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これから勉強を始められる方におすすめの入門書を紹介します。

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おすすめの入門書

第65回税理士試験も終わり、一段落といったところでしょうか。

今日は入門編といえるおすすめ図書の紹介です。

財務諸表論

財務諸表論では、計算については書籍での学習は
必要ないかと思います。

一方、理論については、書籍で基礎的なことを
学んでおいてもムダではないように思います。

財務諸表論の理論対策として手元に置いておくべき本を
一冊だけ挙げてくださいと言われたら、私が迷わず
おすすめするのが、

『財務会計論』(飯野利夫著)

です。

会計の世界の専門用語が出てきますので、
これから受講される初学者には厳しい面もあります。
よくわからないところはよくわからない、で
放置しておきましょう。

いずれ講義がやってきたら「あ、こういうことか」と
理解できるようになります。

この本はむしろ、その先で活躍します。

ある程度会計用語になじんできたらすらすら読めます。
講義で学んだことを確認するための入門書としても秀逸です。

財務会計に関する本はたくさん出ています。
いい本はたくさんありますが、専門的すぎたりします。

この本は1993年に出版され、その後改訂がされているものの
2007年に飯野先生が亡くなられてからはそれも止まっています。
当然新しい会計基準に関する記述などはなく、
この一冊で今日の財務会計のすべてを学ぶことはできません。

しかし、現在の財務会計の根底にある基本的な要素をおさえるには
この本を超えるものは、私の知るかぎり未だありません。

Amazonを確認したところ、中古品しか購入できませんが、
値段も手頃ですし、これから財務諸表論を勉強される方は
ぜひ手元に置いておいてほしい一冊です。

消費税

一方、消費税を学習するにあたっては、
計算・理論ともにその仕組みを理解することが
とても大切になります。

普段生活をしていると、8%上乗せされるもの、という
感覚で捉えられる消費税ですが、税理士の世界では、
その上乗せされる8%の税額についてどのように
国が徴収していくのか、について知る必要があります。

課税の公平や担税力(税金を負担する力)を考慮しつつ
さまざまな制度ができています。

これらを学ぶのに適しているのがこちら。

元TAC講師でもある消費税の大家、金井恵美子先生の著書です。

多少専門的なところもありますが、
全体像がきれいにまとまっている良書です。

そして、税理士試験の受験勉強を進めるうえで
手元に置いておいて絶対の損のない一冊です。

たとえ講義が始まってからでも大丈夫なので、
消費税を学習するなら一度は読んでおきたい本です。

おまけ

実は今回、このようなテーマのブログ記事にしたのは
ある受講生からのリクエストがあったからです。

第65回本試験を受験されたその方は、普段から時間を費やし、
しっかりと努力され、今回の本試験ではみごとに
合格確実ラインを上回りました。

その自己採点から一息入れることもなく、次の勉強に向けて、
授業が始まるまでに消費税法の基本的な仕組みなどがわかる
入門書を知りたい、というリクエスト。

ホント素晴らしいですね。

個別の内容については予習ではなく復習で習得しますが、
基本的な仕組みなんかはあらかじめ知っておいて
たしかに損はないです。

関西のTACでは9月第2週から講義が始まっていきます。

それまでに少しでもかじっておこうかな、という方には
上記書籍をオススメします。

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【編集後記】
昨日、編集後記で書いたリターンの動画がありました。
威力とかでなく、心理的揺さぶりを狙ったんでしょう。
ジョコビッチはまさにその術中に嵌まり、ネットミス。
まさにAmazingReturn!!です。
(この動画、どうか削除されずに残りますように)

<追記>
上の動画がやはり削除されたので別のものを・・・。

【昨日の一日一新】
新しいシュークリーム(靴磨き)

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石田 修朗

1976年生まれ。B型。姫路出身。 (雇わず、雇われずの)“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。