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『鳥の目』はとても大切です。

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科目選択で意識すべきこと

税理士試験制度は、
「科目選択制度」と
「科目合格制度」という
非常に稀なシステムを
採用する試験制度です。

どの科目を選択するかで、
その後の勉強の流れが大きく
分かれることになります。

では、その選択において、いったい
どういったことを注意すればいいのか、

それは『3つの目』を持つことです。

『3つの目』とは

長期的視点「鳥の目」

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まずは、大空を舞う鳥のごとく、
高いところから全体像を把握する
視点です。

何年で税理士試験を終わらせたいのか、
もっといえば、何年で独立したいのか、
何年で結婚したいのか、
何年でリタイヤしたいのか、

こうしたことを意識することで、
今やるべきことが見えてきます。

逆に、こうしたことを意識していなければ、
後になって「あのときこうしていれば、、、」
なんてことになりかねません。

たとえば、テニスの1セットマッチでは
6ゲームを奪うことで試合に勝利します。
1ゲーム奪うには4ポイント必要です。

※一般の試合の多くは
ノーアドバンテージ制を
採用しており、
デュースはないので、
4ポイントで
ゲームを奪えます

4ポイント獲る間に
3ポイントを獲られても、
その相手の3ポイントは
無効です。

もし、1回戦で対戦相手に対して
フォアハンドストロークだけで
ポイントを獲れる形が
できあがっているとします。

そんなとき、全てのポイントを
フォアハンドで獲りにいき、
6-0で終わらせることも
一つの選択肢ですが、
次の試合に向けて、
いろんなショットを
確認しておくことも
一つの選択肢です。

2回戦になって初めて
ネットプレーを使うよりは、
1回戦で余裕のあるうちに
ボレーやスマッシュなどの
確認をしておく方が
2回戦をスムーズに
戦えるからです。

ただし、少しでも体力を
温存したい場合には、
瞬殺を目指すべきです。

あまり目の前のことだけに
固執してはいけません。
今のことだけ考えていては
いけません。

まずは、鳥になってこの戦いの
全容を見ましょう。

そして、中長期的に見たときに
どのような道に進むべきか、
考えることが大切です。

短期的視点「虫の目」

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次に、地を這う虫のごとく、
低いところから具体的に
詳細を見る視点です。

ちなみに、これは
ハンミョウという虫です。

鳥からは見えない細かいものを
虫は深く見ることができます。

そう、「細かく、深く」です。

計画の概要は鳥の視点で作り、
実現するためのロードマップを
虫の視点で作ることが大切です。

自身の行動の取捨選択といったことは
虫の視点で行います。

流れを読む「魚の目」

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最後に、水圧や水の流れなどを感じ取る
側線という特別な目を持つ魚のごとく、
流れやトレンドを読む視点です。

9月の科目選択では、この視点は
それほど重要性はありませんが、
12月の結果発表を受けて
1月からミニ税法を始める際に
前回の合格率が低かったものを
選択したりしたらダメですよね。

<関連記事>

税理士試験における科目選択 1月編 | 歩々是道場 〜脱力系税理士のblog〜

こうした前年からの流れに
敏感になることも、
科目選択では大切です。

また、試験委員の特性もあります。

税法で変な計算問題を出す試験委員は
試験問題を作成するスキルが低いか、
自己顕示欲の塊か、でしょう。
きっと、改善されません。。。

そんな試験委員が来年も残る場合には、
その科目はその試験委員がいなくなるまで、
待つ方がいいかもしれませんね。

よくお話しすること

“鳥”と“虫”は必須

この「3つの目」という話は、
よく経営者の心得として
出てくる定番のものですが、
経営のみにとどまらず、
勉強やスポーツにおいても
大切な視点です。
『魚の目』は少し落ちますが、
『鳥の目』と『虫の目』は
いつも意識したいです。

目の前のことはもちろん
大切ですが、あまり
目の前のことだけに
固執してはいけません。

今のことだけ考えていては
いけません。

相談に来られた方には
よくこんな話をしています。

時間がないという人

「今年は少し時間がないから
法人税は来年以降に回そうと
思います」という相談者に、
「来年は時間が作れそう?」と
尋ねるとその確証がないことが
非常に多いです。

いつまで経っても時間がなくて、
法人税や所得税にチャレンジ
できないなら、永遠に
税理士試験を突破できません。

大学院への道を検討するか、
税理士を断念せざるをえません。

なんとか時間を作るか、
もし時間が本当に
作れないのなら、
法人税や所得税は
2年計画で1科目を
学習することも
検討する必要が
あるでしょう。

それなら、むしろ
今年から始めるべき
かもしれませんね。

ボーダーよりやや下だった場合

本試験を自己採点して、
ボーダーを少し下回る
くらいの位置にいる
ときが悩みどころです。

9月から新しい科目を
勉強するか、それとも
元の科目を勉強するか。

不合格を想定して次の選択を
考えられると思いますが、
そんなときは『鳥の目』です。

直前期の答練でまったく
歯が立たなかったのであれば、
元の科目をもう一度学習して
基礎から鍛えるべきでしょう。

しかし、直前期の答練で
そこまで落ち込んでいた
わけでないのであれば、
きっと地力はあります。

仮に9月から新科目の勉強をして、
12月の結果発表で不合格なら
うまくいけば両立して
受験できるかもですが、
最悪、その新科目の受験は
次の年に回さないと
いけないかもしれません。

それでも、その9月からの4ヶ月で
本気で勉強して手に入れた知識は、
決してムダにはなりません。

必ず、次の年のスタートダッシュの
力になってくれます。

そして、地力があったのであれば、
もし不合格だったとしても、
1月から再開しても十分間に合います。

地力があったかどうか、それを
自分で判断してくれるのは
難しいかもしれませんね。

教室講座に出ていた方で、
判断に困る場合には、
受講していた講師に
聞いてみましょう。

通信受講などでそれが難しい人は
成績で判断してください。
答練でしっかりと平均点以上を
獲得できていたのであれば、
地力は十分でしょう。

早期合格を目指すのであれば、
立ち止まる選択はありません。
わたしは、次の科目に進むことを
強くお勧めしています。

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【編集後記】
最近、毎日のように
夕立をくらいます。
そんなときに便利なのが
折りたたみのジャンプ傘。
私はこれを愛用しています。

少し高いですが、
とても丈夫で信頼できます。
そして、あっという間に
閉じられるので、
屋根の下に入ってから
スムーズに動けます。

それにこのケースも必須。

これがあれば、濡れた状態で
カバンに入れても大丈夫です。

【昨日の一日一新】
移転したアアベルカレー

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。