「達成したときの充実感」や
「未達だったときの失望感」を
疑似体験(擬視)することで、
計画達成のモチベーションが
大きくなり、計画を軸として
成功と失敗のイメージが
擦り込まれていきます。

そうすることで初めて、
達成したあとの姿が可視化され、
そこから引っ張られるかのごとく
計画達成に導かれていくのです。

達成後の姿が可視化できなければ、
人の気持ちは継続しません。

そして、メンバー一人ひとりの
心が入っていない経営計画は
“絵に描いた餅”で終わることに
なります。

『どうやって達成するのか』

『なぜそれが目標であるのか』

経営計画を立てる際には
この二つの問いを常に
意識しましょう。

経営計画書に
『どうやって達成するのか』
『なぜそれが目標たり得るのか』
を言語化する欄を設けると
いいですね。

そこが埋まらなければ、
計画立案が終わりませんので。

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【編集後記】
朝事務所で仕事をしつつ
外を見ると、ずいぶん
霧が出ていました。
これはチャンスと
6時にカメラ片手に
近所の山の上に。
珍しい風景を
カメラにおさめる
ことができました。

DP0Q0173

【昨日の一日一新】
DP0quattroで竹田城撮影チャレンジ

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。