「下げる」ことによって買われやすくする

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チケットの購入にはさまざまなリスクがあります。

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年間パスの月々分割払い？

先日、「USJの年間パスポートが
月々2,000円弱で買える」と
いうことを知りました。

“月に一回行ったら、一回2,000円弱”

一回の入場料金が最近また値上げされて
7,400円になっているUSJですから、
その知らせのインパクトは大きいです。

ただし、一年間で24,000円近い金額を
支払うことになるのです。
USJの年間パスポートを一括で購入すると
21,800円ですので、それなりに割高です。

しかし、毎月2,000円ずつ貯金箱に貯めて
1年経ってやっとこさ購入できるのと、
今手に入れて、毎月USJで遊びながら、
毎月2,000円弱の支払いをしていく方が
圧倒的にハードルは低いですし、
阻害要件も少ないです。

つまり、販売側の完全勝利です。

ちなみに、この分割払いでの購入は
USJと行うのではなく、USJ提携の
クレジットカード会社の分割払いを
利用する購入方法です。

この売り方のポイントは
「支払のハードルを下げた」
点にあります。

従来の年間パスポートの販売方法は、
最初に一括で支払ってもらうという
前払方式でした。

これだと、ストックのある人でないと、
今を楽しめません。

しかし、分割購入ができるとなると、
今楽しみたい人が、今後の自身のお金の
流れと相談して、購入することができます。

つまり、購入者の
ストックからいただくのではなく、
フローからいただくことに
狙いを定めた戦略です。

また、今現在余裕のない人が、
年間パスポート購入計画として
毎月2,000円ずつ貯金したとします。

はれて21,800円のお金が貯まったとき、
その時点で21,800円で購入できるものとの
比較検討が入ってきます。

少し型落ちのラケットだったり、
中古のiPhoneだったり、
そうしたものと比べられます。

分割払いだと、定期的にやってくる
2,000円レベルのものと比べられる
ことになります。

「毎月の飲み会を一回減らしたら、
自分の分と彼女の分の年間パスポートを
購入できるな。そうしたら、臨時の出費を
かけずにある程度のデートはできるな」

こういった計算が男性陣に働くことも
容易に想像できます。

実際に取り入れが可能かどうかは別として、
自分自身の商品・サービスにおいて
逆に支払のハードルが高くなっていないか、
分の悪い争いを強いられていないか、
こうしたことは常にアンテナを
研ぎ澄ましておくことが必要です。

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【編集後記】
年初より水面下で進行していた
プロジェクトがようやく完了。
新たな一歩を踏み出しました。

【昨日の一日一新】
TTT団体戦　大会運営（サポート）
ブログへの温かいメッセージ
（退職給付会計の記事、お役に立てたようで良かったです！）

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■ 石田修朗税理士事務所HP

開業支援・経営計画支援の石田修朗税理士事務所

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1976年生まれ。B型。姫路出身。（雇わず、雇われずの）“ひとり税理士”として活動中。テニスとカレーを愛する、二児の父です。経営者の不安を安心に変えることにこだわっており、脱力することと手を抜くことのちがいを意識しています。