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今日は20代のときに感銘を受けた懐かしい本を取り上げます。

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荒れた中学校を陸上競技で建て直し

著者の原田隆史さんというのは、大阪市内の
公立中学校で陸上部顧問として荒れた学校を立て直し、
7年間で13回の日本一を輩出された指導者です。
この成果をあげたのが、松虫中学校。
天王寺区と西成区の間に位置し、
近くには天王寺の繁華街や飛田新地がある
とてもソウルフルなロケーションです。

今では“あべのハルカス”もでき、
観光地化が進んでいるエリアですが、
この当時は20年以上前のことですから、
その荒れた状態は想像に難くありません。

荒れた学校を再建するにあたり、
「夢」「リーダー」「誇り」が
欠如していることに気づいたことで、
“陸上で日本一”を達成することを宣言します。

50m四方しかない松虫中学校に入学してくる
「普通の子」を日本一にするために、
リレーなどの「トラック種目」を諦め、
投てきなどの「フィールド種目」に集中します。

特に荒れた中学校時代を体験している私としては、
このあたりのノンフィクションがとても興味深く、
どんどん読み進めてしまいます。

やり切りで心は強くなる

この本の中にはたくさんのエピソードがあるのですが、
その中でも特に印象に残っているものを紹介します。

あるお母さんからこんな連絡をもらったことがありました。
「先生、うちの子、インフルエンザで四十度の熱があるから、
きょうは皿洗いさせんでもええですか」
「何をいうてるんですか。まくら元へ皿を持っていって、
皿を触らせるだけでもいいからやらせてください」
「先生がそれほどいうならやらせますわ」
こういってほんとうに一日も休まずに
皿洗いをするように指導しました。

こんな指導、普通はできませんよね。
これを信じて指導したお母さんも大したものです。
これには先生の信念があったようです。

私も以前は結果が人を強くすると思っていたのですが、
子どもたちを見ていると、自分でできることを積み重ねて
やり切ること、すなわち、Doが自信となって
心が強くなっていくのがわかります。

そして、Cという女生徒が全国大会に優勝した際の
インタビューでのやりとりが

「予告宣言優勝、しかも逆転で自己ベストでしたね。
どうしてあんなすごいことができたの」
「私は皿洗いとクラブを毎日、休みませんでした」

今まで、継続しなかったことの方が多い自分にとって、
後頭部を思い切りビターンとひっぱたかれた
ような衝撃を受けたことを覚えています。

何事だって継続は難しく、やれば心は満ちる

このブログを始めてからも、夏に高熱にうなされて
指に力が入らず、休んだことがありました。
今でも悔いが残っています。

しかし、それはそれとして、また始めればいいと思い、
今日まで続けてきました。

繁忙期を作ってしまい、正直、一日くらい休もうかという
緩みが出そうになったときには、あの夏の敗北がよみがえり
自分を奮い立たせてくれます。

そして、そのマインドは今回の本の影響です。

朝4時30分に起きる公約も地味に守っています。
ただし、疲れがピークの時は、起きてからしばらく、
ソファでじっとしてるんですけど、、、
何も生産していないんですけど、、、
まぁ、自分との約束なんで、やり切りたいと思います。

ではでは。

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【編集後記】

今日は確定申告の報告で朝から大阪市内に出ていて、
ふとこの本のことを思い出しました。
中学校は今週、卒業式ピークでしたね。
第2ボタンをもらう、とかまだやってるのかな。。。

【昨日の一日一新】

ピアハウス京橋

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。