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昨日のブログで、9月時点での科目選択について書きました。
今日は1月(合格発表後)における科目選択の
着眼点について紹介します。
(第63回合格発表後の資料です)
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税理士試験は毎年8月第一週の火曜日から木曜日にかけて
行われています(7月最終週の場合もあります)。
そして、受験が終わると9月から、休む間もなく
次の科目の勉強を始めなければなりません。
さて、8月に受験した試験の合否はいつわかるのでしょう。
それはだいたい12月10日前後に通知が届きます。
(第64回本試験は12月12日発表予定)
なお、最終合格の場合は官報に掲載されます。
昨日のブログで書きましたが、9月時点では、主に
「何を勉強したいか」「どれだけ時間を確保できるか」
という観点から科目選択をすることになります。
1月時点での科目選択においても基本スタンスは同じですが、
選択の際には注目していただきたいポイントが一つ増えます。
それは、直近の本試験での科目ごとの合格率です。
9月の科目選択の時点では、前々回の合格率しかわかりませんが、
1月の時点では、直近のものが発表されています。
これをぜひ科目選択の際に参考にしてください。
受験案内によりますと、税理士試験の合格基準は
「満点の60パーセントです」とあります。
しかし、実際には上位10〜15%が合格する競争試験です。
この特性を考慮すると、飛び込みたくない科目が出てきます。
それは、“前年において合格率が低かった科目”です。
受講生の間では「前の年の合格率が低かったら
次の年は少し高くなるだろう」という推測を
される方もいます。
もちろんそうなるかもしれません。
しかし、そうなる保証はどこにもありません。
そんな根拠のない思い込みに身を任せてしまってはいけません。
データによって客観的に判断できること、それは
「合格率の低かった科目には、前年の成績上位者が
相対的に多く歩留まりしている」という事実です。
前年において成績上位だった人が、低い合格率のせいで
不合格となったとします。
その人たちの多くは次の年の試験で同じ科目を
受験することが予想されます。
そうなれば、1月から本試験まで、かなり高い水準で
キープする人たちがその科目を受験します。
そんな人たちに、もちろん勝てないことはないでしょう。
が、経験を積んだ猛者であることに違いはありません。
そんな人たちが少ない科目の方が上位に入りやすいのは明白です。
もちろん科目選択の際には、その内容や関心によって
選ぶということもあるでしょう。
が、実務での活用があまり期待されない税法科目を
選択する際は、内容よりも(時間が確保しずらいといった)
ご自身の環境を要因に選択されることが多いと思います。
であれば、ぜひこの「前年の科目合格率」も考慮に
入れられてはいかがでしょうか。
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【編集後記】
今年の受験者を見ていると、
前年比で増加しているのは「相続税法」と
(ほぼ理論勝負の)「国税徴収法」でした。
前者は相続大増税という時代の表れ、
後者は残業で机に向かって勉強する時間が
とりづらいという労働環境の表れでしょうか。
スタバのチョコレートチャンククッキー、
初めて温めてもらいました。
これはさらに美味しい。クセになる。。。
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❐石田修朗税理士事務所HP
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石田 修朗
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