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かのクライフ氏もおっしゃられています。

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姫路城の堀に住む「主」

小学生のころ、姫路城の中堀にいた
1メートルクラスの草魚(通称、主)を
網で捕獲しようと思い、
石が積まれた土手をゆっくりと降りて
石垣に掴まりながら網を振り回して
そのまま堀にドボンと
落ちたことがあります。

父親がそばにいましたが、
止めることなく上で見ていて
上がってきたわたしに
「さすがにあの足場ではムリやったな」
と判断ミスであったことを指摘しました。

しかも、そのときの網も決して
大物をすくい上げるような強さもなく
おそらく網で捕らえたとしても
持ち上げることはできなかったはずです。

でも、一度やらせてみて、
判断ミスであることを
わたしに教えてくれました。

2種類のミス

テニスの試合において
バックハンドストロークを
ストレートに打って
ネットにかけてしまったと
します。

これはこちらの失点になります。

いわゆる、失敗ですね。

この失敗の要因は
2つに分かれます。

①ストレートに打つ技術が不足していた
②ストレートに打つべき場面でなかった

①は単純に下手くそだったということ。
技術を習得することで改善できるミスです。

②は、たとえば相手の打ったボールが
低く滑ってきてストレートに打つには
ハイリスクローリターンの場合などです。
的確なショット選択のために
対戦相手のショットやボディバランスなどを
観察しながらプレーすることを練習の
ときから意識したり、戦術やセオリーを
学ぶことで改善できるミスです。

この「バックハンドストロークのミス」について
もっともやってはいけない意思決定、それは
「もうストレートに打つのはやめとこう」と
いうものです。

これでは成長は望めません。

技術的に不足していたのであれば
短期的にはストレートに打つことを
やめるのは間違っていません。

しかし、上記のような改善策を講じて、
将来的にはきちんと打てるように
なっていかないと、対戦相手からすると
「相手はバックハンドでストレートには
打ってこないな」ということで
こちらの返球を読まれてしまい、
ゲームの主導権を握られます。

そうならないためにも、
技術が足りない場合には
それを認識し練習を通じて
できるようになることが
成長といえます。

そうして身につけた技術は
今後のテニスにおいて
資産となってくれます。

経験から習慣が生まれる

わたしは別にアスリートとして
テニスをプレーしているのではなく、
あくまでも趣味の範疇で楽しみつつ
向上心を持って取り組んでいるのですが、
遊びやスポーツを通じて学ぶことは
試験勉強や仕事、そして
プライベートにおいても
たいへんタメになります。

誰だって失敗することは嫌です。

しかし、誰だって失敗はします。

わたしも幼少期から、
数多くの失敗を
繰り返してきています。

幼稚園のときにお祭りで
テンションあがって足を滑らせ
台車の車輪に足を巻き込まれたり、
小学校時代の少年サッカーでの
パスミスからの失点だったり、
中学校や高校のときの勉強での
うっかりミスであったり、
大学のときのテニスの試合で相手が
はっているのに気づかず
ストレートに打って逆襲されたり、

こうした場面において
腐ることなく改善を試み、
その結果として次に
成功をおさめたことが
現在の礎となっています。

今でもミスをすることはありますが、
いちいち下を向いたりせずに
次に繋げてプラスに換えようと考えます。

失敗に対してすぐに改善策を探して
再発を防ごうとする意識は
まちがいなくこれまでの
経験によって培われています。

もちろん、仮定の話にはなりますが、
今までの生活において
こうしたミスから避けてきていたら
今新たなミスに直面したときに
はたしてそれを前向きにとらえて
改善に繋げられたのだろうかと
考えることがあります。

だからこそ、子どもが失敗しそうなときは
危険がなさそうであれば放置して失敗させて、
そのうえでその原因と改善策を一緒に考えて、
その失敗を乗り越える経験を
積ませてあげたいと思っています。

あのレジェンド、クライフさんも
その著書「サッカー論」において

自分を成長させるということは
ミスを5個から4個に減らすことだ

とおっしゃられています。

この本、サッカーを深く楽しむために
最適の教科書です。

とくにサッカー経験が乏しい人にとっては
サッカーを見る視点がより深まります。

めちゃくちゃオススメです。

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【編集後記】

税理士試験の講師をしていて
ミスに対する姿勢が人によって
ちがうことに気づきました。
「ミスはこわくない」
「ミスを放置することが
こわいことなんです。」

講師を始めてから、
ずっと言い続けていることです。

【昨日の一日一新】

ふたご座流星群にトライ

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❐石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。