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新型コロナウイルス対策として「持続化給付金」の支給が発表されています。
今回は支給額の算出方法について紹介します。
(※この記事は2020年5月1日時点の情報に基づいています)

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給付金算出の計算式

個人事業者への持続化給付金は
最大100万円となっています。

その具体的な給付額は
次の算式によって求められます。

2019年の年間売上 − 対象月の月間売上 × 12
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これで計算して、
100万円以上が算出されると
上限の100万円が支給されます。

計算結果が54万円になると、
4万円は切り捨てで
50万円が支給されます。

計算事例

標準的なモデルケース

給付要件のおさらいから。

詳しくはこちらのページへ。

新型コロナ対策【持続化給付金】の対象者、要件 〜個人事業者編

基本的な給付要件はこちらでした。

スクリーンショット 2020 04 30 16 42 48

これを踏まえて、

>上限到達

こちら、上限の100万円が支給されるケースです。

スクリーンショット 2020 04 30 16 26 51

>上限未達

こちらは上限に届かないケース。

スクリーンショット 2020 04 30 16 54 04

この、「上限に届かないケース」のときに
気をつけたいのが「再申請不可」というルール。

留意事項「再申請不可」

今回の給付金申請において注意したいのが

「一度給付を受けた方は、サイド給付申請することができません」

と注意書きがされている点です。

「当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、
これってこういうケースが想定されます。

>さっきの上限に届かないケース

スクリーンショット 2020 04 30 16 54 04

このあと、6月でさらに売上が悪化したとします。

スクリーンショット 2020 04 30 16 54 54

再度申請することができない、ということは、
この6月データで残りの40万円を申請できず、
結果的に最大限の給付を受けることができません。

スクリーンショット 2020 04 30 16 41 39

こうならないためには、
「上限に届かないケース」に該当した場合は
焦ってすぐに申請せずにもうしばらく
売上の状況を見定めることが必要でしょう。

もちろん、この給付金自体の予算にも上限があり、
早期打ち切りもあり得ますので、
それも考慮して申請する必要が出てきます。

特殊事例

白色申告

白色申告の場合、
前年平均月間売上と比較して
50%を下回る月が出れば要件クリアです。

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この場合の給付額は次のように算出されます。

スクリーンショット 2020 04 30 16 40 36

2019年中に開業

2019年中に開業した場合、
給付額の計算式は次のようになります。

スクリーンショット 2020 04 30 16 37 24

こちらのケースでは、
2019年の平均月間収入が40万円なので、
4月に要件クリアです。

スクリーンショット 2020 04 30 16 37 49

計算の結果、上限の100万円の給付となります。

その他

このほか、相続等による事業承継があった場合や
季節変動が激しく、特定の期間の売上が年の大半を占める場合、
災害の影響で2019年の収入が本来よりも下がっている場合にも
特例が設けられています。

まとめ

基本的には
「前年の年間売上高」から
「対象月(50%以上減少した月)の売上高 × 12」を控除した額
が給付額(上限100万円)です。

あとは申請手続きを残すのみ。

手続きの案内は次の記事で。

新型コロナ対策【持続化給付金】申請手続き 〜個人事業者編

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【編集後記】
この日の被写体はアオサギ。
冷え込んだ朝だけに、
じっと寒さを耐えている風に
見えました。

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❐石田修朗税理士事務所HP

石田修朗税理士事務所[姫路]

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。