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相手の立場に立って言葉を選び、使いたいです。

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相手の世界に入って、言葉を選ぶ

私には姉がいて、そこには2人の男の子がいます。
私からすると、甥っ子たちです。

その甥っ子たちに、私の姉のことを聞くときに
「姉ちゃん、どうしてる?」とは言いません。
「お母さん、どうしてる?」と聞きます。

これって相手の立場に立って思考する一例です。

当たり前にやっていることですよね?

そう、相手の立場に立って考えることって
何も難しくないんです。

自分の世界の言葉-専門用語の功罪

ただし、これが仕事となると
難しいな、と感じています。

ついつい気を緩めてしまうと
専門用語が口から出てしまいます。

専門用語を使ってはいけない、と
いうことではないんです。

専門用語は、その対象について
的確に表現できるからこそ
存在するものです。

用語自体に悪はありません。
専門家と一般の方の
ギャップが問題です。

使うのであれば、その言葉の意味を
日常で用いる言葉で説明し、
相手との認識レベルを合わせる
作業が必須だと思うんです。

「〇〇〇っていう意味で
使っていきますね」とか、
「〇〇〇っていう言葉は
あれがこうなることを
示す言葉です」的な。

ずっと続けているテニスにもあります。

プロネーション、スピネーション、
内転とか回内、回外、内旋、
外旋とか、絶対になんのことか、
一般人にはわかりません。

本当はテニスではなく、
解剖学の用語らしいですが、
テニス雑誌などでも、
よく用いられる言葉です。

「もっとプロネーションして」と
言葉だけを使って説明するコーチと、
「これがプロネーション」といって、
目の前で実演してくれるコーチ、
どちらがわかりやすいかは
明らかですよね。

意外とギャップがある言葉

私自身、ついつい使いがちなので
普段から気をつけているのが
「キャッシュ・フロー」という言葉。

会社の資金の増減の要因を
知る意味で、しっかりと
見つめていきたい要素です。

キャッシュ・フロー計算書という
財務諸表も非常に便利です。

このキャッシュ・フローという言葉は、
職業会計人にとっては言葉自体が意味を
持ち、非常に使い勝手のいい言葉です。

しかし、一般経営者の方には
耳馴染みがないかもしれません。

なければまだいいんです。

それってなに?という
反応がありますので。

もっと具合が悪いのは、
耳馴染みがある場合です。

なぜなら、耳馴染みがあったとしても、
私たち職業会計人とは認識レベルが
ズレていることも考えられるからです。

何か説明を開始する際に、
専門性のある言葉を
用いるのであれば、
その言葉の持つ意味に
ついて、確認作業を
怠ってはいけないんです。

たとえば
「キャッシュ・フロー」とは
“キャッシュ → お金”
“フロー → 流れ”です。
ここでいうキャッシュとは、
現金だけでなく預金も含めたもので、
長期の定期預金は含めずに
考えていきましょう、的に。

キャッシュ・フロー計算書についても、
活動ごとのキャッシュの動きを
把握することが目的であって、
毎月の残高を知るための書類では
ないということ。
項目ごとに分解して表示してあるが、
その各項目よりもむしろ区分設定
されている活動ごとに資金が
流出しているのか流入しているのか、
そうした点を見て感じてほしいこと。

こうしたことを事前に擦り合わせしておけば
コミュニケーションにおいてズレは出ません。

最後に

家庭内のコミュニケーションでも
こちらが知っていることを
相手も知っている前提で話をして、
しばしば摩擦が生じます。

そうしたことがないように、
確認しながら話そうと
心がけているつもりでも、
身内となるとなかなか難しいですね。

ちなみに、おばさんがよく口にする、
「私って〇〇やんか〜」という言葉には
強烈に拒否反応が出てしまいます。
「いや、知らんし」

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【編集後記】
昨日は歯の治療のために歯医者へ。
平易な言葉を用いた説明も丁寧で、
とてもいい先生に巡り会えました。

【昨日の一日一新】
いのうえ歯科
セリカ

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。