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最近のシールはきれいに剥がれますよね。

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シールの登場にみる、掛け合わせの妙

世の中にシール加工が
登場する前は、
紙を貼り付けるには、
いちいち糊をつけるしか
なかったでしょう。

それが、薄くのばした糊を紙に
圧着した“シール”の登場に
よって、それまで行っていた
「わざわざ糊をつける行為」は
非常に面倒くさいものという
位置づけに下がってしまいました。

実際に、作業現場での工程は
確実に減り、業務の効率化に
多大なる影響を与えたことでしょう。

こうしたシールの登場は決して
ゼロからイチの変化ではないです。

もともと存在していた“紙”と“糊”を
ミックスして登場したからです。

世の中に大きな価値を提供するぞと
考え始めると、「世の中にないもの」と
いう視点から考えようとしがちですが、
このように“あるもの同士の掛け合わせ”でも
十分世の中に価値を提供することはできますね。

シールに発生した新たな課題

さて、そんなシールはその後、
世の中のさまざまなものに使われ、
紙以外のものにも利用されます。

今や配管工事の際にも、
シールテープなしでは
工事が難しいでしょう。

そして、粘着力ももちろん強化され、
従来だと貼り付けることができなかったり
貼り付けてもすぐに剥がれ落ちたような
ものに対しても、しっかりと貼ることが
可能になりました。

世の中のたくさんの「あってよかった」を
いただいたことでしょう。

しかし、そんなテープにも変革期が訪れます。

それが「剥がしたときに跡が残る」問題です。

従来は貼ることに注力すればよかったですが、
商品に貼り付けるバーコードシールなどは
きれいに剥がせないとストレスになります。

そこで、シールに求められるのは、
強い接着力と、美しい剥がし跡の両立です。

ここ最近では、とてもきれいに剥がれる
シールが増えてきていると思いませんか?

きっと、開発者の方の
“ものづくりスピリット”の
賜物なんです。

ニーズは変わり、ニーズは生み出せる

世の中に便利なものが登場した場合、
当分の間はそれに満足しますが、
必ずさらに使いやすくなってほしいと
いうニーズが生まれてきます。

すでに産業として成熟していたとしても、
そうしたお客様の声を確実に拾い、
商品化していくことが、ヒット商品を
開発に繋がることでしょう。

また、みんなが満足しているときに
いち早く「もっと便利」に着目して、
商品を開発していけば、世の中に
新たなニーズを生み出すことが
できるかもしれません。

こうした取組には、ある程度の
予算と時間をかける必要があります。

お金の余裕もなく、
人手もいっぱいいっぱいで
誰も開発に手が
回らないような状況では、
どうしても他の会社の
後追いにならざるを得ません。

中小企業に使えるお金には限りがあります。

その限りある資源をどのように使うかで、
会社の未来は大きく変わります。

経営者のやるべきことは、この使い途を
決定し、その意図を社員に明確に伝え、
実行していくことです。

そして、会社にお金を生み出すには、
利益をあげるしかありません。

したがって、今後数年間でどれくらいの
開発計画に取り組んでいくかを考えることは
どれくらいの利益をあげる必要があるかを
考えることと密接に関係します。

開発に必要な人材補充と利益確保、
ここにきちんと手を打つには、
この5年程度の経営計画を立てて
そこに向かうより他はありません。

もちろん、経営計画を立てなくても、
順調に利益をあげておられる経営者も
世の中にはたくさんいらっしゃるでしょう。

しかし、経営計画を立てることが
利益を獲得できる根拠になる話は
世の中に多数あれど、利益を
獲得できない根拠になる話を
わたしは聞いたことも見たことも
ありません。

直感型経営では不安だなぁと
いう方はぜひ、
経営計画を立てて、
これから先どういったことに
手をつけていくべきか、
そして、それにどれくらいの
予算を充てていいのか、
こうしたことを明らかにして
ターゲットに向かう
経営スタイルを確立しましょう。

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【編集後記】
昨日は旧事務所の
退去手続きに神戸まで。
今まで当たり前だった
片道1時間強の道のりが、
少し離れただけでとても
遠く感じました。
当たり前を見直すことの
大切さを感じました。

【昨日の一日一新】
神戸の事務所の退去手続き

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。