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木曜日は税理士試験攻略シリーズ。今日は消費税の“計算表”の話です。

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“計算表”作成のススメ

消費税の総合計算問題を解くと
答案用紙作成までに相当の時間を
要することになります。

限られた時間の中で効率的に問題を解くために
私が受験生時代に役立ったもの、
それは“計算表”です。

“計算表”とは

人によっては「仮計表」という人もいます。

白紙に枠を書いて作成する集計表です。

<個人事業者>

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<法人>

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一番上のタイムテーブルの記載方法が異なります。

基準期間についてのケア

この時点ですでに、「なぜ区別するの?」と気になった方、
いいところに気づいていただけました。

なぜ、個人事業者と法人を区別したのでしょう?

それは、「基準期間のとらえ方が異なるから」です。

個人事業者における基準期間は「前々年」です。
法人における基準期間は「前々事業年度」です。

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両者はよく似ているようで全く違います。

<個人事業者>にとって「前々年」は
事業活動の有無はあっても必ず存在します。
(2歳になるまでに商売を始めない限りは・・・)

<法人>の「事業年度」には「事業年度なし」(設立前)や
「1年未満」の可能性があります。

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したがって、基準期間について、<法人>の場合には

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という規定が設けられており、この場合の基準期間は
このようになります。

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このため、一番上のタイムテーブルの書き方が
<個人事業者>と<法人>とでは異なります。

常にこのように書いて、法人の基準期間の規定を
意識付けしていきます。
そして、無意識にこのタイムテーブルが書ければ
法人の基準期間についてはばっちりです。

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ここに、事業年度の区切りを書き込んでいきます。

こうなるのが定番ですが、

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たまにこうなったりもします。

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基準期間についてはこの日のブログを参考に。

“計算表”の効果

“計算表”で資料を整理する練習をしていると、
「6.3%課税売上」「免税売上」「非課税売上」
「課税仕入(A)」「課税仕入(B)」「課税仕入(C)」
「6.3%課税売上返還」「免税売上返還」
「非課税売上返還」「貸倒れ」「貸倒れ回収」を
てきぱきと振り分けていく感覚が養われます。

そして、これを解答用紙にまとめて転記することで
どの数字が計算過程のどこに飛ぶかを身体で覚えます。

問題における計算パターンの流れは一定です。
最終的には取引分類の正否が点数を
大きく分けることとなります。

そして、計算パターンが身についていれば、
きちんと答案を作成しなくても“計算表”を
作成することで、総合問題を経験できます。

ハードな問題の場合、答案用紙をきちんと
作ると80〜90分くらいかかりますが、
計算表を作成するだけだと
45〜60分あればできあがります。

忙しい人にとって、この時間の差は大きいでしょう。

では、“計算表”を答練や本試験で作成するかと
言われれば、私は迷うところです。
転記の二度手間による時間のロスは痛いです。
受験生時代は、あくまでも自習用の技術として
使っていて、本番では使いませんでした。

一説には、作成の有無によって短縮できる時間は多くて5分程度。
これを多いとみるか少ないとみるか、は個人差があるでしょうね。

ただ、“計算表”の作成は決してムダではありません。

白紙にひな形を書く作業をするだけで、
計算での注意ポイントが確認できます。

そして、何よりも一日に実践できる問題数が違います。

人一倍多くの問題を解き、回転させたからこそ
1年を通じて上位5%をキープし続けることが
できたと自負しています。
もう一度受験するとしたら、次も迷わず“計算表”を
作って学習するでしょう。

もちろん、たまには答案を完成させて、
計算パターンの確認もしてくださいね。
“計算表”だけでは点数は稼げませんので・・・。

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【編集後記】

昨日は新開地のお客様のところへ。
「福原」の近くの色めくエリアですが、
アートの街でもあります。
神戸のカレー屋を経由して元町、三宮と
歩いたらさすがにくたびれました。

【一日一新】

インドカレー茶屋にきる

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。