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専門性を持ち、伝えることって大切だと感じた話。

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ブランドの強みを実感

先日、阪急百貨店のB1に足を運びました。

お目当ては『恵方巻き』

知人が出店しているということで
現場視察を兼ねていってきました。

訪れての感想は、、、「こりゃつらい」

専門店の恵方巻きは、通常の惣菜店とは
別の一角に横並びでブースを出しています。
エスカレーターを降りた目の前のに陣取る
「銀座〇兵衛」さんは午前中に予約完売。

また、列を同じくする中にあった
京料理の名店「たん〇ま」さんも
長蛇の列をなしています。

知人ブースは苦戦を強いられていました。

知人ブースだけでなく、他の数店舗も
同じように苦戦を強いられていました。

業界トップという位置づけは
圧倒的シェアを生むということを
まのあたりにしてきました。

家に持ち帰って知人の
『恵方巻き』を食べたところ、
それはとても美味しく、
味とコストのバランスでは
決して引けをとっていないと
感じただけに、あらためて
催事というイベントの難しさを
実感しました。

どう戦うべきか

結果論ですが、ニッチのニッチに絞り込んで
一点突破するより他なかったでしょう。

『恵方巻き』としての総合力で
いくら拮抗したとしても
それは食べてみなければ
わかりません。

人は、味覚、嗅覚、だけでなく、
視覚や情報でも味を認識します。

行列のできるブースでようやく買った
名の知れた名店の『恵方巻き』に
総合力で勝つのは至難の業です。

しかも、手に取ってもらえなければ
味での勝負が成立しません。

知事選や市長選などの首長選挙で
現職が新人の討論会に応じない
構図を思い出します。

「同じ土俵に登ることが極めて難しい」

それが催事での戦いです。

自社の専門性がない業者は
まず淘汰されてしまいます。

専門性があるのであれば、
むしろ『恵方巻き』という
概念を一度捨て去って、

「うちは〇〇だけは自信があるので
〇〇をメインにした巻き寿司を作った。
これがうちの『恵方巻き』じゃい!」

てな感じで一点突破しなければ、
名店ブランド店の完売を待たなければ
売れていかないという惨状が待っています。

海老なら海老、
マグロならマグロ、
穴子なら穴子、

他の具材を抑えに抑えて、
専門分野の具材を
惜しげもなく投入し、

これだけの〇〇を
贅沢に使った巻き寿司は
ここだけだ!!!!!!

という、専門性へのこだわりを
ポップと呼び込みを使って
存分に伝えることが大切です。

もちろん、それにはリスクもあります。

王道としての『恵方巻き』を
求めるお客さんには
響かないわけですから。

でも、考えてみてください。

王道としてのそれを求めている
お客さんの多くは、
ブランド力のあるところに
流れていきます。

そのお客さんたちは最初から
自分たちのお客さんではありません。

専門性を見つけて発信する

こうした話は飲食業界に限らず
どんな世界にも通じています。

われわれ税理士業界でも
「税理士です」というだけでは
中小零細は大手には勝てません。

比べられる対象が他の税理士なら、
他の税理士になくて自分にあるものを
必死で作り上げる必要があります。

そして、その専門性を伝えるための
活動をしていかなければ、
選んでいただくことはありません。

テニススクールを取り巻く現状も
同じように感じています。

昨今の錦織選手の活躍により
現在は空前のテニスブームと
いえます。

日本で開催されるATPツアーの
チケットはすぐに完売し、
四大大会の客席で振られる
日の丸は明らかに増えています。

しかし、そうしたテニスブームにあっても
テニススクールへの入会が増えているかと
いえば、そうではないようです。

プロを目指すジュニアの育成に特化したり、
社会人の運動機会提供に特化したり、
そうしたウリがあるところには
それを求めて人が集まっていますが、
「ただのスクール」では厳しいです。

人口増加が止まり、減少に突入した
この時代で生き残るために必要なのは、
どんな世界であってもその専門性です。

そうした専門性が2つ3つあって、
かけ算が成り立てば、
それぞれがめちゃくちゃ
高い位置になくても
賭け合わさることで
より強い武器になりえます。

人の雇用と専門性、この二つが
スモールビジネスのポイントで
あることにちがいありません。

雇用は避けることができますが、
専門性は絶対に必要となります。

どんな専門性を持って戦うのか、
常に考え続ける日々です。

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【編集後記】
スパイスから作るカレー作り、
今日は2作目でした。
ナス入りのキーマカレー、
見た目は悪いけど
味はよかったです。
チキンカレーやキーマカレーで
もう少しスパイス扱いに慣れてから
いろんな地方のカレーに
チャレンジしていきます。

【昨日の一日一新】
モンベル メリノウール
和レーゴヤクラ

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所 |姫路|

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。